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ワスレナグサ(忘れな草、勿忘草)の育て方

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学名…Myosotis
和名…ワスレナグサ(忘れな草、勿忘草)
科名…ムラサキ科
属名…ワスレナグサ属
原産国…世界の温帯
花色…青、紫、ピンク、白
草丈…10㎝~30㎝
日照…日なた
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:Myosotis scorpioides:5 to 9
M.sylvatica:3 to 8

ワスレナグサ(忘れな草、勿忘草)の特徴

ワスレナグサ(忘れな草、勿忘草)

ワスレナグサの仲間は、北半球の温帯から亜寒帯を中心に約50種が分布する、一年草、または多年草です。
分布の範囲は、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、オセアニアに及び、日本にもワスレナグサの一種であるエゾムラサキ(Myosotis sylvatica)が自生しています。

ワスレナグサという名前は本来、ヨーロッパからシベリアにかけて分布するスコルピオイデス種(M. scorpioides)に付けられた和名ですが、園芸的に「ワスレナグサ」として普及しているのは、草姿がコンパクトな前述のエゾムラサキと、アラスカの亜高山帯に分布するアルペストリス種(M. alpestris)、そしてその両種の交雑種です。

いずれの種も耐暑性は低く夏に枯れてしまうため、一般的には秋に種をまいて春に花を楽しむ秋まき一年草として扱われます。
※冷涼地では夏越しが可能です。
日本へは明治時代にアルペストリス種が導入され、現在では栽培を逸失したものが各地で野生化しています。

ワスレナグサの花期は3月下旬~6月上旬。
花期になると伸びた茎の上部に、総状花序を形成し、花径6~9㎜程度の小花を下から順に咲かせます。
花は先端が5裂しており、中心部に黄色、または白の目が入ります。
花は蕾の段階では薄桃色ですが、開花するとブルーに変化します。
花色は基本種の青の他、ピンク、白。
花に派手さはありませんが、群生させると見事な風景を作り出してくれます。

▼ワスレナグサの花

ワスレナグサ

葉は長楕円形で、茎に互生します。
草丈は一般的な品種で30㎝程度、高性種で50㎝程度に成長します。

▼ワスレナグサの葉

ワスレナグサ

耐寒性があり、育てやすい植物です。
種からでも容易に育てることができ、こぼれ種でもよく増えます。

ワスレナグサの名前の由来

ワスレナグサの和名は、英名である「forget-me-not(私を忘れないで下さい)」の直訳から付けられています。

英名の「forget-me-not」という名前は、ドイツの伝説に由来します。
ドナウ川のほとりに咲くワスレナグサを恋人に贈ろうと摘んでいた騎士が、誤って川の流れに飲まれてしまいます。
彼は「Vergiss-mein-nicht!(僕を忘れないで)」という言葉と共に、手にしていたワスレナグサの花を岸に佇む恋人に投げ、そのまま帰らぬ人となったそうです。
残された恋人は、彼の墓にこの花を供え、最期の言葉となった「Vergiss-mein-nicht!(僕を忘れないで)」を花の名前にしたと言われています。

花言葉である「真実の愛」「私を忘れないで下さい」も、この伝説に由来しています。

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ワスレナグサ(忘れな草、勿忘草)の育て方

ワスレナグサの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
花付き苗であれば、半日蔭で育てることも可能です。

冬越し、夏越し

冬越し

耐寒性は非常に強く、北海道でもそのまま冬越し可能です。
苗が小さい場合は、霜柱で持ち上げられると根が傷むので、不織布や敷き藁で霜対策を施して下さい。

夏越し

冷涼地以外での夏越しはまず無理です。
それでも夏越しに挑戦してみたい…という場合は、庭植えなら鉢上げをし、梅雨~夏の期間は雨や強い日差しが避けられる、可能な限り涼しい場所に移動し、やや乾燥気味に管理して下さい。

もしかしたら夏越しができるかも知れません。

水遣り

湿り気のある土壌を好むので、水切れには注意が必要です。

庭植えの場合は、乾燥が続くようなら水やりをして下さい。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。

冬の間も同様に乾燥に注意します。

肥料

元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ込んでおきます。
追肥は液体肥料を施しますが、肥料が多すぎると葉ばかりが茂り花付きが悪くなります。
様子を見ながら調整して下さい。

植え付け

適期は3月、10月頃です。
秋に植え付ける場合は、冬までにしっかりと根を張らすため、出来るだけ早目に植え付けます。

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作って下さい。
さらに元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
株間は20~30㎝です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6・腐葉土4などの配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。

増やし方(種まき)

こぼれ種で自然に増えますが、種まきで増やすことが出来ます。

種の採取

花が終わると下から順番に果実が茶色く熟していきます。
手で摘まむと小さな黒い種が出てくるので、採取して下さい。

種まき

適期は9月下旬~10月です。
寒冷地の場合は、春まきにします。

蒔く前に一晩水に浸して給水させると発芽率が上がります。
発芽温度は15℃~20℃程度。
移植を嫌う性質なので、種は花壇や鉢に直まきするかポットにまきます。
ワスレナグサの種子は嫌光性のため、覆土は種がしっかりと隠れるように。
水を切らさないように管理し、ポットにまいた場合は本葉が5~6枚程度になったら根を傷めないように注意して定植して下さい。

苗が小さい場合は、霜で根が持ち上げられて傷んでしまうことがあるので、霜よけを設置すると安心です。

病気・害虫

アブラムシ

風通しが悪いと発生しやすくなります。
風通しの良い環境で育て、発生した場合は駆除して下さい。

灰色かび病

多湿な環境で発生しやすい病気です。
傷んだ花や葉から発生することもあります。
風通しの良い環境で育て、傷んだ葉や花は早目に摘み取りって、発生を抑制して下さい。

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