ヒルガオに似た花を咲かせる植物に、コヒルガオ、ハマヒルガオ、セイヨウヒルガオがあります。
コヒルガオ、ハマヒルガオはヒルガオと同じヒルガオ属の在来種、セイヨウヒルガオはセイヨウヒルガオ属の帰化種です。
ヒルガオ、ハマヒルガオ、コヒルガオ、セイヨウヒルガオの違い
花の大きさ
よく似た花を咲かせますが、花はヒルガオが一番大きく、ハマヒルガオ、コヒルガオ、セイヨウヒルガオの順に小さくなります。
ヒルガオ
- 花の直径…5~6㎝
ハマヒルガオ
- 花の直径…4~5㎝
コヒルガオ
- 花の直径…3~4㎝
セイヨウヒルガオ
- 花の直径…2~3㎝
萼と花柄
ヒルガオ、ハマヒルガオ、コヒルガオには、萼を包み込むように苞(ほう)がありますが、セイヨウヒルガオにはありません。
また、コヒルガオの花柄には翼(よく)が付いていますが、他三種にはありません。
- 苞(ほう)…蕾や芽を包むように葉が変形したもの。
- 翼(よく)…花柄や葉柄に付くヒレのようなもの。
ヒルガオ
- 萼を包み込むように2枚の苞がある
- 花柄に翼は無い
ハマヒルガオ
- 萼を包み込むように2枚の苞があり、苞は萼に接している
- 花柄に翼は無い
コヒルガオ
- 萼を包み込むように2枚の苞がある
- 花柄には小さな翼がある
セイヨウヒルガオ
- 萼を包み込む苞は無い
- 花柄に翼は無い
葉の形
ハマヒルガオは腎形、他三種はほこ形~矢じり形です。
ヒルガオ
- 長さ5~10㎝のほこ形~矢じり形
- 葉の基部は斜め後方に張り出し、張り出した部分は裂けない
ハマヒルガオ
- 葉は長さ2~4㎝の腎形
コヒルガオ
- 葉は3~7㎝のほこ形
- 基部は横に張り出し、張り出した部分は多くの場合2裂する
セイヨウヒルガオ
- 葉は長さ1.5~5㎝の卵状長円形~卵形
- 基部は左右に裂片が張り出した矢じり形~ほこ形
まとめ
花の大きさ | 萼と花柄 | 葉 | |
---|---|---|---|
ヒルガオ | 5~6㎝ | 苞がある 翼は無い |
5~10㎝のほこ形~矢じり形 張り出した部分が裂けない |
ハマヒルガオ | 4~5㎝ | 苞がある 翼は無い |
2~4㎝の腎形 |
コヒルガオ | 3~4㎝ | 苞がある 翼がある |
3~7㎝のほこ形 張り出した部分が2裂する |
セイヨウヒルガオ | 2~3㎝ | 苞は無い 翼は無い |
1.5~5㎝の卵状長円形~卵形 基部が小さく張り出す |
ヒルガオとコヒルガオの中間のような形質を持つ雑種もあり、アイノコヒルガオと呼ばれます。
関連図鑑
それぞれの詳しい特徴については下記を参照ください。
セイヨウヒルガオが属するセイヨウヒルガオ属の植物は観賞用として栽培されることもあり、属名であるコンボルブルスの名前で流通します。