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アルストロメリアの育て方

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学名…Alstroemeria
別名…ユリズイセン、ユメユリソウ、インカノユリ
科名…ユリズイセン科
属名…ユリズイセン属(アルストロメリア属)
原産国…南アメリカ
花色…ピンク、白、黄、オレンジ、赤など
草丈…30cm~1m
日照…日なた~半日蔭
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:品種により異なる

アルストロメリアの特徴

アルストロメリア

アルストロメリアの仲間は、南アメリカに約122種が分布するユリズイセン科ユリズイセン属(アルストロメリア属)の多年草です。
自生地は砂質の乾燥地から湿地、森林や草原など多様な環境に及び、鉛筆のような細長い球根を多数持つものから、地下茎の先に新球を付けるものなど、その性質も様々です。
多種多様な性質を持つアルストロメリアですが、大半の種はチリ中部を中心に分布するものと、ブラジル東部を中心に分布するものに大別され、それぞれチリタイプ、ブラジルタイプと呼ばれています。

美しい花を咲かせる種が多数あることから、18世紀にはイギリスで品種改良が始められ、現在ではオランダが中心となって、多彩な花色で四季咲き性があり、育てやすい優秀な品種が数多く作出されています。
日本に園芸品種が導入されたのは1970年代になってからですが、現在では切り花の他、花壇植えの花として広く普及しています。

アルストロメリアの主な花期は5月~7月。
花期になると、伸びた茎の頂部から花序を出し、筒状の花を数輪まとまって咲かせます。
花は花径5~8㎝程度で、6枚の花被片を持っており、内花被片(花弁)3枚と外花被片(萼片)3枚から構成されています。
内花被片には条斑(ジョウハン)と呼ばれる特徴的な斑点が入っており、これは蜜を集める昆虫を誘う役目を持っています。

▼アルストロメリアの花の構造

アルストロメリアの花の構造

花色はピンク、赤、紫、黄、白など。
鮮やかな花色と条斑が相まって、華やかでエキゾチックな印象の植物です。
※近年では条斑の無い品種も作出されています。
切り花にしても花持ちが良く、花束やフラワーアレンジメントでも多用されます。

▼赤い花を咲かせるアルストロメリア

アルストロメリア

葉は先の尖った長楕円形で、茎に互生します。
葉は根元でクルリと捻じれており、葉裏が上に向いています。

▼アルストロメリアの葉の様子

アルストロメリアの葉

耐寒性は品種により異なりますが、概ね暑さ寒さにやや弱い性質です。
適した環境で育てれば地下茎を伸ばして塊根を作り、よく増えます。

アルストロメリアには一季咲きと四季咲きの品種があります。
一季咲きの品種は夏と冬に休眠、四季咲きの品種は冬に休眠します。
休眠中は地上部が枯れたり、生育が止まったり遅くなったりします。

アルストロメリアの歴史・名前の由来

アルストロメリアが日本に渡来したのは大正時代末期です。
ただし当時はあまり普及しなかったようです。
人気が出たのは1980年代に入ってからで、近年では品種改良も盛んに行われており、数多くの品種が流通しています。

アルストロメリアの名前は、スウェーデンの植物学者の名前に由来しています。
南米で原種を採取した植物学者カール・フォン・リンネが、親友アルステーマにちなんで花に名前を残しました。

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アルストロメリアの育て方

アルストロメリアの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
高温多湿の環境が苦手な性質です。
風通しの良い場所で育てて下さい。

夏越し、冬越し

夏越し

高温多湿の環境は苦手な性質です。
蒸れないようにこまめに枯れた茎や葉を取り除いて下さい。
鉢植えの場合は、風通しの良い明るい日陰に移動します。

冬越し

耐寒性は品種によって異なります。
四季咲き品種は寒さに弱い性質のものが多く、冬場は室内での管理になります。

一季咲き品種は比較的寒さに強い品種が多く、関東以南の平地であれば戸外での冬越しが可能な場合が多いです。
(※一部寒さに弱い品種もあります。)

何度も霜に当たると葉が傷んでしまいます。
鉢植えの場合は霜に当たらない場所に移動して下さい。
庭植えの場合は、根が大きく育っているならそのままでも冬越し出来ますが、株元をマルチングするなどして防寒対策を施して下さい。
霜による傷みが気になる場合は、霜よけを設置します。
霜で葉が枯れても、球根が生きていれば春にまた芽吹きます。

水やり

乾燥気味の環境を好みます。

庭植えの場合はほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
夏に地上部が枯れて休眠期に入ったりした場合は、水やりの必要はありません。
夏に生育が鈍った場合は控えめに水やりをして下さい。
休眠期に水を与え続けると根腐れを起こす場合があります。

冬の間も夏同様に乾燥気味に管理します。

肥料

庭植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥します。
鉢植えの場合も同様で、春と秋に緩効性化成肥料を施すか、液体肥料を月に3回程度施して下さい。

植え付け、植え替え

適期は9月~10月です。

植え付け

庭植えの場合は、あらかじめ用土に苦土石灰を混ぜて土壌を中和しておきます。
さらに腐葉土を混ぜて、水はけの良い環境を作って下さい。
覆土は10㎝程度です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土にパーライトを1割ほど混ぜるか、赤玉土(小粒)6・腐葉土3・パーライト1などの配合土を使います。
覆土は5~8㎝程度です。

根は折れやすいので、丁寧に扱って下さい。

植え替え

鉢植えの場合には2~3年に一度、植替えを行います。
一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けをして植え付けます。

庭植えの場合は、混み合っているようなら株分けを兼ねて植え替えを行って下さい。

花がら摘み

花の終わった花茎は早目に取り除きます。
株が込み合って来た場合は、細い茎を切って風通しを良くして下さい。

増やし方(株分け、種まき)

株分けか種まきで増やすことが出来ます。
種まきについては下記「種まき」の項目を参照下さい。

株分け

適期は9月~10月です。
地下茎の先の芽を傷つけないようにして株分けします。
球根は乾燥を嫌うので、株分けをしたらすぐに植え付けて下さい。

種まき

種はあまり流通しないので、自家採取することになります。
種を実らせると株が弱ってしまうことがあります。
あまりたくさんの種を実らせないように注意して下さい。

※親株と同じ花が咲くとは限りません。

種の採取

花後に付け根の部分が膨らんできます。
茶色くなってきたら種が熟しているので、花茎ごと切り取って採取して下さい。
中から種を取り出し、種まき時期まで保管します。

種まき

適期は9月下旬~10月です。

種はポットなどに蒔き、覆土は5㎜程度。
発芽までは明るい日陰で乾かさないように管理します。
発芽後は日なたで管理し、ポットに根が回ったら鉢植えにします。
庭に定植する場合は、春になってから植え付けて下さい。
開花までには2~3年かかります。

病気・害虫

灰色かび病

高温多湿の環境になると、灰色カビ病が発生しやすくなります。
酷くなると枯れてしまうので、発生しにくい環境を作ることが大切です。
花がらは早目に摘み、枯れた葉などもこまめに取り除くようにします。

アブラムシ

生育期間中に発生しやすい害虫です。
見つけ次第、駆除して下さい。

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