低木 庭木

スタージャスミン

学名…Trachelospermum jasminoides
和名…トウキョウチクトウ
別名…トウテイカカズラ
科名…キョウチクトウ科
属名…テイカカズラ属
原産国…中国、台湾
花色…白
樹高…つる性(10m)
日照…日なた
難易度…星
USDA Hardiness Zone:8 to 10

スタージャスミンとは

スタージャスミン

スタージャスミンは、中国、台湾に分布するキョウチクトウ科テイカカズラ属の常緑性つる性低木です。
分布域は、中国南部を中心に広がっており、標高300~1200mの日当たりの良い森林の中などに自生しています。
芳香のある美しい花を咲かせることから、世界で広く栽培されています。

スタージャスミンの花期は5月~6月。
花期になると、枝先に花序を出し、花径2~3㎝程度の花を多数咲かせます。
花は長い花筒の先で花冠が深く5裂した高杯形で、プロペラのような形をしています。
花には強い香りがあり、花の時期には周囲に甘い芳香が漂います。

▼スタージャスミンの花

スタージャスミンの花

葉は長さ2~10㎝、幅1~4.5㎝の卵形~楕円形で、表面に美しい光沢を保ちます。
ツルは分枝しながら最長で10m程度に伸びます。

▼スタージャスミンの葉と花の様子

スタージャスミンの花と葉の様子

▼たくさんの花を咲かせたスタージャスミン

たくさんの花を咲かせたスタージャスミン

生育旺盛でよくツルを伸ばすので、フェンスなどに誘引して育てます。
毎年の剪定作業は必須となりますが、病害虫の発生もほとんどなく育てやすい植物です。

スタージャスミンの近縁種

スタージャスミンはジャスミンのように香りが強く、星形の花を咲かせることに由来しています。
ジャスミンと名前に付きますが、ジャスミンはモクセイ科、スタージャスミンはキョウチクトウ科の植物で類縁関係はありません。

スタージャスミンと同じキョウチクトウ科テイカカズラ属の植物では、テイカカズラの他、カラーリーフが美しいハツユキカズラがよく栽培されています。

スタージャスミンの育て方

スタージャスミンの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い環境が適しています。
半日陰程度の日照でも育ちますが、花付き、生育は日照時間に比例します。

よくツルを伸ばし、大きく育ちます。
庭植えが適していますが、木が小さな内は鉢植えで育てることも可能です。

冬越し

耐寒温度は-10℃程度です。
-10℃以下になると枯死する可能性が高いので、寒い地方では鉢植えにし、冬場は室内に取り込んで育てて下さい。
その他の地域では特に対策の必要はありません。

水やり

庭植えの場合は、根付けばほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
ツルが長く伸びるので、夏場の水切れには注意して下さい。

肥料

庭植えの場合は、生育に問題がないようなら肥料を施す必要はありません。

鉢植えの場合は、春の4月~6月、秋の9月~10月の間に、緩効性化成肥料を定期的に置き肥して下さい。

植え付け、植え替え

適期は春の4月~5月です。

植え付け

庭植えの場合は、根鉢の2~3倍の植え穴を掘り、用土に腐葉土や完熟堆肥をたっぷりと混ぜ込んで水はけの良い環境を作ります。
植え付け後はたっぷりと水やりをし、棒などで突いて根と土を馴染ませます。

鉢植えの場合は、赤玉土6・腐葉土4などの一般的な配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。
生育旺盛で大きく育ち、根を張るので大きめの鉢で育てて下さい。

植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりを起こしているようなら植え替えを行います。
一回り大きな鉢に植え替えて下さい。

剪定・切り戻し

スタージャスミンの花芽は夏以降に分化します。
剪定作業が遅れると翌年の開花に影響するので、剪定は花後すぐに行って下さい。

不要なツルや伸びすぎたツルを切り取り、誘引作業をして下さい。

増やし方(挿し木)

挿し木で増やすことが出来ます。

挿し木

適期は6月~7月中旬です。

枝を2~3節程度の長さに切り取って挿し穂にします。
下の節の葉を取り除き、葉が大きいようなら半分程度にカットします。
水揚げをしてから挿し木用土に挿して下さい。

明るい日陰で水を切らさないように管理して発根を待ちます。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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