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ジューンベリーの育て方

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学名…Amelanchier
和名…アメリカザイフリボク(亜米利加采振木)
科名…バラ科
属名…ザイフリボク属
原産国…北アメリカ
花色…白
樹高…2m~5m
日照…日なた
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:4 to 9

ジューンベリーの特徴

ジューンベリー

ジューンベリーは、北半球の温帯に約20種が分布するバラ科ザイフリボク属の落葉性の樹木です。
アジアに2種、ヨーロッパに2種が分布していますが、大半の種は北アメリカに分布しています。
特にアメリカ北東部とカナダ南東部に多く見られ、その内少なくとも1種は、ハワイを除くアメリカ、カナダの全ての州に自生が見られます。

日本には同属のザイフリボク(Amelanchier asiatica)が本州の岩手以南から九州にかけて自生しており、ジューンベリー同様に庭木や公園樹として植栽されています。

ジューンベリーという特定の樹木があるわけではなく、ザイフリ属に分類されている数種の樹木がジューンベリーの名前で流通しています。
流通しているのは、アメリカザイフリボク(A. canadensis)やセイヨウザイフリボク(A. laevis)、これらの樹木に日本のザイフリボクを掛け合わせた品種などです。
ザイフリボク属の中には樹高20mにも成長する高木もありますが、流通しているのは、大きくなっても樹高5m程度の低木です。

ジューンベリーの花期は4月中旬~5月上旬。
花期になると、葉の展開に先駆けて、分枝した枝先から花序を出し、純白の花を10輪程度咲かせます。
花は花径2㎝程度で細長い5枚の花弁を持ち、15~20本程度の雄しべと、下部が合着した5本の雌しべがあります。
ザイフリボクの名前は、風に揺れるこの白い花の様子を、戦場で指揮具として使われた采配(サイハイ)に見立てたものです。

▼ジューンベリーの花

ジューンベリー

花後には径1.5~2㎝程度の球状の果実を実らせ、ジューンベリーの名の通り6月頃に赤~暗紫色に熟します。
果実は甘味があって美味しく、生食の他、ジャムなどに利用されます。

▼ジューンベリーの果実

ジューンベリー

葉は先の尖った楕円形で縁に浅い鋸歯があり、枝に互生します。
枝は分枝しながら樹高2~5m程度に成長します。
葉が密に付かないので、全体的な涼やかな印象です。
葉は秋には美しく紅葉します。

耐寒性、耐暑性に優れており、果樹の中ではとても育てやすい樹木です。
自然樹形の美しい樹で、剪定の手間もあまりかかりません。

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ジューンベリーの育て方

ジューンベリーの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
半日蔭程度の日照でも育ちますが、花付きは日当たりに比例します。
可憐な花と愛らしい果実を楽しむためには、少なくとも半日程度は日の当たる場所で育てて下さい。

肥沃な土壌を好み、極端な乾燥を嫌います。
強い西日が株元に当たるような場所は避けて下さい。

冬越し、夏越し

耐寒性、耐暑性に優れており、特に対策の必要はありません。

水やり

庭植えの場合は、根付いてしまえばほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。

肥料

庭植えの場合は、落葉期の12月~2月の間に寒肥として、固形の油粕、または緩効性化成肥料を施して下さい。

鉢植えの場合春の3月、秋の9月に緩効性化成肥料を施して下さい。

植え付け、植え替え

適期は落葉期の11月~3月上旬です。

植え付け

根鉢の2~3倍の植穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土や完熟堆肥をたっぷりと混ぜ込みます。
植え付けたらしっかりと水やりをして、根と土を馴染ませます。
株がぐらつかないように支柱を立てて下さい。

鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)6・ピートモス2・腐葉土2などの配合土を使います。
市販の培養土を使う場合は、2~3割ほどピートモスを混ぜて土を作って下さい。
低い樹高で結実する品種もありますが、大きく育ちます。
最低でも7号鉢以上の鉢で育てて下さい。

人工授粉

放任でもよく結実しますが、花の時期に雨が降り続いたりすると花粉が流れてしまい、実付きが悪くなることがあります。
より多くの果実を収穫したい場合は、柔らかい筆などでしべを撫でて、人工的に受粉させて下さい。

剪定

適期は落葉期の1月~3月です。

自然樹形の美しい樹なので、大きな剪定は行いません。
徒長枝を基部から切り落とし、込み入った箇所を間引きます。
この時期にはすでに花芽が作られているので、先端部分を刈り込むと花芽を落とすことになるので注意して下さい。

増やし方(挿し木、種まき)

挿し木と種まきで増やすことが出来ます。
種まきについては下記「種まき」の項目を参照下さい。

挿し木

適期は梅雨時期の6月~7月です。

その年に伸びた枝を10㎝程度に切り取って挿し穂にします。
上部の葉を2枚程度残して取り除きます。
水揚げをしてから挿し木用土に挿して下さい。
明るい日陰で水を切らさないように管理して発根を待ちます。

種まき

種の収穫

果実がしっかりと熟したら収穫しますが、鳥が食べてしまうことが多いので、注意して下さい。
ザルなどで果肉を洗い流し、種を取り出して下さい。
採取した種はすぐに蒔きます。

種まき

種は乾燥すると発芽率が下がります。
採取した種はすぐに蒔いて下さい。
水を切らさないように管理すれば、翌年の春に発芽します。

病気・害虫

病気はほとんど発生しません。
害虫の発生も多くはありませんが、カミキリムシの幼虫やイラガの発生が時々あります。

カミキリムシ(テッポウムシ)

株元におがくずのようなものが落ちていたら幹の中にカミキリムシの幼虫が潜んでいます。
放っておくと樹が弱ったり枯れてしまったりするので、早目に駆除して下さい。
幹に開いている穴から薬剤を注入するか、針金などを突っ込んで補殺します。
薬剤の場合は、駆除の確認のため、新しいおがくずの発生に注意して下さい。

イラガ

まれにイラガやアオイラガによる葉の食害が発生することがあります。
イラガの仲間の幼虫は毒を持った毛虫で、刺されると焼いた針で刺されたような激痛が走ります。

発生は5月頃で、幼虫が小さい場合は葉裏に整列しています。
見つけた場合は、手で触れたりせず、箸などを使って捕殺するか、薬剤で対処します。
秋にも発生することがあるので、注意して下さい。

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