宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

ガーデニングの図鑑

多年草・宿根草

カラー(畑地性)の育て方

更新日:

学名…Zantedeschia
別名…オランダカイウ(オランダ海芋)
科名…サトイモ科
属名…オランダカイウ属(ザンテデスキア属)
原産国…南アフリカ
花色…ピンク、白、黄、オレンジ、紫、赤、黒など
草丈…25㎝~50㎝
日照…日なた(夏は半日蔭)
難易度…星星星
USDA Hardiness Zone:9 to 10

カラー(畑地性)の特徴

カラー(畑地性)

カラーの仲間は、南アフリカに8種が分布する多年草で球根植物です。
内1種のみが水を好む湿地性のカラーで、その他の7種は水はけの良い土地を好む畑地性のカラーです。
ここでは花壇で育てることができる畑地性のカラーについて紹介しています。

一般的に栽培されるのは、黄花のキバナカイウ(Zantedeschia elliottiana)、桃花のモモイロカイウ(Z. rehmanniii)、葉に白い斑点が入るシラホシカイウ(Z. albomaculata)などで、交配による園芸品種が数多く作出され、豊富な花色の品種が流通します。
※キバナカイウの葉にも白い斑点が入ります。

花期は6月~7月。
スラリと伸びた花茎の先に、紙をくるりと巻いたような特徴的な花を咲かせます。
花弁のように見える部分は葉が変化した苞(ほう)と呼ばれるもので、本来の花は中心にある棒状の部分です。
棒状の部分は肉穂(にくすい)と呼ばれ、上部に雄花、下部に雌花を付けます。
苞の形は品種によってバラエティーがあり、細長いものから大きく開いた漏斗状のものまで様々です。
花色も豊富で、写真の黄色や白の他、ピンクや紫、オレンジ、黒などの鮮やかな色が揃います。

▼黒花のカラー

カラー

葉の形も品種によって異なり、楕円形、矢じり形、ハート型などがあります。
シロホシカイウ、キバナカイウ系統の品種は、葉に白い斑点が入ります。

高温多湿の環境が苦手で、球根が腐ってしまうことがあります。
水はけの良い環境で、暖地の場合は涼しい場所で夏越しをさせることが重要です。
寒さにもあまり強くありませんが、南関東以南の地域であれば戸外での冬越しが可能です。

秋になると地上部を枯らせて、春に再び芽吹きます。

カラー(畑地性)の主な品種

キバナカイウ(Zantedeschia elliottiana)

キバナカイウ

草丈90㎝程度に成長し、苞は内側が黄色で外側は緑味を帯びます。
葉は矢じり形で、白い斑点が入り球根は塊茎状です。
やや寒さに弱い性質です。

モモイロカイウ(Z. rehmanniii)

モモイロカイウ

草丈30㎝程度の矮性で、苞は淡い桃色から紅紫色まで変化に富みます。
葉は剣状で斑点は無く、球根は塊茎状です。

シラホシカイウ(Z. albomaculata)

草丈60㎝程度に成長し、苞は乳白色で基部に赤い斑点が入ります。
葉は濃い緑色で矢じり形、表面に白い斑点があります。

これらの品種を元に作出された様々な花色の品種が流通しています。

スポンサーリンク

カラー(畑地性)の育て方

カラー(畑地性)

栽培環境

基本的に日当たりを好みますが、高温多湿の環境では球根が腐りやすくなります。
庭植えにする場合は、水はけの良い環境で育てることが大切です。
高畝にしたり、一段高くなった花壇で育てるのも一つの方法です。
また、地温の上昇も腐敗や病気の原因になるので、夏場は強い直射日光が当たらないような場所が適しています。

適した場所がない場合は、鉢植えで育てると管理が比較的容易です。

冬越し、夏越し

冬越し

庭植えの場合

南関東以南の地域であれば、そのまま戸外で冬越しが可能です。
心配な場合は、マルチングをしたり敷き藁で防寒対策をするか、球根を掘り上げます。

土まで凍ってしまうような心配がある場合は、球根を掘り上げて冬越しをさせます。
秋に葉が黄変してきたら水やりを止め、球根を掘り上げて下さい。
掘り上げた球根は、ピートモスなどに埋めて凍結の心配の無い場所で保管します。

鉢植えの場合

葉が黄変してきたら水やりを止め、凍結の心配がない場所で管理して下さい。
心配な場合は室内に取り込みます。
休眠中は水やりの必要はありません。

夏越し

高温多湿の環境では、球根が腐ったり、病気が発生したりします。

庭植えで夏場に直射日光があたるような場所の場合は、遮光して下さい。
鉢植えの場合は、長雨の時期になったら、雨の避けられる場所に移動し、夏場は風通しの良い半日蔭、または明るい日陰で管理します。

水遣り

過湿に弱い性質ですが、乾燥も嫌います。

庭植えの場合は、乾燥が長く続くようなら水やりをして下さい。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
どちらの場合も、休眠中は水やりの必要はありません。

肥料

あまり多くの肥料を必要とする植物ではありません。

庭植え、鉢植え共に、春の5月頃、緩効性化成肥料を施して下さい。
鉢植えの場合は、葉色が褪せてくるようなら、液体肥料を追肥します。
どちらの場合も、夏場に肥料分が残っていると腐敗の原因になるので、注意して下さい。

植え付け、植え替え

適期は4月~5月中旬です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土やパーライトなどを混ぜ込んで、水はけの良い環境を作っておきます。
水はけが悪いと夏場に球根が腐ってしまうことが多いので、できれば高畝にしたり、一段高くなった花壇などに植えて下さい。
覆土は5㎝程度です。

鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)3・鹿沼土(小粒2)・腐葉土3・パーライト2などの水はけの良い配合土を使います。
5号鉢に2球が目安で、覆土は3㎝程度です。

植え替え

同じ場所で何年も育てていると、生育が悪くなり、軟腐病を発病しやすくなります。
庭植えの場合は、3~4年に一度、新しい場所に植え替えて下さい。

鉢植えの場合は、毎年、新しい用土で植え替えを行って下さい。

花茎切り

花が終わったら、花茎の根元から切り取って下さい。
放っておくと結実するので、球根にいく養分な少なくなってしまいます。
球根を太らせるために、花の色が褪せて垂れてきたら花茎を切り取って下さい。

増やし方(分球)

分球で増やすことが出来ます。

分球

適期は植え替え時の4月~5月中旬です。
掘り上げた球根を、くびれた部分で折って分球します。

病気・害虫

軟腐病

高温多湿の環境で発生しやすい病気です。
水はけの良い環境で育てて、発生を抑制して下さい。
発生すると球根が溶けるように腐ってしまいます。
治ることはなく土壌伝染をする病気なので、発病した株はすぐに抜き取って処分します。

植え替え時に球根を消毒しておくことである程度発生を抑制することができますが、高温多湿の環境を避けることが重要です。

-多年草・宿根草
-, , , , , ,

Copyright© ガーデニングの図鑑 , 2017 All Rights Reserved.