ガーデニングの図鑑

宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

多年草・宿根草 水生植物

ハスの育て方

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学名…Nelumbo nucifera
和名…蓮(ハス)
科名…ハス科
属名…ハス属
原産国…熱帯~温帯アジア、オーストラリア北部、北アメリカ
花色…ピンク、白、黄色
草丈…50㎝~100㎝
日照…日なた
難易度…星星星
USDA Hardiness Zone:4 to 9

ハスの特徴

ハス

ハスは、熱帯から温帯アジア、オーストラリア北部、北アメリカに2種が自生するハス科の多年草で水生植物です。
世界に自生するハスの仲間は二種のみで、ピンクの花を咲かせるヌシフェラ種(Nelumbo nucifera)、黄色の花を咲かせるルテア種(キバナハス:N. lutea)が知られています。
ヌシフェラ種はインド亜大陸とその周辺に、ルテア種は北アメリカ南部および中央アメリカに分布しています。
現在ではこれらの品種を交雑することにより、数多くの品種が生まれています。

日本には非常に古い時代に中国から渡来し、各地の水田や池、沼などで広く栽培されています。

ハスの花期は7月~9月。
花期になると水面から花茎を長く伸ばし、頂部に花径15~28㎝程度の花を一輪咲かせます。
中心の特徴的な花托の周囲には、透き通るように美しい花弁が多数あります。
花が枯れると中央の花托の穴の中に、堅い果実が実ります。
果実は未熟の状態では生食、熟すと過熱して食用にすることが出来ますが、若干の苦味があり、あまり美味しいものではありません。

▼ハスの果実

ハス

葉は中央に付く長い葉柄を持ち、直径30~50㎝程度の円形です。
葉には撥水性があり、雨粒がコロコロと転がります。

▼ハスの葉

オオガハス

地下茎は水中の土の中で塊茎を作ります。
いわゆるレンコンですが、ハスには花を楽しむための観賞用のものと、食用にする系統があり、観賞用のものはレンコンがあまり太らず、食用には向いていません。

耐寒性はまずまずで、自生地の北限は青森県です。
土の中の蓮根まで凍ってしまうような場所でなければ戸外で冬越し可能です。
ハスというと池や水田での栽培を思い浮かべますが、大きな睡蓮鉢や樽でも育てることが可能です。

ハスの主な品種

大賀ハス(Nelumbo nucifera)

ハス

千葉県千葉市検見川の落合遺跡で発掘された、2000年以上前の古代ハスです。
遺跡から発見されたハスの種は3粒のみで、その内1粒のみが育ち、花を咲かせました。
大賀ハスの名前は、ハスの種の発掘、育成を行った植物学者、大賀一郎氏に因みます。

ちなみに上の写真のハスは、その大賀ハスを増やしたものが回り回って管理人宅にやって来たものです。

キバナハス(N. lutea)

キバナハス

北アメリカ南部および中央アメリカに分布する、クリーム色から黄色の花を咲かせる品種です。
普通のハスに比べるやや気難しく花付きもあまり良くありません。
そのため、栽培されることは稀です。

ミセス・スローカム(N. ‘Mrs.Slocum’)

ハス ミセス・スローカム

Photo credit: ragesoss via Visual Hunt / CC BY-SA

アメリカで作出された八重咲き品種です。
花径23~30㎝の大輪品種で、花付きが良いのが特徴です。
花色は咲き始めはピンクで咲き進むと黄味を帯びます。

他にも非常に数多くの品種が流通しています。

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ハスの育て方

ハスの育て方

栽培環境

直径50㎝以上、深さ30㎝以上の睡蓮鉢や樽で育てて下さい。
四角い容器に植えると、根が角にぶつかって成長が止まるので必ず丸い容器を使用します。

日当たりを好みます。
一日を通して日が当たる場所で管理して下さい。
少なくとも半日以上陽が当たらないと生育、花付き共に悪くなります。
上手く育てるにはとにかく日照が大切です。

冬越し

蓮根が凍らない限りは大丈夫です。
水全体が凍ってしまうような寒冷地では、防寒対策が必要になります。
穴を掘って鉢ごと地中に埋めて、小さな穴を開けた板や発砲スチロールで蓋をして蓮根の凍結を防ぎます。
この期間も水は切らさないように注意して下さい。

水遣り

常に10㎝以上の水深を保って下さい。
夏場は非常に多くの水を消費するので、水切れには特に注意して下さい。
※金魚やメダカを入れるとボウフラ対策になるのでオススメです。

肥料

元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ込んでおきます。
追肥は生育期間の間、月に1回程度、緩効性化成肥料を用土に埋め込んで下さい。

植え付け、植え替え

適期は3月です。

用土

田土が手に入るのであれば、田土が最も栽培に適しています。
田土8に完熟腐葉土2を混ぜて用土を作ります。
田土が手に入らない場合は、赤玉土8に完熟腐葉土2、または栄養堆肥2で代用可能です。
いずれの場合も苦土石灰を少量入れ、水を入れたらとろとろにまるまでよくかき混ぜます。

※大賀ハスはシビアに土を選びます。
出来れば田土を用意して栽培して下さい。

植え付け

芽が伸びると傷みやすくなるので、早目に植え付けて下さい。
土の中に蓮根が水平に、芽が上になるように植え付けます。
鉢の中でうまくトグロを巻いて成長できるよう、蓮根は鉢の縁に沿うように植えて下さい。
すぐに植え付けない場合は、蓮根を乾かさないよう、濡れた布などで包んで下さい。

植え替え

すぐに根がいっぱいになるので毎年、株分けを兼ねて植え替えを行います。
鉢を傾けて水を捨て、土を洗い流して根を傷めないようにして取り出します。
新芽を付けた蓮根を3~4節ずつに切り取って、植え付けて下さい。

増やし方(株分け、種まき)

株分けと種まきで増やすことが出来ます。
種まきについては下記「種まき」の項目を参照下さい。

株分け

上記、植え付け、植え替えの項目を参照下さい。

種まき

種の採取

花弁が散って残った果実が茶色くなり、中の種が黒くなったら採取できます。
取り出して日陰で乾燥させた後、ネットなどに入れて保管して下さい。

種まき

適期は4月~5月です。

ハスの種はこのまま何百年も眠り続けることが出来ます。
発芽しやすくするために、先をヤスリ等で削ります。
目安は中の白い部分が見える程度です。
かなり固いので頑張って削って下さい。

透明な容器に水を張って種を沈めます。
明るい場所で発芽まで管理しますが、水が煮えないように注意して下さい。
発芽したらそのまましばらく育て、葉が出て根がある程度伸びたら定植します。
その後は親株と同じように管理して下さい。

台風に注意…!

ハスの葉や蕾が強風に当たると傷んでしまいます。
蕾の場合はそのまま花が咲かなくなることもあります。
可能であれば風の当たらない場所に移動してください。
移動が無理な場合は暴風対策を施しますが、それでもかなり葉が傷みます。

暴風対策については庭木の台風対策の記事を参照下さい。

病気、害虫

まれにアブラムシが発生することがあります。
見付け次第駆除して下さい。

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