ガーデニングの図鑑

宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

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スカビオサ(マツムシソウ)の育て方

更新日:

学名…Scabiosa
和名…松虫草(マツムシソウ)
別名…リンボウギク
科名…スイカズラ科(マツムシソウ科)
属名…マツムシソウ属(スカビオサ属)
原産国…アジア、アフリカ、ヨーロッパ
花色…青、白、紫、ピンク、赤、黄
草丈…20㎝~100㎝
日照…日なた
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:

スカビオサ(マツムシソウ)の特徴

スカビオサ(マツムシソウ)

スカビオサは、アジア、アフリカ、ヨーロッパを中心に、世界に約80種が分布する植物です。
多年草タイプのものと、花を咲かせて結実した後に枯れる1~2年草タイプのものがあります。
日本にはマツムシソウ(Scabiosa japonica)が自生していて、秋の高原を彩る代表的な草花の一つとして有名です。

主に栽培されるのは、一年草タイプのセイヨウマツムシソウ(S. atropurpurea)、多年草タイプのコーカサスマツムシソウ(S. caucasica)ですが、他にも数多くの品種が流通しており、花壇植えの他、鉢物や切り花として利用されています。

花期は品種や地域によって異なります。
春咲き、秋咲き、四季咲き性の品種などがありますが、多くは春と秋に開花のピークを迎えます。

花は花径4~7㎝程度の頭花で、小さな花が集まって形成されています。
中心部の花は筒状花で、周辺部の花は外側に長く伸びる花弁を持っています。
特徴的な花は、雪の結晶のような繊細な美しさがあります。
花色は写真の白のほか、青、紫、ピンク、赤など。

▼スカビオサの花

スカビオサ

葉は根際から出るものは羽状複葉でロゼット状になり、茎に付く葉は深く裂けて細く、茎に対生します。
草丈20㎝程度の矮性種から1mになる高性種まで、バラエティーに富んだ品種が揃います。

耐寒性は強く育てやすい植物ですが、暑さと蒸れが苦手です。
暖地では宿根草タイプでも夏に枯れることが多いので一年草として扱うのが一般的です。

マツムシソウの名前の由来

和名の「マツムシソウ(松虫草)」というのは、松虫の無く季節に咲くからという説と、花弁が散った後の果実の形が僧侶の持つ松虫鉦(まつむしがね)に似ているからだという説の二つがあり、どちらが本当かははっきりしていません。

▼マツムシソウの果実

マツムシソウ

スカビオサ(マツムシソウ)の主な品種

マツムシソウ(Scabiosa japonica)

マツムシソウ

北海道、本州、四国、九州に分布する日本固有種のスカビオサです。
花期は8月~10月で薄紫の美しい花を咲かせます。
白花品種の「シロバナマツムシソウ」や、草丈の低い「ソナレマツムシソウ」などの変種が知られています。
ちなみに写真は「タカネマツムシソウ」で、本州以北や四国の高山に分布する高山型変種のマツムシソウです。

セイヨウマツムシソウ(S. atropurpurea)

セイヨウマツムシソウ

Photo credit: nickton via Visual hunt / CC BY

ヨーロッパ西部原産のスカビオサです。
本来は多年草ですが、日本では一年草または二年草として扱うのが一般的です。
枝分かれしながら成長し、春から次々と花を咲かせます。
数多くの園芸品種が流通し、花色も非常に豊富です。

コーカサスマツムシソウ(S. caucasica)

コーカサスマツムシソウ

Photo credit: FarOutFlora via Visual Hunt / CC BY

コーカサス地方原産のスカビオサです。
一年草扱いをされることがありますが、本来は多年草です。
四季咲き性があり、花径5㎝~8㎝程度の花を次々と咲かせます。
こちらも数多くの園芸品種が流通しています。

スカビオサ・オクロレウカ(S. ochroleuca)

スカビオサ(マツムシソウ)

