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多肉植物

ミセバヤの育て方

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学名…Hylotelephium sieboldii
和名…ミセバヤ(見せばや)
科名…ベンケイソウ科
属名…ムラサキベンケイソウ属
原産国…日本
花色…ピンク
草丈…10㎝~30㎝
日照…日なた
難易度…星
USDA Hardiness Zone:Not Applicable

ミセバヤの特徴

ミセバヤ

ミセバヤは、日本に分布するベンケイソウ科の多肉植物です。
ミセバヤの名前は、18世紀末に本種を見つけた高野山の僧が、和歌の師匠である冷泉為久卿に「君に見せばや」という詞を添えて本種を贈ったことに由来しています。

古くから栽培されている古典園芸植物のため、自生地は長らく不明のままでしたが、昭和30年に香川県小豆島の寒霞渓で栽培逸失でないと考えられるミセバヤが発見されました。
また、近年では奈良県でも自生地が発見されており、かつては広い地域に分布していたと考えられています。
観賞用として広く栽培されているミセバヤですが、自生種は環境省のレッドデータブックで絶滅危惧ⅠB類に分類されており、近い将来の絶滅が危惧されています。

ミセバヤは、丸い葉が美しい多肉植物です。
葉は円形で基部がやや細くなっており、縁には丸い鋸歯があります。
細い茎に間隔を空けて3枚が輪生し、茎は10~30㎝程度に伸びて枝垂れます。

▼ミセバヤの株

ミセバヤ

葉の美しいミセバヤですが、秋になると花を咲かせます。
ミセバヤの花期は10月~11月。
花期になると茎の頂部から散房花序を出し、小さな花を多数咲かせます。
花は花径1㎝程度で、5枚の花弁を持ち、10本の雄しべの葯は濃紅色をしています。

▼ミセバヤの花

ミセバヤの花

花が終わる頃になると葉は美しく紅葉します。

耐寒性、耐暑性が高く、育てやすい植物です。
放任でも美しい草姿でまとまります。
冬は小さな芽を残して地上部を枯らし、春になると芽が成長を始めます。

ミセバヤの主な品種

ヒダカミセバヤ(Hylotelephium cauticola)

ヒダカミセバヤ

北海道の日高から釧路地方の海岸や産地の岩場に分布するミセバヤの近縁種です。
葉は卵形で基部が葉柄のように細くなり、縁に波状の鋸歯が少しあります。
ヒダカミセバヤとして流通しているものには、葉形の違うものが幾つかありますが、産地によって多少の違いがあるようです。

斑入りミセバヤ(中斑ミセバヤ)

斑入りミセバヤ

葉に黄色い斑が入るミセバヤの品種です。
秋にはピンク色の花を咲かせ、紅葉します。

他にも、北海道の山地に分布するカラフトミセバヤ(H. pluricaule)や、東北地方に分布するツガルミセバヤ(H. tsugaruense)、富山県に分布するミセバヤの変種とされるエッチュウミセバヤ(H. sieboldii var. ettyuense)などがあります。

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ミセバヤの育て方

ミセバヤの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い環境が適しています。
自生地は海岸や山地の岩場などで、風通しの良い環境を好みます。
じめじめした場所では上手く育たないので、注意して下さい。 

冬越し、夏越し

冬越し

耐寒性は高く、特に対策の必要はありません。
冬になると小さな冬芽を残して地上部が枯れるので、枯れた茎を地面際で刈り取っておいて下さい。

夏越し

鉢植えの場合は、長雨の時期になったら、雨の避けられる場所に移動すると根腐れの心配がありません。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
夏場に乾燥が長く続くようなら水やりをして下さい。

鉢植えの場合は、用土が乾いてきたら水やりを。
常に用土が湿っているような環境では根腐れを起こすことがあるので、水のやり過ぎに注意して下さい。
冬場はやや乾燥気味に管理します。

肥料

あまり多くの肥料を必要とする植物ではありません。

庭植えの場合は、肥料を施す必要はありません。
鉢植えの場合は、春に緩効性化成肥料を置き肥して下さい。 

植え付け、植え替え

適期は春の3月下旬~4月です。

植え付け

庭植えの場合は、水はけと風通しの良い場所に植え付けて下さい。
一段高くなった花壇や、ロックガーデンなどが適しています。

鉢植えの場合は、山野草の培養土を使うか、鹿沼土(小粒)を主体に軽石などを混ぜて水はけの良い土を作ります。

植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりを起こさないように、1~2年に一度、植え替えを行って下さい。
一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行います。

増やし方(株分け、挿し芽)

株分けと挿し芽で増やすことが出来ます。

株分け

適期は植え替え時の3月下旬~4月です。
掘り上げた株を、一株に3~4芽以上が付くように手で分けて植え付けます。

挿し芽

茎を3~4節程度の長さで切り取って挿し穂にします。
用土には挿し芽用の培養土を使います。
水揚げは行わず、用土に割りばしなどで穴を空けて、茎を傷めないように挿して下さい。
霧吹きなどで用土を湿らせる程度に水やりをし、明るい日陰で発根を待ちます。 

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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