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ナガミヒナゲシ

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学名…Papaver dubium
和名…ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)
科名…ケシ科
属名…ケシ属
原産国…地中海沿岸地域
花色…朱色~オレンジ
草丈…15~60㎝
日照…日なた
難易度…星
USDA Hardiness Zone:6 to 9

ナガミヒナゲシの特徴

ナガミヒナゲシ

ナガミヒナゲシは、地中海沿岸地域を原産とするケシ科の一年草です。
空き地や耕作地、道端、線路脇など、日当たりの良い場所に自生しています。
強健な性質と強い繁殖力から、現在ではヨーロッパ、アメリカの全域、アフリカ、アジア、オセアニアなど、世界の広い地域に分布域を広げています。

日本でナガミヒナゲシが確認されたのは1960年です。
東京都世田谷区で初めて本種が確認されて以来急速に広がりを見せ、現在では北海道から琉球に至る全国で繁殖が確認されています。
ナガミヒナゲシの根と葉からは、周辺の植物の生育を阻害する成分を含んだ物質が分泌されます。
そのため、2017年現在、特定外来生物には指定されていませんが、それに匹敵する、あるいは上回る影響が懸念されています。

ナガミヒナゲシの花期は5月~6月。
花期になると分枝した茎の頂部に、花径3~6㎝程度の花を咲かせます。
花は光沢のある薄い4枚の花弁を持ち、中心には多数の雄しべに囲まれた雌しべがあります。
雌しべの子房は特徴的な円筒形で、頂部には6~8本程度の筋が放射状に入ります。
花色は朱色からオレンジ。
花の大きさは栄養状態によって大きく変わります。

▼ナガミヒナゲシの花

ナガミヒナゲシ

花後に出来る果実は長さ2㎝程度で、近縁種のヒナゲシなどと比べると細長く、ナガミヒナゲシの名前の由来になっています。
この果実の中には非常に小さな種が1000個以上入っており、種が熟すと蓋の下できた隙間からこぼれ落ちます。
種は、土壌が生育に適さない場合は長期間休眠することが可能で、適した環境になると発芽します。

▼ナガミヒナゲシの果実

ナガミヒナゲシの果実

葉は1~2回羽状に深く裂けます。
茎は上部で分枝して草丈15~60㎝程度に成長します。
葉茎には荒い毛が生えています。

▼ナガミヒナゲシの葉の様子

ナガミヒナゲシの葉

花後には多数の種を残して枯れます。
種は秋に発芽し、放射状に葉を広げて冬を越し、春に再び花を咲かせます。

ヒナゲシは酸性土壌を嫌いますが、ナガミヒナゲシは酸性から中性、アルカリ性の土壌まで幅広く適応します。
日当たりが良ければコンクリートの隙間などからも芽を出して花を咲かせます。
栽培は今のところ禁止されていませんが、強健な性質の上、爆発的な繁殖力があり注意が必要です。
駆除には花を咲かせない、結実させないことが大切です。

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