- 学名…Magnolia x soulangeana
- 和名…サラサモクレン(更紗木蓮)
- 別名…サラサレンゲ、ニシキモクレン
- 科名…モクレン科
- 属名…モクレン属
- 原産国…栽培種
- 花色…白~赤紫~暗紫色
- 樹高…6~10m
- 日照…日なた
- 難易度…
- USDA Hardiness Zone:6 to 10
サラサモクレンとは
サラサモクレンは、モクレン科モクレン属の落葉小高木です。
モクレン(シモクレン)とハクモクレンの交雑種で、モクレン属の中で最も多く栽培されている花木の一つです。
交配は1820年にフランスの植物学者であるエティエンヌ・ソランジュ・ボダン(Étienne Soulange-Bodin)によって行われ、1826年に初めての花が咲いたと記録されています。
サラサモクレンは、モクレンとハクモクレンの中間のような性質を持ち、花色は白からピンク、薄紫から赤紫など、変化に富んでいます。
美しい花を咲かせることから作出後すぐにヨーロッパに広がり、北アメリカにも導入されました。
現在では100を超える品種が作出されています。
学名「Magnolia x soulangeana」の種小名は、作出者であるE.ソランジュ・ボダンの名前に因んでいます。
サラサモクレンの花期は3月~4月。
花期になると分枝した枝の頂部、または葉腋に花を上向きに咲かせます。
花は大きなものになると直径20㎝を超え、芳香があります。
※花の大きさは品種によります。
▼サラサモクレンの花
花被片は9個で、外側3個がやや小さくなっています。
花被片の形は細長いものから丸いもの、花色は白~ピンク、赤紫~暗紫まで多様です。
▼サラサモクレンの花の様子
雄しべは基部が赤紫色で葯が淡い黄色~淡紅色で、多数がらせん状に付きます。
雌しべは淡い紅色で多数がらせん状に付き、柱状に集まります。
▼サラサモクレンの雄しべと雌しべ
果実は長さ8㎝前後の円筒形で、秋になると赤紫色に熟します。
果実は熟すと割れ、朱色の種子が出てきます。
葉は互生し、長さ6~15㎝、幅4~7.5㎝の倒卵形です。
葉柄は1~1.5㎝の長さです。
▼サラサモクレンの葉の様子
樹皮は白灰色で、分枝しながら樹高6~10mに成長します。
▼たくさんの花を咲かせるサラサモクレン
耐寒性、耐暑性に優れており、育てやすい花木です。
ハクモクレンほど大きくはなりませんが、枝を横に張るので植栽にはそれなりのスペースが必要です。
品種が多く、花色が豊富です。
性質は品種により、両種の中間のような性質のものからモクレンに近いもの、ハクモクレンに近いものがあります。
育て方についてはモクレン、ハクモクレンのページを参照下さい。