宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

ガーデニングの図鑑

ウォーターマッシュルームの育て方

学名…Hydrocotyle verticillata
和名…ウチワゼニクサ
別名…タテバチゼニクサ、ウォーターコイン
科名…ウコギ科
属名…チドメグサ属
原産国…北アメリカ
花色…白
草丈…5cm~20cm
日照…日なた~半日蔭
難易度…星
USDA Hardiness Zone:

ウォーターマッシュルームとは

ウォーターマッシュルーム

ウォーターマッシュルームは、北アメリカに分布するウコギ科チドメグサ属の水生多年草です。
分布域はアメリカ南部を中心にあり、河川や湖の畔、湿地などに自生しています。
元来は北アメリカに分布する植物でしたが、観賞用として導入されたものが世界各国で逸出して野生化し、南アメリカの他、ヨーロッパやカスピ海地方、アジアなどでも帰化植物として定着しています。
日本でも帰化状態にあるのは同様で、1960年代に熱帯魚用の水草として導入されたものが各地で野生化しています。

ウォーターマッシュルームは照りのある葉が美しいリーフプランツです。
茎は水際の土や湿地の地面を匍匐し、各節から長さ5~40㎝程度の葉柄を伸ばし葉を付けます。
葉は径1~6㎝程度の円形で、縁に浅い鋸歯があり、互生します。
葉は表面に美しい光沢を持ち、水辺の光を反射します。
鮮やかなライトグリーンの葉色と相まって、夏の庭に涼し気な風景を作り出します。

▼ウォーターマッシュルームの葉の様子

ウォーターマッシュルーム

この葉の形がコインに似ていることからウォーターコインとも呼ばれます。
和名の「ウチワゼニクサ」もこの丸い葉に由来しています。
「タテバチドメクサ」という名前もありますが、これは、タテバチドメグサと記録されていた品種が後にウチワゼニクサだと判明したため、ウチワゼニグサの別名として扱われるようになったものです。

地下茎はよく分枝しながら長く伸び、各節から発根してよく増えます。

▼繁殖したウォーターマッシュルーム

ウォーターマッシュルーム

葉の美しさを楽しむウォーターマッシュルームですが、花期になると小さな花を咲かせます。
ウォーターマッシュルームの花期は6月~10月。
花期になると、伸ばした花茎の先に花序を出し、花径2㎜程度の花を数輪まとまって咲かせます。
花は5枚の花弁をもった星形で、白色をしています。
花は非常に小さく、観賞価値はほとんどありません。

▼ウォーターマッシュルームの花

ウォーターマッシュルームの花

愛らしい草姿に反して丈夫な性質ですが、耐寒性はあまり高くありません。
安全に冬越しするためには3℃以上の気温が必要になります。

ブラジルチドメグサとウォーターマッシュルームの違い

ブラジルチドメグサ(Hydrocotyle ranunculoides)は、南北アメリカ原産の水生植物で、ウォーターマッシュルーム(H. verticillataee)とは同じチドメグサ属に分類された近縁種になります。
ウォーターマッシュルームと同様に観賞用に導入されたものですが、栽培を逸出したものが九州や中国地方の一部の地域で野生化して問題になっています。

繁殖力が非常に高く、大量に増殖して元来の生態系に大きな影響を及ぼすため、日本では特定外来生物として駆除の対象になっています。

▼ブラジルチドメグサ

ブラジルチドメグサ

Photo credit: Dick Culbert on VisualHunt / CC BY

ブラジルチドメグサは葉の縁にある切れ込みが深く、葉色が濃いのが特徴です。
葉の直径は3~7㎝程度になり、ウォーターマッシュルームに比べるとやや大型です。

河川や水辺で目にすることがあるかもしれませんが、栽培、保管、運搬などが規制されているので注意して下さい。

ウォーターマッシュルームの育て方

ウォーターマッシュルームの育て方

栽培環境

日当たりを好みますが、水の入った容器に植える場合、真夏には注意が必要です。
水温があまり高くなると根が傷んで枯れてしまいます。
真夏は半日蔭に移動して、水温の上昇に注意して下さい。

ミズゴケに植えて水の入った容器に入れたり、ハイドロカルチャーにしたり、睡蓮鉢で育てたりと用途は多様です。
ウォーターマッシュルームは水の中でも育つので、水槽に沈めて育てることも可能です。
水槽の中で育てる場合は、明るい場所でないと生育が悪くなるので、よく日の当たる場所で育てて下さい。

冬越し

安全に冬越しをするためには、3℃以上の気温が必要になります。
冬場は室内に取り込むと安心です。

暖地であれば、屋外での冬越しも可能ですが、枯れてしまう場合もあります。
中国地方の管理人宅(最低気温-3℃)では、日当たりの良い軒下で冬越しをしています。
寒さで多くは枯れてしまいますが、残った根から春に再び芽吹いています。
絶対に安全とは言い切れない方法なので、心配な場合は室内に取り込んで下さい。

水やり

水が切れるとすぐに萎れて枯れてしまうので、年間を通して水切れには注意して下さい。

肥料

肥料は生育期の4月~9月に、2000倍に薄めた液体肥料を定期的に施して下さい。
肥料が濃いと根が傷んでしまうので、通常の倍に希釈して施します。

植え付け、植え替え

適期は4月~9月の生育期です。

植え付け

用土には赤玉土(単用)や荒木田土などを使います。
ミズゴケに植えることも可能です。
荒木田土などの田んぼの土を使うと生育が非常に良くなりますが、水が濁ってしまうのでビオトープなどの場合は注意して下さい。

水に沈めて育てることも出来ますが、上部が水から出ている状態の方がよく育ちます。

植え替え

株が増えて混み合っているようなら、株分けを兼ねて植え替えを行います。

増やし方(株分け)

株分けで増やすことが出来ます。

株分け

適期は適期は4月~9月の生育期です。
掘り上げた株の地下茎を切り分けて植え付けて下さい。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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