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アイスランドポピーの育て方

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学名…Papaver nudicaule
和名…シベリアヒナゲシ(シベリア雛芥子)
科名…ケシ科
属名…ケシ属
原産国…シベリアから極東
花色…赤、オレンジ、黄色、白、ピンク
草丈…30~50㎝
日照…日なた
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:2 to 7

アイスランドポピーの特徴

アイスランドポピー

アイスランドポピーは、シベリア、ヨーロッパの亜寒帯、アジアの山岳地帯、北アメリカの北西部に分布するケシ科ケシ属の多年草です。
ケシ属の植物は約60種が知られており、多くの種は寒帯から亜寒帯にかけて分布しています。
アイスランドポピーもその一つで、分布域は寒冷な気候の地域に広がっており、山岳地帯の岩場、河川沿いの砂利、砂地の草原などで自生しています。

アイスランドポピーは1759年に北極探検隊に加わっていた植物学者によって発見され、シベリアヒナゲシの和名を持ちます。
アイスランドポピーの名前は英名が流通名として定着したものですが、アイスランド原産の植物というわけではありません。
これはアイスランドポピーが発見されたシベリアの気候がアイスランドに似ていたことに由来しています。
寒冷地に分布していることから、同属の近縁種であるヒナゲシオリエンタルポピーに比べて花期が早いのが特徴です。

日本には大正時代初期に渡来しており、春の花壇を彩る花として広く普及しています。
本来は短命な多年草ですが、高温多湿の夏の気候に非常に弱く、日本では夏に枯れてしまうため、秋まき一年草として扱うのが一般的です。

アイスランドポピーの花期は3月~5月。
花期になると、株元から多数の花茎を伸ばし、頂部に花径6~10㎝程度の花を一輪咲かせます。
花は美しい光沢のある薄い4枚の花弁を持ち、中心には多数の雄しべに囲まれた雌しべがあります。
雌しべの子房は特徴的な円筒形で、頂部には数本の筋が放射状に入ります。
花色は赤、オレンジ、黄色、白、ピンク。

▼アイスランドポピーの花

アイスランドポピー

花後には子房の中に細かい種子が多数できます。
種子は熟すと蓋の下に出来た隙間からこぼれ落ち、土壌が生育に最適な環境になると発芽します。

葉は長楕円形で縁に不規則な鋸歯があり、株元でロゼット状に茂ります。
株は花を咲かせて30~50㎝程度に成長します。
株から多数の花柄を伸ばして次々と開花するため、群植すると見事な風景を作り出します。

▼アイスランドポピーの花畑

アイスランドポピー

秋に種を蒔いて、早春から春にかけて花を咲かせる秋蒔き一年草です。
耐寒性が非常に高く、適した環境であれば放任でもよく花を咲かせます。
ただし、種が非常に細かい事、移植を嫌う性質などのため、種まきからの育苗は難易度がやや高めです。

アイスランドポピーとヒナゲシの違い

同属の近縁種であるヒナゲシは、茎を分枝させて花を咲かせますが、アイスランドポピーは株元から花柄を長く伸ばし、頂部に一輪の花を咲かせます。
花柄は分枝しないので、一本の茎に一輪の花が咲いています。

▼ヒナゲシの茎の様子

ヒナゲシ

ヒナゲシには伸びた茎に葉が付いていますが、アイスランドポピーは株元から花柄を伸ばすため、茎に葉はありません。

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アイスランドポピーの育て方

アイスランドポピーの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
日照時間が足りなかったり、水はけの悪い場所では極端に生育が悪くなるので注意して下さい。

酸性土壌を嫌います。
植え場所の土壌が酸性の場合は、あらかじめ苦土石灰を用土に混ぜ込んで土壌を中和しておいて下さい。 

冬越し

耐寒性は高く、特に対策の必要はありませんが、強い霜に当たると蕾が傷むことがあるので、鉢植えの場合は、霜の避けられる軒下などに移動しておくと安心です。

水やり

庭植えの場合は、酷く乾燥が続くようなら水やりをして下さい。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。 

肥料

多くの肥料を必要とする植物ではありません。

庭植えの場合は、元肥として用土に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
追肥の必要はありません。

鉢植えの場合も同様です。
市販の草花用培養土を使う場合は、元肥が入っているので緩効性化成肥料を使う必要はありません。
用土を自分で配合した場合は、緩効性化成肥料を混ぜ込んで下さい。
追肥はあまり必要ではありませんが、生育が悪いようなら様子を見ながら液体肥料を施します。 

植え付け

適期は秋の10月中旬~11月です。
移植を嫌うので、植え付けの際は根を傷付けないように注意して下さい。

庭植えの場合は、あらかじめ用土に苦土石灰を混ぜ込んで土壌を中和しておきます。
さらに腐葉土をたっぷりと混ぜ込んで水はけの良い環境を作り、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
株間は20㎝程度です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6・腐葉土4などの配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。
6号鉢に2株が目安です。 

種まき

適期は9月中旬~10月中旬です。
発芽温度は15℃前後なので、涼しくなってから種を蒔いて下さい。

移植を嫌う性質なので、種はポットに3~5粒ずつまくか、花壇や鉢に直まきします。
アイスランドポピーの種は非常に細かいので、出来るだけ重ならないように注意して下さい。
好光性種子なので覆土は必要ありません。
種が細かいので水やりは底面給水で行います。
発芽したら少しずつ間引き、花壇に直まきしたものは株間が20㎝程度、ポットに蒔いたものは一株になるようにします。
ポットに蒔いた場合は、本葉が8枚程度になったら、根鉢を崩さないように注意して定植して下さい。

花がら摘み

種を採取しない場合は、花が終わったら付け根の部分で切り取って下さい。

増やし方(種まき)

種まきで増やすことが出来ます。

種まき

花後に出来た果実が茶色くなったら種を採取することが出来ます。
果実を少し振ってみて、種が少しこぼれるようであれば、しっかりと熟しています。
果実ごと切り取って種を採取して下さい。

採取した種は日陰で乾燥させ、紙袋などに入れて冷暗所で保管します。

※種まきについては上記「種まき」の項目を参照下さい。

病気・害虫

アブラムシ

春先に、葉や蕾に発生することがあります。
発生した場合は、薬剤を使い、駆除して下さい。

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