花径3㎝程度の小さな花を次々と咲かせます。
花色は淡いクリーム色で、野の花のような優しい雰囲気があります。

スカビオサ・コルンバリア(S. columbaria)

スカビオサ・コルンバリア

草丈の低い矮性種です。
‘ブルーバルーン’や‘エコーブルー’などの品種が流通します。

スカビオサ・ステラータ(S. stellata)

スカビオサ

ヨーロッパ原産のスカビオサで、花後の果実を楽しむ変わった品種です。
花は一般的なスカビオサに比べると小さく白や淡いブルーで、花後には写真のようなユニークな果実を実らせます。
果実はドライフラワーにすると長期間楽しむことができ、切り花としても流通しています。

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スカビオサ(マツムシソウ)の育て方

スカビオサの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
蒸れに弱いので風通しも良ければ最適です。

冬越し、夏越し

冬越し

耐寒性は高いので戸外で対策無しで冬越し可能です。
土まで凍るような寒冷地では株元を敷き藁などでマルチングして、凍結から根を守って下さい。

※品種によっては比較的寒さに弱い品種もあります。

夏越し

高温多湿な環境が苦手なため、多年草タイプのものであっても暖地での夏越しは困難です。
鉢植えの場合は、半日蔭の涼しい場所に移動して下さい。
庭植えの場合は、株元を敷き藁などで覆い地温の上昇を防ぎます。

水遣り

鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと。
庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

過湿な環境が苦手です。
水のやりすぎには注意して下さい。

肥料

庭植えの場合は、元肥として腐葉土や堆肥などを用土に混ぜ込んで下さい。
追肥の必要はありません。
鉢植えの場合は、春と秋に少量の緩効性化成肥料を置き肥します。

多肥にすると草丈が高くなり倒れやすくなるので注意して下さい。

植え付け、植え替え

適期は3月中旬~4月、9月中旬~10月です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込み、水はけの良い環境を作っておきます。
さらに元肥として堆肥を混ぜ込んでおきます。
西洋マツムシソウとして流通している洋種の品種は、酸性土壌を嫌います。
あらかじめ用土に苦土石灰を混ぜて酸性度を中性~アルカリ性に傾けて下さい。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6・腐葉土4などの配合土を使います。
多年草タイプのものを鉢植えにする場合は、水はけの良い山野草の培養土がオススメです。

植え替え

宿根草タイプで鉢植えの場合は、根詰まりしているようなら植え替えを行います。
庭植えの場合は、植え替えの必要はありません。

花柄摘み、支柱立て

花が咲き終わった花茎は早目に切り取って下さい。
草丈が高くなると倒れやすくなるので、支柱を立てたり、株元を紐で結ぶなどして対策をして下さい。

増やし方(種まき)

種まきで増やすことが出来ます。

種の採取

花後の果実が茶色く乾燥したら採取のタイミングです。
晴れた日を選んで種を採取して下さい。
触ってみて硬くない種子はシイナ(発芽能力のない未熟種子)です。
スカビオサの種にはこれが結構あります。
多目に採取した方が安全です。

採取した種はシイナを取り除き、紙袋などに入れて涼しい場所で保管して下さい。

種まき

適期は9月中旬~10月です。
寒冷地の場合は春まきで、3月中旬~4月が適期です。

種が大き目なので、箱にばらまきします。
覆土は5㎜程度で、発芽温度は18℃前後です。
水を切らさないように管理したら、7~10日ほどで発芽します。
発芽したら日なたで管理し、本葉が3~4枚程度になったらポット上げします。
そのまましばらく育て、根が回ってきたら定植して下さい。

病気・害虫

灰色かび病

葉茎、花などにシミのような斑点が発生し、病気が進行すると腐ってきて灰色のカビに覆われます。
蒸れから発生することが多いので、風通しの良い環境を保ち、発生を予防して下さい。
発生した場合は、早目に患部の葉や茎を切り取る事で発生の拡大を防ぐことが出来ます。

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