一年草・二年草

ミムラス

学名…Mimulus × hybridus
科名…ハエドクソウ科(旧ゴマノハグサ科)
属名…ミムラス属(ミゾホオズキ属)
原産国…北アメリカ
花色…赤、オレンジ、黄、白、ピンク、複色
草丈…20㎝~30㎝
日照…日なた~半日陰
難易度…星
USDA Hardiness Zone:6 to 9

ミムラスとは

ミムラスの育て方

ミムラスの仲間は、北アメリカ、アジア、オーストラリア、アフリカなど、世界に広く約150種が分布するハエドクソウ科の多年草です。
ミムラスの仲間は日本にも分布しており、ミゾホオズキ(Mimulus nepalensis)など2種が湿地や溝などに自生しています。

多くの種が属するミムラス属ですが、主に栽培されるのは北アメリカに分布するミムラス・グッタツス種(M. guttatus)を元に作出された園芸品種です。
本来は多年草ですが、日本の気候では夏の暑さで枯れることが多いため、園芸上は秋まき一年草として扱うのが一般的です。

ミムラスの花期は4月~6月。
花期になると、上部の茎の葉の付け根から短い花柄を伸ばし、花径4~5㎝程度の花を咲かせます。
花は基部が筒状で先端が浅く5裂した唇形で、トレニアの花によく似ています。
ミムラスの名前は、この花姿に由来します。
ラテン語で道化を意味する「mimus」、ギリシャ語で猿を意味する「mimo」から付けられ、道化師が歯をむき出しにして笑っている顔や、猿がおどけたような顔に花を見立てたものです。

▼ミムラスの花

ミムラス

花色は、赤、オレンジ、黄色、ピンク、白。
花弁に斑点の入る品種もあり、より派手な印象です。

▼斑点が入るミムラスの花

ミムラス

葉は先の尖った卵形から楕円形で、茎に対生します。
茎は多数分枝しながら花を咲かせ、草丈20~30㎝程度に成長します。

暑さに弱い性質で、寒冷地では夏にも花を咲かせますが、その他の地域では夏前に暑さで枯れます。
秋まきで育てる場合は、ポットで冬を越して春になってから植え付けると、霜の心配なく安心です。

ミムラスの育て方

ミムラスの育て方

栽培環境

自生地は水辺や湿地で、半日陰の湿り気のある土壌を好みますが、園芸品種は日なたから半日陰まで適応します。
日当たりが良い方がしまった草姿で育つので、春は日当たりの良い場所で育てて下さい。
鉢植えの場合は、5月頃になって気温が上がってきたら、半日陰の場所に移動します。

冬越し

秋に種をまいた場合は、ポットで冬を越した方が無難です。
霜の当たらない日当たりの良い場所で管理して下さい。
庭に植え付けた場合は、霜よけを設置します。

水やり

庭植えの場合は、乾燥が続くようなら水やりをして下さい。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
湿り気のある土壌を好み、乾燥に弱い性質です。
特に開花期の水切れには注意して下さい。

肥料

庭植えの場合は、元肥として用土に堆肥や緩効性化成肥料を混ぜ込んでおいて下さい。
追肥の必要はありません。

鉢植えの場合は、元肥として緩効性化成肥料を施し、生育や葉色が悪くなるようなら液体肥料を追肥します。
肥料が多いと葉ばかりが茂って花付きが悪くなるので、様子を見ながら与えて下さい。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土をたっぷりと混ぜ込み、さらに元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
株間は20㎝程度です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)5・腐葉土3・バーミキュライト2などの配合土に少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。

増やし方(種まき)

種まきで増やすことが出来ます。

種まき

適期は9月下旬~10月です。

種が細かいので播種箱にまきます。
種が重ならないように注意して下さい。
好光性種子のため、覆土は必要ありません。
発芽温度は20℃前後です。
水は底面給水で管理し、発芽後、本葉が2~3枚程度になったらポット上げして下さい。
冬の間は霜の心配のない軒下などで管理し、春になってから定植します。

病気・害虫

アブラムシが発生することがあります。
見つけ次第、駆除して下さい。

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