宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

ガーデニングの図鑑

多年草・宿根草

アルストロメリアの育て方

更新日:

学名…Alstroemeria
別名…ユリズイセン、ユメユリソウ、インカノユリ
科名…ユリズイセン科
属名…ユリズイセン属(アルストロメリア属)
原産国…南アメリカ
花色…ピンク、白、黄、オレンジ、赤など
草丈…30cm~1m
日照…日なた~半日蔭
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:

アルストロメリアの特徴

アルストロメリア

アルストロメリアの仲間は、南米チリを中心に、ブラジル、ペルーなどに約100種がする多年草で、球根植物です。
自生地は砂質の乾燥地から湿地、森林や草原など多様な環境に及びます。
鉛筆のような細長い球根を多数持つものから、地下茎の先に新球を付けるものなど、その性質も多種多様です。

18世紀にはイギリスで品種改良が始められ、現在ではオランダが中心となって、美しい花色で四季咲き性があり、育てやすい優秀な品種が数多く作出されています。
日本に園芸品種が導入されたのは1970年代になってからですが、現在では切り花の他、花壇植えの花として広く普及しています。

主な花期は5月~7月。
早春に花茎を伸ばし始め、花期になると花茎の先に、筒状の花を10輪ほどまとまって咲かせます。
花の先端は6枚に分かれ、上部2枚の花弁には条斑(ジョウハン)と呼ばれる特徴的な斑点が入ります。
ピンク、赤、紫、黄、白など豊富な花色があり、条斑と相まって華やかでエキゾチックな印象を与えます。
※近年では条斑の無い品種も作出されています。

切り花にしても花持ちが良く、花束やフラワーアレンジメントでも多用される花です。

▼アルストロメリアの花

アルストロメリア

葉は先の尖った長楕円形で、茎に互生します。
何故か根元でクルリと回転して、葉の裏側が上に向きます。

▼アルストロメリアの葉

アルストロメリア

品種によりますが、暑さ寒さにやや弱い性質です。

アルストロメリアには一季咲きと四季咲きの品種があります。
一季咲きの品種は夏と冬に休眠、四季咲きの品種は冬に休眠します。
休眠中は地上部が枯れたり、生育が止まったり遅くなったりします。

アルストロメリアの歴史・名前の由来

日本には大正時代末期に渡来しましたが、あまり普及しなかったようです。
人気が出たのは1980年代に入ってからで、近年では品種改良も盛んで数多くの品種が流通しています。

アルストロメリアの名前は、スウェーデンの植物学者の名前に由来します。
南米で種を採取した植物学者のカール・フォン・リンネが、親友アルステーマにちなんで花に名前を残しました。

スポンサーリンク

アルストロメリアの育て方

アルストロメリアの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
高温多湿の環境が苦手な性質です。
風通しの良い場所で育てて下さい。

夏越し、冬越し

夏越し

高温多湿の環境は苦手な性質です。
蒸れないようにこまめに枯れた茎や葉を取り除いて下さい。
鉢植えの場合は、風通しの良い明るい日陰に移動します。

冬越し

耐寒性は品種によって異なります。
四季咲き品種は寒さに弱い性質のものが多く、冬場は室内での管理になります。

一季咲き品種は比較的寒さに強い品種が多く、関東以南の平地であれば戸外での冬越しが可能な場合が多いです。
(※一部寒さに弱い品種もあります。)

何度も霜に当たると葉が傷んでしまいます。
鉢植えの場合は霜に当たらない場所に移動して下さい。
庭植えの場合は、根が大きく育っているならそのままでも冬越し出来ますが、株元をマルチングするなどして防寒対策を施して下さい。
霜による傷みが気になる場合は、霜よけを設置します。
霜で葉が枯れても、球根が生きていれば春にまた芽吹きます。

水遣り

乾燥気味の環境を好みます。

庭植えの場合はほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
夏に地上部が枯れて休眠期に入ったりした場合は、水やりの必要はありません。
夏に生育が鈍った場合は控えめに水やりをして下さい。
休眠期に水を与え続けると根腐れを起こす場合があります。

冬の間も夏同様に乾燥気味に管理します。

肥料

庭植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥します。
鉢植えの場合も同様で、春と秋に緩効性化成肥料を施すか、液体肥料を月に3回程度施して下さい。

植え付け、植え替え

適期は9月~10月です。

植え付け

庭植えの場合は、あらかじめ用土に苦土石灰を混ぜて土壌を中和しておきます。
さらに腐葉土を混ぜて、水はけの良い環境を作って下さい。
覆土は10㎝程度です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土にパーライトを1割ほど混ぜるか、赤玉土(小粒)6・腐葉土3・パーライト1などの配合土を使います。
覆土は5~8㎝程度です。

根は折れやすいので、丁寧に扱って下さい。

植え替え

鉢植えの場合には2~3年に1度、植替えを行います。
一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けをして植え付けます。

庭植えの場合は、球根が増えて混み合っているようなら株分けを兼ねて植え替えを行って下さい。

花柄摘み

花の終わった花茎は早目に取り除きます。
株が込み合って来た場合は、細い茎を切って風通しを良くして下さい。

増やし方(株分け、種まき)

株分けか種まきで増やすことが出来ます。
種まきについては下記「種まき」の項目を参照下さい。

株分け

適期は9月~10月です。
地下茎の先の芽を傷つけないようにして株分けします。
球根は乾燥を嫌うので、株分けをしたらすぐに植え付けて下さい。

種まき

種はあまり流通しないので、自家採取することになります。
種を実らせると株が弱ってしまうことがあります。
あまりたくさんの種を実らせないように注意して下さい。

親株と同じ花が咲くとは限りません。

種の採取

花後に付け根の部分が膨らんできます。
茶色くなってきたら種が熟しているので、花茎ごと切り取って採取して下さい。
中から種を取り出し、種まき時期まで保管します。

種まき

適期は9月下旬~10月です。

種はポット蒔きで覆土は5㎜程度。
発芽までは明るい日陰で乾かさないように管理します。
発芽後は日なたで管理し、ポットに根が回ったら鉢植えにします。
庭に定植する場合は、春になってから植え付けて下さい。
開花までには2~3年かかります。

病気・害虫

灰色かび病

高温多湿の環境になると、灰色カビ病が発生しやすくなります。
酷くなると枯れてしまうので、発生しにくい環境を作ることが大切です。
花柄は早目に摘み、枯れた葉などもこまめに取り除くようにします。

アブラムシ

生育期間中に発生しやすい害虫です。
見つけ次第、駆除して下さい。

-多年草・宿根草
-, , , ,

Copyright© ガーデニングの図鑑 , 2017 All Rights Reserved.