ホタルブクロ

  • 学名…Campanula punctata Lam. var. punctata
  • 和名…ホタルブクロ(蛍袋)
  • 科名…キキョウ科
  • 属名…ホタルブクロ属
  • 原産国…日本、朝鮮半島、中国、ロシア
  • 花色…白、赤紫、紫、ピンク
  • 草丈…40cm~80cm
  • 日照…日なた~半日蔭
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:5 to 7

ホタルブクロとは

ホタルブクロ

ホタルブクロは、日本、朝鮮半島、中国、ロシアなどに広く分布するキキョウ科ホタルブクロ属の多年草です。
日本では、北海道西南部から九州にかけて分布しており、山野や草原、道端などに自生しています。
美しい花を咲かせることから、観賞用や茶花として古くから栽培されています。


ホタルブクロの花期は5月下旬~7月。
花期になると、花茎を伸ばし、釣鐘形の花を数個、穂状に咲かせます。

▼ホタルブクロの花茎の様子

ホタルブクロの花茎


花は3~6.5㎝㎝の長さで、先が浅く5裂しており、下向きに付きます。

▼ホタルブクロの花

ホタルブクロの花

花の内側には斑点があり、長い毛が密生しています。

▼ホタルブクロの花の内側

ホタルブクロの花の内側

雄しべは5個、雌しべは1個。
雄性先熟で、蕾の中で雄しべが先に成熟して花粉を出して雌しべの柱頭に花粉を付けます。
花が開くと雌しべが成熟し、柱頭が開きます。

▼ホタルブクロの雌しべ

ホタルブクロの雌しべ

萼は5裂しており、萼片は細長い三角形。
萼片の間の窪んだ部分に反り返った付属体が付いています。
※変種のヤマホタルブクロにはこの付属体が無い。

▼ホタルブクロの萼

ホタルブクロの萼

花色は、赤紫、白。
自生種は関東では赤紫、関西では白が多い傾向にあります。

▼白花のホタルブクロ

白花のホタルブクロ

園芸品種では淡いピンク色や紫色の花を咲かせる品種の他、八重咲きの品種もあります。

▼紫色のホタルブクロの花

青い花を咲かせるホタルブクロ

茎葉は互生し、長さ5~8㎝、幅1.5~4㎝の三角状卵形~披針形で、縁に不揃いな鋸歯があります。
根出葉は円形~心形で長い葉柄を持ち、花期には枯れます。

▼ホタルブクロの根出葉

ホタルブクロの根生葉

草丈40~80㎝程度に育つ大型の宿根草です。
花後には子株を残して地上部が枯れ、育った子株が翌年に開花します。

耐寒性、耐暑性共に優れており、育てやすい植物です。
地下茎で増える他、こぼれ種でもよく発芽して広がります。
耐陰性があるので日陰でも育てることが可能です。

ホタルブクロの変種

ヤマホタルブクロ(Campanula punctata var. hondoensis)

ヤマホタルブクロ

本州の関東、中部、近畿地方に分布するホタルブクロの変種です。
基本種であるホタルブクロは中国やロシアにも分布しますが、本種は日本固有の変種です。

ホタルブクロの萼片の間には付属体が付いていますが、ヤマホタルブクロには付属体が無く、小さく膨らみます。

▼ヤマホタルブクロの萼の様子

ヤマホタルブクロの萼の様子

シロバナヤマホタルブクロ(Campanula punctata var. hondoensis f. albiflora)

シロバナヤマホタルブクロ

ヤマホタルブクロの白花種です。
ヤマホタルブクロ同様に萼片の間の付属体が無く、小さく膨らむのが特徴です。

関連図鑑

ホタルブクロ属の植物は北半球を中心に約300種が分布しており観賞用として栽培される種も数多くあります。
日本ではホタルブクロの他、イワギキョウやチシマギキョウなどが分布しており、帰化植物ではハタザオギキョウが一部地域で定着しています。

ホタルブクロの育て方

ホタルブクロの育て方

栽培環境

水はけの良い、日なたから半日蔭の場所が適しています。
半日蔭でもよく育ちますが、日当たりが良い方が花付きが良くなります。

庭植えの場合は、夏場は強い西日が避けられる場所が適しています。
落葉樹の下の明るい日陰や、午後から日陰になる半日蔭の場所に植えて下さい。

鉢植えの場合も、夏場は半日蔭の場所に移動して下さい。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。

肥料

庭植えの場合は、元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ込んでおきます。
追肥は、4月~5月の生育期に緩効性化成肥料を施して下さい。

鉢植えの場合も同様で、4月~5月の生育期に2000倍に薄めた液体肥料を2週間に1回程度、施して下さい。

肥料を少なくすると野生の雰囲気を持つ草花として育てることが出来るので、肥料の量は好みによって調節します。

植え付け、植え替え

適期は2月~3月です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作って下さい。
さらに元肥として、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
株間は30㎝程度です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土4・鹿沼土4・腐葉土2などの配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。

植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりを起こしやすいので、毎年植え替えを行って下さい。
鉢から抜いたら古い土を落として傷んだ根を取り除き、新しい用土で植え付けます。

庭植えの場合は、特に植え替えの必要はありませんが、増えすぎているようなら株分けを兼ねて植え替えを行って下さい。

増やし方(株分け、種まき)

株分けと種まきで増やすことが出来ますが、放任でもよく増えます。
種まきについては下記「種まき」の項目を参照下さい。

株分け

適期は2~3月です。
子株がたくさん出来るので、株分けで増やすのが一番簡単です。
親株から地下茎で伸びた子株を切り離して移植して下さい。

種まき

種の採取

花後に種が出来ますが、種が熟すと果実が裂けて種がこぼれ落ちてしまいます。
果実の一部が茶色くなったり、やや黄色くなった状態で果実を採取して下さい。
そのまま紙袋やお茶パックに入れて1週間ほど乾燥させます。
袋に入れたまま振ると種が落ちるので、採取して下さい。

採取した種は冷蔵庫で保管します。

種まき

適期は2月~3月です。

種が非常に細かいので、重ならないように注意して、播種箱やポットに蒔いて下さい。
覆土は種が隠れる程度にごく薄く。
水やりは底面給水で行い、乾かさないように注意します。
播種箱にまいた場合は、本葉が2~4枚程度になったらポット上げします。
ポットに根が回ったら定植して下さい。

病気、害虫

ヨトウムシ

茎や葉、蕾を食害します。
茎の根元が折れていたり、食べられた葉を見つけたらヨトウムシを疑います。
ヨトウムシは夜行性のため、昼間は株元の土の中に潜んでいます。
株の周辺を浅く掘って探してみて下さい。

-多年草・宿根草, 山野草
-,