育て方のポイント
スタージャスミンの育て方早見表
スタージャスミンは、初夏に香りのよい白花を咲かせる常緑性のつる植物です。 日なたから半日陰で育ちますが、花をたくさん咲かせるには十分な日照が必要です。 フェンスやトレリスなどに誘引し、伸びすぎた枝だけを整理しながら育てます。
- 分類
- 常緑つる性低木
- 開花期
- 5月~6月
- 花色
- 白。芳香のある星形の花を多数咲かせる
- つるの長さ
- 最長10m程度。壁面やフェンスを広く覆うことができる
- 日照
- 日なた~半日陰。花付きをよくするには日なたが向く
- 適した場所
- 日当たりと水はけがよく、寒風を避けられる場所
- 水やり
- 庭植えは根付けばほぼ降雨のみ。鉢植えは表土が乾いたら水やりをする
- 肥料
- 庭植えは生育に問題がなければほぼ不要。鉢植えは春と秋に追肥する
- 植え付け
- 春。寒さが緩んでから植え付ける
- 剪定
- 基本は不要。混み合った枝や伸びすぎた枝を早春に整理する
- 誘引
- 若い枝をフェンスやトレリスなどへ誘引する
- 冬越し
- 比較的耐寒性があるが、寒冷地では寒風や強い凍結を避ける
- 増やし方
- 挿し木、取り木
- 病害虫
- 比較的少ないが、カイガラムシなどに注意する
育て方のコツ: スタージャスミンは、日当たりのよい場所ほど花付きがよくなります。 つるは自然に絡みながら広がりますが、若いうちは支柱やフェンスへ誘引します。 剪定は毎年強く行う必要はなく、混み合った枝や伸びすぎた枝を整理する程度で十分です。
スタージャスミンの基本情報
- 学名…Trachelospermum jasminoides (Lindl.) Lem.
- 和名…トウキョウチクトウ
- 別名…トウテイカカズラ
- 科名…キョウチクトウ科
- 属名…テイカカズラ属
- 原産国…日本、中国、台湾、朝鮮半島、ベトナムなど東アジア
- 花色…白
- 樹高…10m(つる性)
- 日照…日なた
- 難易度…

- USDA Hardiness Zone:8 to 10
スタージャスミンとは

スタージャスミンは、日本、中国、台湾、朝鮮半島、ベトナムなど東アジアに分布する、キョウチクトウ科テイカカズラ属の常緑つる性低木です。
分布域は、中国南部を中心に広がっており、標高300~1200mの森林や林縁などに自生しています。
芳香を持ち、美しい花を咲かせることから、世界で広く栽培されています。
スタージャスミンの花期は5月~6月。
花期になると、伸びた枝先や葉腋から花序を出し、多数の白い花を咲かせます。
▼スタージャスミンの花序

花は直径2~3cmの高杯形で、筒部は長さ5~10mm。
花冠の上部は5裂しており、裂片はねじれてプロペラ形になっています。
花には強い芳香があり、周囲に甘い香りが漂います。
▼スタージャスミンの花

雄しべは5個、雌しべは1個。
花筒の中央部に見える矢じり形のものが、雄しべ5個の葯が集まったものです。
雌しべは雄しべの葯の下に隠れています。
筒部の入り口には細かな毛が生えている場合があります。
▼スタージャスミンの雄しべの様子

花筒部分は、中間部分が太くなっています。
▼スタージャスミンの花筒の様子

果実は長さ10~25cm、幅3~10mmの細長い袋果(たいか)が、2個並んで付きます。
種子は長さ1.5~2cmの長円形で、白い冠毛があります。
▼スタージャスミンの果実と種子

葉は対生し、長さ2~10cm、幅1~4.5cmの卵形~狭楕円形です。
全縁で革質、表面には美しい光沢を持ちます。
▼スタージャスミンの葉の様子

ツルは分枝しながら最長で10m程度に伸びます。
▼たくさんの花を咲かせたスタージャスミン

生育旺盛でよくツルを伸ばすので、フェンスなどに誘引して育てます。
伸びすぎた枝や混み合った枝を必要に応じて整理しますが、、病害虫の発生もほとんどなく育てやすい植物です。
スタージャスミンの近縁種
スタージャスミンは、名前に「ジャスミン」と付きますが、モクセイ科のジャスミンとは別の植物です。 同じテイカカズラ属には、日本にも自生するテイカカズラや、カラーリーフとして人気のハツユキカズラがあります。
| 植物名 | 特徴 | 花 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| スタージャスミン | 光沢のある常緑葉。つるが長く伸びる | 白色で強い芳香がある | フェンス、壁面、トレリス、鉢植え |
| テイカカズラ | 日本にも自生する常緑つる植物 | 白色から淡黄色へ変化する芳香花 | 壁面、フェンス、庭木への絡ませ |
| ハツユキカズラ | 新芽がピンク~白~緑へ変化するカラーリーフ | 白色。観賞の中心は葉 | グランドカバー、寄せ植え、鉢植え |
スタージャスミンの育て方

