ナガミヒナゲシ

  • 学名…Papaver dubium
  • 和名…ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)
  • 科名…ケシ科
  • 属名…ケシ属
  • 原産国…地中海沿岸地域
  • 花色…朱色~オレンジ
  • 草丈…15~60㎝力
  • 日照…日なた
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:6 to 9

ナガミヒナゲシとは

ナガミヒナゲシ

ナガミヒナゲシは、ケシ科ケシ属の一年草です。
地中海沿岸部を原産とし、ヨーロッパ、アメリカの全域、アフリカ、アジア、オセアニアなど、世界の広い地域に分布しています。
強健な性質と強い繁殖力から、分布域は現在も拡大中です。

日本では、1960年に東京都世田谷区で初めて確認されています。
以来急速に広がりを見せ、現在では北海道から琉球に至る全国での繁殖が確認されています。
ナガミヒナゲシの根と葉からは、周辺の植物の生育を阻害する成分を含んだ物質が分泌されます。
そのため、2021年現在、特定外来生物には指定されていませんが、それに匹敵する、あるいは上回る影響が懸念されています。


ナガミヒナゲシの花期は5月~6月。
花期になると分枝した茎の頂部に、花径2~6㎝程度の花を咲かせます。
花は光沢のある薄い4枚の花弁を持ち、中心には多数の雄しべに囲まれた雌しべがあります。
花弁は基本的にオレンジ色ですが、赤や朱色になることもあり、稀に花弁の基部に黒い斑紋が入ることもあります。
※ナガミヒナゲシには5つの亜種があります。

▼ナガミヒナゲシの花

ナガミヒナゲシの花

雄しべの花糸は紫色で葯は黄色、雌しべの子房は特徴的な円筒形で、頂部に4~9本程度の筋が放射状に入ります。

▼ナガミヒナゲシの雄しべと雌しべ

ナガミヒナゲシの雄しべと雌しべ

花の大きさは栄養状態によって大きく変化します。

▼小さなナガミヒナゲシの花

小さなナガミヒナゲシ
直径3㎝程度の花。雌しべの柱頭には4本の筋が見える

花後に出来る果実は長さ2㎝程度で、幅の2倍近い長さがあり、ナガミヒナゲシの名前の由来となっています。
この果実の中には非常に小さな種が1000個以上入っており、種が熟すと蓋の下できた隙間からこぼれ落ちます。
種は、土壌が生育に適さない場合は長期間休眠することが可能で、適した環境になると発芽します。

▼ナガミヒナゲシの果実

ナガミヒナゲシの果実

根生葉はロゼット状、茎葉には葉柄があり、葉身は1~2回羽状に深く裂けます。

▼ナガミヒナゲシの葉の様子

ナガミヒナゲシの葉の様子

茎は上部で分枝して草丈15~60㎝程度に成長します。
葉茎には荒い毛が生えています。

▼ナガミヒナゲシの草姿

ナガミヒナゲシの草姿

花後には多数の種を残して枯れます。
種は秋に発芽し、放射状に葉を広げて冬を越し、春に再び花を咲かせます。

ヒナゲシは酸性土壌を嫌いますが、ナガミヒナゲシは酸性から中性、アルカリ性の土壌まで幅広く適応します。
日当たりが良ければコンクリートの隙間などからも芽を出して花を咲かせます。
栽培は今のところ禁止されていませんが、強健な性質の上、爆発的な繁殖力があり注意が必要です。
駆除には花を咲かせない、結実させないことが大切です。

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