木本 野の花

ジャケツイバラ

  • 学名…Biancaea decapetala (Roth) O.Deg.
  • 和名…ジャケツイバラ(蛇結茨)
  • 科名…マメ科
  • 属名…ジャケツイバラ属
  • 原産国…日本、中国、東アジア
  • 花色…黄色
  • 樹高…つる性

ジャケツイバラとは

ジャケツイバラは、東アジアに分布するマメ科ジャケツイバラ属の落葉つる性低木です。
日本では、本州、四国、九州、沖縄に分布しており、林縁や川岸など日当たりの良い場所に自生しています。

ジャケツイバラ(蛇結茨)の名前は、つるが絡み合う様子を蛇に見立てたものです。


ジャケツイバラの花期は4月~6月。
花期になると、枝先に花序を出し多数の花を咲かせます。
花序は長さ20~30㎝の総状で、上向きに付きに尽きます。

▼ジャケツイバラの花序

花は直径2.5~3㎝の黄色の5弁花です。
花弁は上側1個が小さく、赤い筋模様が入ります。

▼ジャケツイバラの花弁

雄しべは10個あり、花色、葯は赤色。
花糸の下部は毛に覆われています。
雌しべは雄しべの中心にあります。

▼ジャケツイバラの雄しべの様子


果実は長さ約10㎝の豆果(とうか)。

豆果(とうか)…マメ科に見られる果実の形。鞘(さや)の中に種子が入っている。
乾燥すると縫合線に沿って裂開し、種子がこぼれる。

▼ジャケツイバラの果実

熟すと茶色くなり、裂開します。
種子は長さ約1㎝の楕円形。

▼ジャケツイバラの果実と種子


葉は互生し、長さ20~30㎝の2回偶数羽状複葉(にかいぐうすううじょうふくよう)です。

羽状複葉(うじょうふくよう)とは、葉軸の左右に小葉が並んだもの。
羽状複葉が集まってさらに大きな羽状複葉を構成している場合、その回数に合わせて2回羽状複葉、3回羽状複葉と呼ぶ。

▼ジャケツイバラの葉の様子

羽片(うへん)は3~8対あり、一つの羽片には5~12対の小葉が付きます。

▼ジャケツイバラの小葉の様子

枝はつる状に伸び、鋭いとげを持ちます。

▼ジャケツイバラの枝の様子

花期になると鮮やかな黄色い花が目立ちます。

▼たくさんの花を咲かせるジャケツイバラ

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