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レンギョウの育て方

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学名…Forsythia
和名…レンギョウ(連翹)
別名…イタチハゼ、レンギョウウツギ
科名…モクセイ科
属名…レンギョウ属
原産国…中国、日本、朝鮮半島
花色…黄色
樹高…1.5m~3m
日照…日なた
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:5 to 8

レンギョウの特徴

レンギョウ

レンギョウの仲間は、中国、朝鮮半島、日本に7種、ヨーロッパに1種が分布するモクセイ科レンギョウ属の落葉性低木です。
「レンギョウ」の名前は、狭義では中国原産のサスペンサ種(Forsythia suspensa)を指しますが、広義ではレンギョウ属に分類されている植物の総称として使われており、こちらの方が一般的です。
このページでは一般的にレンギョウと呼ばれるレンギョウ属の植物全般について紹介しています。

レンギョウが日本に渡来した時期については正確には分かりませんが、『出雲書記』などの書物にレンギョウの記述が見られることから平安初期には渡来していたと推定されています。
レンギョウと言うと、日本、または中国の花木というイメージが強い樹木ですが、美しい花を咲かせることからヨーロッパでは古くから人気の花木です。

レンギョウの花期は3月中旬~4月。
花期になると、新葉が展開する前に、前年に伸びた枝の葉の付け根に、花径2~3㎝程度の花を無数に咲かせます。
花は花冠が深く4裂した筒状花で、中心には雌しべと2本の雄しべがあります。
レンギョウは雌雄異株で、雄株には雄しべが長く雌しべが短い花が、雌株には雌しべが長く雄しべが短い花が咲きます。
これは自家受粉をできるだけ避けようとするレンギョウの性質によるものです。

※レンギョウは雄株、雌株共に雄しべと雌しべがある両性花が咲くので、厳密に言うと雌雄異株でありません。
両性花ではありますが、自家不和合性が高いため自家受粉では結実しにくいのではないかと考えられます。

▼レンギョウの雄花と雌花

レンギョウの雄花と雌花

花は株を覆うように咲き、最盛期には株全体が鮮やかな黄色に染まります。

▼満開のレンギョウ

レンギョウ

葉は先が尖った長卵形で、縁には鋸歯があり対生します。
枝は良く伸びて枝垂れます。
枝の髄が早期に消失するため、枝は節の部分を除いて空洞です。
地際から多数の枝を伸ばして株立ちににり、樹高1.5~3m程度に成長します。

▼レンギョウの葉の様子

レンギョウ

耐寒性、耐暑性に優れており、北海道南部以南の地域で植栽可能です。
病害虫の発生もあまり無く、育てやすい花木です。

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レンギョウの主な品種

シナレンギョウ(Forsythia viridissima)

シナレンギョウ

中国東部、韓国に分布するレンギョウです。
4裂した花弁が長いのが特徴で、花弁はよじれることもあります。
1800年代にはヨーロッパに紹介され、主要な植物園でも栽培が始まっています。
葉に斑の入る品種もあります。

チョウセンレンギョウ(F. koreana)

チョウセンレンギョウ

朝鮮半島原産のレンギョウで、4裂した花弁がやや幅広なのが特徴です。
シナレンギョウの変種(F. viridissima var. koreana)とされることもあります。
朝鮮半島では、春の訪れを知らせる花として広く親しまれています。

アイノコレンギョウ(F. × intermedia)

ドイツで作出された、レンギョウとシナレンギョウの交雑種で、欧米で広く普及しています。
日本では洋種レンギョウとも呼ばれ、切り花としてよく使われています。

レンギョウには日本原産の「ヤマトレンギョウ」などの種もありますが、シナレンギョウなど園芸的に普及している品種に比べると花付きが格段に劣るため、庭木として植栽されることはほとんどありません。

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レンギョウの育て方

レンギョウの育て方

栽培環境

日当たりが良く、やや湿り気のある土壌が適しています。
日照時間が足りないと花付きが悪くなるので、一年を通じてよく日の当たる場所で育てて下さい。
強い西日が当たる場所では株元が乾燥してしまうので、西日の避けられる環境だと最適です。

冬越し、夏越し

耐寒性、耐暑性に優れており、特に対策の必要はありません。
北海道南部以南の地域であれば、植栽可能です。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
夏場に乾燥が長く続く場合は、水やりをして下さい。
土壌が乾燥しやすいようならば、株元を敷き藁や腐葉土で覆い、乾燥しすぎるのを防ぎます。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
特に夏場の水切れには注意して下さい。

肥料

あまり多くの肥料を必要とする植物ではありません。

庭植えの場合は、寒肥として1月~2月頃に、有機肥料や堆肥などを施して下さい。
鉢植えの場合は、寒肥の他、花後の5月にお礼肥として緩効性化成肥料を株元にバラまいて下さい。

植え付け、植え替え

適期は落葉期の12月~3月上旬です。

植え付け

庭植えの場合は、根鉢の2~3倍の植穴を掘り、用土に腐葉土や堆肥などの有機物をたっぷりと混ぜ込んでおきます。
植え付け後はしばらく乾かさないように注意して下さい。

鉢植えの場合は、赤玉土(小粒~中粒)7・腐葉土3などの配合土を使います。

植え替え

鉢植えの場合は、2~3年に一度、植え替えを行って下さい。
一回り大きな鉢に新しい用土で植え替えます。

剪定

生育旺盛で、放っておくと樹形が乱れます。
美しい樹形を保つためには、剪定が必須になります。

レンギョウの花芽は、花後の6月中旬頃から夏にかけて形成されます。
夏以降に強い剪定を行うと、翌年の花芽を落としてしまうことになります。
全体を大きく剪定する場合は花後すぐに行って下さい。

落葉期は、徒長枝など樹形を乱している不要な枝を剪定する程度に留めます。
経年と共に古い枝と新しい枝が混在するようになるので、4~5年に一度、古い枝を付け根から切り取って枝を更新して下さい。

増やし方(挿し木)

挿し木で増やすことが出来ます。

挿し木

適期は、4月、6月~7月です。
4月の場合は前年に伸びた枝を使い、6月~7月の場合はその年に伸びた枝を使います。

枝を15~20㎝程度の長さに切り取って挿し穂にします。
水揚げをしたら、葉がある場合は下の節の葉を取り除き、挿し木用土に挿して下さい。
明るい日陰で水を切らさないように管理して発根を待ちます。

病気・害虫

カイガラムシ

春から夏にかけて発生することがあります。
カイガラムシの成虫は殻を被っていたり、ロウのような物質で覆われているので駆除の難しい害虫です。
発見した場合は、葉などを傷つけないように注意して歯ブラシなどでこそぎ落として駆除して下さい。

幼虫の時期であれば薬剤の散布も効果的です。
幼虫は5月~7月頃に発生するので、この時期に2~3回、オルトラン水和剤などを散布すると駆除することが出来ます。

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