宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

ガーデニングの図鑑

一年草・二年草

スターチスの育て方

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学名…Limonium sinuatum
和名…ハナハマサジ
科名…イソマツ科
属名…イソマツ属
原産国…地中海沿岸~小アジア
花色…紫、ピンク、白、赤、黄、青
草丈…40㎝~80㎝
日照…日なた
難易度…星星星
USDA Hardiness Zone:8 to 10

スターチスの特徴

スターチス

スターチスの仲間は、世界の海岸や砂漠、荒地などに約120種が分布するイソマツ科イソマツ属の植物です。
その形態は一年草から多年草、半低木状になるものまで、多岐に渡ります。
スターチスの仲間は日本にも分布しており、東北地方から九州までの海岸などに見られるハマサジ(Limonium tetragonum)の他、伊豆諸島や小笠原諸島に分布するイソマツ(Limonium wrightii)などがあります。

その中で花の美しい数種が観賞用、または切り花用として栽培されていますが、一般的にスターチスとして栽培されるのは、ハナハマサジの和名を持つシヌアツム種(L. sinuatum)とその園芸品種です。
ハナハマサジは地中海沿岸部を原産とするスターチスで、海岸沿いの砂地などに自生している短命な多年草です。
本来は多年草ですが、高温多湿の環境が極端に苦手な性質のため、秋に種を蒔いて初夏に花を楽しむ一年草として扱うのが一般的です。
日本へは昭和初期に渡来しています。

スターチスの名前は旧属名が流通名として定着したものですが、現在はイソマツ属(リモニウム属)に分類されています。
栽培されるスターチスの仲間には宿根草として扱える種もありますが(宿根スターチス)、ここでは一年草扱いのシヌアツム種について紹介しています。

スターチスの花期は5月~7月。
花期になると、分枝した茎の頂部に円錐、または穂状の花序を出し、小さな花を多数咲かせます。
花弁のように見える部分は萼片で、花はその中から顔を出す花径5㎜程度の小さなものです。

▼スターチスの花

スターチス

花色は白、黄色、萼片の色は紫、ピンク、白、赤、黄、青。
咲いている時からカサカサした感触で色が褪せにくいことから、切り花にしても花持ちが良く、ドライフラワーとしても人気の植物です。

▼ピンクの萼のスターチス

スターチス

葉は縁が波打った槍形で、浅く裂けてロゼット状に広がります。
気温の上昇と共に中心部から特徴的なヒダの付いた平たい茎を立ち上げます。

▼スターチスの茎の様子

スターチス

暑さには弱いので、暖地では花後に枯れる一年草として扱います。
耐寒性もあまり高くありませんが、南関東以南の平地であれば戸外で冬越しすることが可能です。

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スターチスの育て方

スターチスの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
日照時間が足りなかったり、水はけの悪い場所では生育が悪く、うまく育ちません。
よく日の当たる、水はけの良い場所で育てて下さい。

冬越し

暖地であればそのまま戸外で冬越し可能です。
関東以南の平野部であれば、対策無しでも冬越し可能ですが、強い霜で葉が傷むことがあるので、霜よけを設置した方が安心です。
霜柱で苗が持ち上がると枯れてしまうことがあるので、注意して下さい。
鉢植えや苗の状態で冬越しする場合は、霜の心配がなく、日当たりの良い場所で管理して下さい。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
乾燥気味の環境を好みます。
水のやりすぎには注意して下さい。

肥料

庭植え場合は、元肥を施しておけば追肥の必要はほとんどありません。
生育が悪いようなら、春に緩効性化成肥料を施します。

鉢植えの場合は、元肥の他、3月~5月の間に緩効性化成肥料を施します。
あまり多くの肥料を必要としません。
肥料の与えすぎに注意して下さい。

植え付け

適期は10月~11月です。
移植に弱い性質なので、植え付けの際は根を傷つけないように注意して下さい。

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作って下さい。
さらに元肥として、完熟堆肥と少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
自生地は砂地で根を深く張って生育します。
植穴は深めにしっかりと耕しておいて下さい。
株間は25~30㎝程度です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土にパーライトを2割ほど混ぜて使うか、赤玉土(小粒)5・腐葉土3・パーライト2などの水はけの良い配合土に緩効性化成肥料を混ぜて土を作ります。
6号鉢に1株、60㎝プランターに3株が目安です。

支柱立て

草丈が高くなると倒れやすいので、支柱を立てて下さい。

種まき

適期は9月中旬~10月です。
発芽温度は15℃~20℃です。
寒冷地の場合は、春の3月下旬~4月頃に種をまきます。

種は花壇や鉢に直まきするか、播種箱にまきます。
種が重ならないように注意してバラまき、覆土は種が隠れる程度に薄く2㎜程度。
播種箱にまいたものは、本葉が2~3枚程度になったら、根を傷つけないように注意して、ポット上げして下さい。
ポットに根が回ったら根鉢を崩さないようにして定植します。

移植に弱い性質です。
苗を扱う際には、根を傷つけないように注意して下さい。

増やし方(種まき)

種まきで増やすことが出来ます。
採取した種は毛に包まれていて、そのままでは吸水率が悪く発芽しにくくなります。
種を砂などに混ぜてよく揉み、毛を取り除くようにします。

市販されている種は「クリーンシード」と言い、綿毛を除去したものがほとんどです。
この作業は必要ありません。

種まきについては上記「種まき」の項目を参照下さい。

病気・害虫

灰色かび病

風通しの悪かったり、過湿な環境で育てていると、発生しやすくなります。
風通しが良く、水はけの良い環境で育てて発生を予防して下さい。
発生した場合は、速やかに殺菌剤を散布します。

アブラムシ

生育期間にアブラムシが発生することがあります。
発生した場合は、薬剤などで駆除して下さい。

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