- 学名…Campsis radicans (L.) Seem.
- 和名…アメリカノウゼンカズラ(亜米利加凌霄花)
- 科名…ノウゼンカズラ科
- 属名…ノウゼンカズラ属
- 原産国…北アメリカ
- 花色…橙色~赤色、黄色
- 樹高(つる性)…3m~12m
- 日照…日なた~半日蔭
- 難易度…
- USDA Hardiness Zone:4 to 9
アメリカノウゼンカズラとは

アメリカノウゼンカズラは、北アメリカ原産のノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属の落葉つる性植物です。
分布域は北アメリカ・東部にあり、森林、牧草地、野原などに自生しています。
生育旺盛で、特に自生地の南東部では侵略的なコロニーを形成することが多く、ヘルヴァイン(Hellvin:地獄のツタ)、デビルズシュートスリング(Devil's Shoestring:悪魔の靴紐)と呼ばれることもあります。
ノウゼンカズラ属は本種アメリカノウゼンカズラと、中国原産のノウゼンカズラ(Campsis grandiflora)の2種のみの属です。
アメリカノウゼンカズラの花期は7月~9月。
花期になると、伸びたツルの先に花序を出し花を咲かせます。
花序は短い集散花序です。
▼アメリカノウゼンカズラの花序

花は長さ5~8㎝の漏斗形で、先が5裂しています。
ノウゼンカズラに比べると筒部が長く、直径がやや小さくなっています。
▼アメリカノウゼンカズラの花

雄しべは4個、雌しべは1個。
雌しべの柱頭は2裂しています。
▼アメリカノウゼンカズラの雄しべと雌しべ

萼は花と同色で、ノウゼンカズラに比べると萼片が短くなります。
▼アメリカノウゼンカズラの萼

花色は橙色~赤色、黄色。
▼黄色い花を咲かせるアメリカノウゼンカズラ

果実は長さ10~28㎝、幅1.5~2.5㎝の長楕円形~線状楕円形の蒴果(さくか)。
※蒴果(さくか)…乾燥して裂開し、種子を放出する果実のこと。
複数の心皮からなり、熟すと心皮と同数に裂ける。アサガオ、ホウセンカ、カタバミなどに見られる。
▼アメリカノウゼンカズラの果実

果実は熟すと裂け、種子が零れます。
種子は多数、半透明の翼があります。
▼アメリカノウゼンカズラの種子

葉は対生し、羽状複葉(うじょうふくよう)で3~7対の小葉が付きます。
羽状複葉(うじょうふくよう)とは、葉軸の左右に小葉が並んだもの。
羽状複葉が集まってさらに大きな羽状複葉を構成している場合、その回数に合わせて2回羽状複葉、3回羽状複葉と呼ぶ。
小葉は先がとがった楕円形~卵状楕円形で、縁に粗い鋸歯があります。
▼アメリカノウゼンカズラの葉の様子

つるは気根を出し他のものに絡みながら長さ3~12m程度に成長します。
▼大きく成長したアメリカノウゼンカズラ

耐寒性、耐書生ともに高く、生育旺盛で育てやすい花木です。
ノウゼンカズラよりも寒さに強いのが特徴です。
育て方はノウゼンカズラと大差ありません。
ノウゼンカズラのページを参照ください。