ガーデニングの図鑑

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ムスカリの育て方

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学名…Muscari
別名…グレープヒアシンス
科名…キジカクシ科
属名…ムスカリ属
原産国…地中海沿岸、西アジア
花色…青、紫、ピンク、白
草丈…10㎝~30㎝
日照…日なた~半日蔭
難易度…星
USDA Hardiness Zone: 4 to 8

ムスカリの特徴

ムスカリ

ムスカリは、ヨーロッパの地中海沿岸部から西アジアにかけて約40種が分布する球根植物で多年草です。
自生地の中心は地中海沿岸部でしたが、現在は北ヨーロッパやアメリカなどでも帰化しています。
日本でも栽培を逸失したものが野生化しているのが各地で確認されています。

最も多く栽培されるのは、ムスカリ・アルメニアカム(Muscari armeniacum)と、ムスカリ・ボトリオイデス(M. botryoides)で、園芸品種も豊富です。
日本では30数年前頃から市場に流通するようになり、現在では春の花壇を彩る定番の花として広く普及しています。

ムスカリの花期は3月~5月上旬。
伸ばした花茎の上部に、花径3~5㎜程度の小さな花を密に咲かせて、総状花序を形成します。
花はつぼ型で、下向きに咲きます。
この花姿がブドウの房に似ていることから、グレープヒヤシンスの英名を持ちます。
花色は基本種の青の他、紫、ピンク、白。
一つ一つの花は小さなものですが、マット状に群生したムスカリが一斉に花を咲かせる様子は、青い絨毯のようでとても美しいものです。

▼群生させたムスカリとスイセン

ムスカリ

葉はやや肉厚の線状で、数本が根生します。
葉は秋に芽を出し、花が咲いた後、夏には地上部を枯らせて休眠し、再び秋に芽吹きます。

耐寒性が高く非常に丈夫な性質です。
植えっ放しでもよく増え、よく花を咲かせます。

ムスカリの名前の由来

ムスカリの名前はギリシャ語の「じゃ香(ムスク)」に由来しますが、一般的に広く普及しているムスカリにはほとんど匂いがありません。
ムスクの香りがする花だと思っているとガッカリします。

では何故ムスカリと呼ばれるようになったのか。
それは、ムスカリ属の1種の花が、じゃ香のような甘い香りを放っていたから、と言われています。
現在では香りの強い園芸品種も流通していますが、「ムスカリ」として一般的なムスカリ・アルメニアカム種やムスカリ・ボトリオイデス種には香りはほとんどありません。

ムスカリの主な品種

ムスカリ・アルメニアカム(Muscari armeniacum)

ムスカリ

ムスカリとして最も普及している種で、ギリシャ、トルコからコーカサスに至る地中海地方東部の森林や牧草地などに分布しています。
草丈15~20㎝程度に成長し、青から青紫の花を咲かせます。
多くの園芸品種も流通しています。

ムスカリ・ボトリオイデス(M. botryoides)

ヨーロッパの中部、および南東ヨーロッパの森林や草原に分布するムスカリです。
ムスカリの中ではやや小型で、草丈15㎝程度に成長します。
花は丸っこく、花色は青から青紫です。

ブルースパイク(M. armeniacum ‘Blue Spike')

ムスカリ ブルースパイク

アルメニアカムの八重咲き品種です。
草丈15㎝程度に成長し、ボリュームのある花を咲かせます。

ビーナス(M. ‘Venus’)

ムスカリ ビーナス

Photo credit: kudumomo via Visual Hunt / CC BY

ムスカリ初の純白の花を咲かせる品種です。
花序下部が淡いブルーになるツートンカラーの‘バイオレットビーナス’も人気があります。

ゴールデンフレグランス(M. macrocarpum 'Golden Fragrance')

ムスカリ ゴールデンフレグランス

Photo credit: Aries Tottle via Visual hunt / CC BY

「ムスカリ」の名前の由来になったモスカツム種の園芸品種です。
草丈15~20㎝程度に成長し、黄色の花を咲かせます。
花は大きく他のムスカリとはかなり異なった印象です。
花には甘い芳香があります。

ムスカリ・コモサム(M. comosum)

ムスカリ・コモサム

ハネムスカリの和名を持つムスカリです。
草丈20~60㎝に成長する大型種で、上部の花は長い花柄を持ちます。
園芸品種のプルモーサムが有名です。
プルモーサムは全ての花が長く縮れた花柄を持ち、羽毛のように見えることから羽毛ムスカリとも呼ばれています。

他にも数多くの園芸品種が流通しています。

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ムスカリの育て方

ムスカリの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
夏の休眠期は日陰になっても大丈夫なので、落葉樹の下などに植えることも可能です。
日陰でも育ちますが、徒長して花付きが悪くなります。

冬越し・夏越し

耐寒性、耐暑性ともに優れており、特に対策の必要はありません。

水遣り

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
地上部が枯れて休眠期に入ったら、水やりの必要はありません。

肥料

庭植えの場合は、ほとんど必要ありませんが、開花後に緩効性化成肥料をばらまいておくと、球根が太り、翌年の花数が増えます。
鉢植えの場合は、花後と10月~11月に緩効性化成肥料を置き肥しておきます。

植え替え・植え付け

植え付け

植え付けの適期は10月~12月上旬ですが、あまり早く植えると、花が咲く頃に葉がだらしなく伸びてしまいます。
コンパクトな草姿で楽しみたい場合は、出来るだけ遅く植えるのがポイントです。

庭植えの場合は、あらかじめ用土に苦土石灰を混ぜて土壌を中和し、腐葉土を混ぜ込んでおきます。
植えっぱなしにするなら、少し株間を空けて植え付けます。
翌年から絨毯のように咲かせたいのであれば、詰めて植え付けて下さい。
覆土は5㎝程度です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)7・腐葉土3などの配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。
球根が隠れる程度の深さで、5号鉢に7球程度が目安です。

植え替え

特に植替えの必要はありませんが、球根が増えてくると窮屈になって花付きが悪くなることがあるので、そうなれば掘り上げて分球し、植え替えを行って下さい。

葉が伸びすぎる場合は…

植えっぱなしにしていると、秋に葉が長く伸びてしまって、だらしない草姿になります。
気になる場合は、2月末~3月上旬に切り戻しを行います。
株元から10㎝程度の高さでバッサリと切って下さい。

または、花後の6月頃に球根をいったん掘り上げ、晩秋に植えつけると、葉が伸びすぎるのを防ぐことが出来ます。

増やし方(自然分球)

自然分球で、よく増えます。
掘り上げたら球根がいくつもくっついているので、分球して植え付けて下さい。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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