宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

ガーデニングの図鑑

多年草・宿根草

オリエンタルポピーの育て方

投稿日:

学名…Papaver orientale
和名…オニゲシ(鬼芥子)
科名…ケシ科
属名…ケシ属
原産国…コーカサス地方
花色…赤、オレンジ、ピンク、白、複色
草丈…60~100㎝
日照…日なた
難易度…星星星
USDA Hardiness Zone:3 to 7

オリエンタルポピーの特徴

オリエンタルポピー

オリエンタルポピーは、トルコ北東部からコーカサス地方、イラン北部に分布するケシ科ケシ属の多年草です。
分布域は亜高山帯から高山帯に広がっており、岩場や乾燥した牧草地などに自生しています。

ケシ属の植物は約60種が知られていますが、多くの種は寒帯から亜寒帯にかけて分布しています。
そのため暑さに弱い性質の種が多く、多年草であっても暖地、温暖地では夏前に枯れてしまいます。
本種オリエンタルポピーも同様で、夏の高温多湿の環境が極端に苦手なため、暖地では育てることが難しい植物です。
対して北関東以北の地域では、放任でもよく育ち、よく花を咲かせます。

オリエンタルポピーの花期は5月~6月。
花期になると、長く伸びた茎の頂部に、花径10~20㎝程度の大輪の花を一輪咲かせます。
同属の近縁種であるヒナゲシアイスランドポピーに比べると花が大きいのが特徴で、多数の花を咲かせた様子は非常に華やかで豪華です。

花は美しい光沢のある薄い4~6枚の花弁を持ち、花弁の基部には特徴的な黒い斑点が入ります。
※斑点の入らない品種もあります。
花の中心には多数の雄しべに囲まれた雌しべがあり、雌しべの子房は特徴的な円筒形で、頂部には数本の筋が放射状に入ります。
花色は赤、オレンジ、白、ピンク。
一重咲き、半八重、八重咲きの他、花弁が細かく波打つフリンジ咲きなどの品種もあります。

▼オリエンタルポピーの花

オリエンタルポピー

花後には子房の中に細かい種子が多数できます。
種子は熟すと蓋の下に出来た隙間からこぼれ落ち、土壌が生育に最適な環境になると発芽します。

▼オリエンタルポピーの果実

オリエンタルポピー

葉は深い切れ込みを持つ羽状で、根生葉は大きく育つと1mもの長さになり、ロゼット状に茂ります。
葉茎には剛毛が密生しており、花を咲かせて草丈60~100㎝程度に成長します。

▼オリエンタルポピーの株姿

オリエンタルポピー

耐寒性は高いのですが、耐暑性はありません。
宿根して大株になれば多数の花を咲かせて見ごたえがありますが、暖地・温暖地では夏の暑さで枯れてしまいます。
北関東以北の地域では、放任でもよく育ちます。
花を咲かせた後、地上部を枯らせて宿根し、秋に再び芽吹きます。

スポンサーリンク

オリエンタルポピーの育て方

オリエンタルポピーの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い環境が適しています。
日照時間が足りなかったり、水はけの悪い場所では極端に生育が悪くなるので注意して下さい。
特に水はけは大切で、夏越しにも影響するので、できるだけ水はけの良い環境で育てるようにします。

オリエンタルポピーは移植を嫌う性質で、大株になってからの植え替えは難しい植物です。
鉢植えで育てることも出来ますが、可能であれば庭植えにして育てて下さい。

冬越し、夏越し

冬越し

耐寒性は高く、特に対策の必要はありません。

夏越し

関東以南の地域では夏越しは難しい植物です。
その他の地域でも平地で夏場が暑い地域の場合は、地温の上昇を防ぐために、敷き藁などでマルチングすると効果的です。
鉢植えの場合は、梅雨の時期になったら雨の避けられる軒下などの場所に移動し、夏の時期は半日蔭のなどの出来るだけ涼しい場所で管理して下さい。

冷涼地の場合は、特に対策の必要はありません。

水やり

庭植えの場合は、根付いてしまえほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。

肥料

多くの肥料を必要とする植物ではありません。
庭植え、鉢植え共に、秋の10月~11月の時期に、緩効性化成肥料を株元に置き肥して下さい。 

植え付け、植え替え

移植を嫌う性質です。
植え付け、植え替えの際には、根鉢を崩さず、根を傷付けないように注意して下さい。

植え付け

適期は3月~4月、10月~11月です。

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作っておきます。
水はけの悪い土地の場合は、さらに鹿沼土などを入れて出来るだけ水はけの良い土壌にしておきます。
株間は40㎝程度のです。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土に鹿沼土を3割ほど混ぜて用土を作ります。
または、赤玉土4・鹿沼土3・腐葉土3などの配合土を使います。
大きく育つので、6号鉢以上の鉢に植えて下さい。

植え替え

適期は秋の10月~11月です。

庭植えの場合は、数年間は植えっぱなしでもよく育ちます。
生育が悪くなってくるようであれば、植え替えを行って下さい。

鉢植えの場合も同様で、生育が悪くなるようであれば植え替えを行います。

種まき

適期は春の3月~4月です。
発芽温度は20℃前後です。

種はポットや鉢、播種箱に3~5粒ずつまきます。
オリエンタルポピーの種は非常に細かいので、出来るだけ重ならないように注意して下さい。
好光性種子なので覆土はごく薄く。
種が細かいので水やりは底面給水で行います。
発芽には10~20日程度かかります。
発芽したら少しずつ間引き、本葉が展開したら薄い液体肥料を施します。
本葉が4~5枚程度になったら定植して下さい。

開花までには2~3年かかります。

花茎切り

種を採取しない場合は、 花が終わった花茎は付け根の部分から切り取ります。

増やし方(種まき、株分け、根伏せ)

種まきと株分けで増やすことが出来ます。

種まき

栄養系品種では、種から育てても親株と同じ花が咲かないことがあります。

種の採取

花後に出来た果実が茶色くなったら種を採取することが出来ます。
果実を少し振ってみて、種が少しこぼれるようであれば、しっかりと熟しています。
果実ごと切り取って種を採取して下さい。

採取した種は日陰で乾燥させ、紙袋などに入れて冷暗所で保管します。

※種まきについては、上記「種まき」の項目を参照下さい。

株分け

大株に育っていれば、株分けをすることが出来ます。
適期は秋の10月~11月です。
植え替え時に掘り上げた株を小さくなりすぎないように分けて植え付けて下さい。

根伏せ

適期は秋の10月~11月です。

5㎜程度の太さの根を5㎝程度の長さに切り取って、ポットや鉢に植え付けます。
根は横向きにして覆土は2㎝程度です。
春になったら定植して下さい。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

-多年草・宿根草
-, , ,

Copyright© ガーデニングの図鑑 , 2017 All Rights Reserved.