栽培環境
日当たりが良く、水はけの良い環境が適しています。
半日陰程度の日照でも育ちますが、花付き、生育は日照時間に比例します。
よくツルを伸ばし、大きく育ちます。
庭植えが適していますが、木が小さな内は鉢植えで育てることも可能です。
スタージャスミンの花が咲かない原因
スタージャスミンの花が咲かない場合は、 日照不足、肥料の与えすぎ、株がまだ若いことなどが原因として考えられます。
半日陰でも育ちますが、日照時間が短い場所では花数が少なくなります。 花を多く楽しみたい場合は、できるだけ日当たりのよい場所で育てます。
また、窒素分の多い肥料を与えすぎると、枝葉ばかりがよく伸びて花付きが悪くなることがあります。 庭植えで生育に問題がなければ、無理に肥料を施す必要はありません。
冬越し
比較的耐寒性がありますが、強い凍結や冷たい風で葉や枝が傷むことがあります。
寒冷地では寒風を避けられる場所で育て、鉢植えは必要に応じて防寒します。
水やり
庭植えの場合は、根付けばほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
ツルが長く伸びるので、夏場の水切れには注意してください。
肥料
庭植えの場合は、生育に問題がないようなら肥料を施す必要はありません。
鉢植えの場合は、春の4月~6月、秋の9月~10月の間に、緩効性化成肥料を定期的に置き肥してください。
植え付け、植え替え
適期は春の4月~5月です。
植え付け
庭植えの場合は、根鉢の2~3倍の植え穴を掘り、用土に腐葉土や完熟堆肥をたっぷりと混ぜ込んで水はけの良い環境を作ります。
植え付け後はたっぷりと水やりをし、棒などで突いて根と土を馴染ませます。
鉢植えの場合は、赤玉土6・腐葉土4などの一般的な配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。
生育旺盛で大きく育ち、根を張るので大きめの鉢で育ててください。
植え替え
鉢植えの場合は、根詰まりを起こしているようなら植え替えを行います。
一回り大きな鉢に植え替えてください。
スタージャスミンの誘引方法
スタージャスミンはつるを長く伸ばすため、フェンス、トレリス、アーチなどの支えが必要です。 若い枝はまだ自然に絡みにくいことがあるため、伸ばしたい方向へ誘導し、園芸用のひもで緩く固定します。
枝が成長すると自然に絡みながら広がります。 一か所に枝が集中しないよう、ときどき枝の方向を変えて誘引すると、 壁面やフェンスを均等に覆いやすくなります。
剪定・切り戻し
スタージャスミンは、毎年強く剪定する必要はありません。
枯れ枝や細い枝、混み合った枝、伸びる方向が悪い枝などを必要に応じて整理します。
通常の整理剪定は早春に行います。
つるが伸びすぎている場合は、残したい枝の位置を確認しながら切り戻します。
長年育てて大きくなりすぎた株は、早春に強く切り戻して仕立て直すこともできます。
一度にすべての枝を整理せず、必要な骨格枝を残しながら形を整えます。
※剪定時に出る樹液で皮膚が刺激されることがあります。
肌が弱い方は手袋を着用し、作業後は手や剪定道具を洗います。
増やし方(挿し木)
挿し木で増やすことができます。
挿し木
適期は6月~7月中旬です。
枝を2~3節程度の長さに切り取って挿し穂にします。
下の節の葉を取り除き、葉が大きいようなら半分程度にカットします。
水揚げをしてから挿し木用土に挿してください。
明るい日陰で水を切らさないように管理して発根を待ちます。
病気・害虫
病害虫の発生はほとんどありません。
よくある質問
スタージャスミンのよくある質問
スタージャスミンを育てるときによくある疑問をまとめました。 花が咲かない原因、剪定、誘引、冬越し、ジャスミンとの違いなどを確認しておきましょう。
スタージャスミンは本物のジャスミンですか?
スタージャスミンは、モクセイ科ジャスミン属のジャスミンとは別の植物です。 スタージャスミンはキョウチクトウ科テイカカズラ属に分類されます。 白い花の形や強い香りがジャスミンに似ていることから、この名前で呼ばれています。
スタージャスミンの花が咲かない原因は?
花が咲かない場合は、日照不足、肥料の与えすぎ、株がまだ若いことなどが原因として考えられます。 半日陰でも育ちますが、花を多く楽しむには日当たりのよい場所で育てます。 窒素分の多い肥料を与えすぎると、枝葉ばかり伸びて花付きが悪くなることがあります。
スタージャスミンは毎年剪定が必要ですか?
毎年強く剪定する必要はありません。 混み合った枝、枯れ枝、伸びすぎた枝を必要に応じて整理します。 大きくなりすぎた株は、早春に強く切り戻して仕立て直すこともできます。
スタージャスミンのつるはどう誘引しますか?
若いつるをフェンスやトレリスへ誘導し、園芸用のひもなどで緩く固定します。 枝が伸びると自然に絡みながら広がるため、最初のうちに伸ばしたい方向へ誘引すると樹形を作りやすくなります。
スタージャスミンはどのくらい大きくなりますか?
つるは長く伸び、条件がよいと数m以上になります。 壁面やフェンスを広く覆うことができるため、植え付け前に十分なスペースを確保します。 大きくしたくない場合は、鉢植えで育てたり、伸びすぎた枝を定期的に整理します。
スタージャスミンは冬越しできますか?
比較的耐寒性がありますが、寒冷地では強い凍結や冷たい風で傷むことがあります。 暖かく寒風を避けられる場所に植え、鉢植えでは厳しい寒さの時期に軒下などへ移動すると安心です。
スタージャスミンは鉢植えでも育てられますか?
鉢植えでも育てられます。 つるが長く伸びるため、支柱やトレリスを用意し、大きめの鉢を使用します。 根詰まりして乾きが早くなったら、一回り大きな鉢へ植え替えます。

