
育て方のポイント
バーベナ・リギダの育て方早見表
バーベナ・リギダは、初夏から秋まで紫色や淡いピンク色の花を咲かせる多年草です。 日当たりと水はけのよい場所を好み、乾燥気味の環境でもよく育ちます。 地下茎やこぼれ種で増える丈夫な植物で、環境が合えば放任でも花を楽しめます。
- 分類
- 多年草・宿根草
- 開花期
- 6月~10月
- 花色
- 紫、淡いピンク
- 草丈
- 30cm~60cm。花壇の中段やナチュラルな植栽に向く
- 日照
- 日なた。日照不足では生育・花付きが悪くなる
- 適した場所
- 日当たりと水はけのよい場所
- 水やり
- やや乾燥気味に管理。庭植えは根付けばほぼ降雨のみ
- 肥料
- やせ地でも育つため控えめでよい。鉢植えは生育期に少量追肥する
- 植え付け
- 4月~5月
- 切り戻し
- 花が一段落したら全体を切り戻すと、草姿が整いやすい
- 冬越し
- 耐寒温度は-10℃程度。寒冷地では一年草扱いもできる
- 増やし方
- 株分け、種まき。地下茎やこぼれ種でも増える
- 病害虫
- ほとんど発生しない
育て方のコツ: バーベナ・リギダは、日当たりのよい場所で乾燥気味に育てるとよく花を咲かせます。 肥料は控えめで十分ですが、日照不足になると花付きが悪くなります。 地下茎で増えるため、広がりすぎる場合は株分けで整理します。
バーベナ・リギダの基本情報
- 学名…Verbena rigida Spreng.
- 和名…シュッコンバーベナ(宿根バーベナ)
- 科名…クマツヅラ科
- 属名…クマツヅラ属
- 原産国…南アメリカ
- 花色…紫、淡ピンク
- 草丈…30㎝~60㎝
- 日照…日なた
- 難易度…

- USDA Hardiness Zone:8 to 9
バーベナ・リギダとは
バーベナ・リギダは、南アメリカに分布するクマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属)の多年草です。
分布域はブラジル中部~アルゼンチン北部にあり、草原や森林、荒れ地や畑など、日当たりの良い場所に自生しています。
美しい花を咲かせることから観賞用として広く栽培されており、現在ではアメリカ、オーストラリアのほか、地中海沿岸地域など、世界の熱帯、温帯地域で帰化植物として定着しています。
日本には明治時代に導入され、逸出したものが野生化して道ばたに生えていたりします。
バーベナ・リギダの和名は「宿根バーベナ」ですが、宿根バーベナとして流通している品種の多くはクマツヅラ科ビジョザクラ属のグランダラリア・テネラ(Glandularia tenera)です。
バーベナ・リギダも宿根バーベナとして流通することはありますが、大半は学名である「バーベナ・リギダ」の名前で流通しています。
バーベナ・リギダの花期は6月~10月。
花期になると、長く伸びた茎の頂部から花序を出し、直径4~7㎜程度の花を多数咲かせます。
▼バーベナ・リギダの花序

花は筒状で先が5裂しており、裂片は浅く2裂しています。
花筒は1㎝程度の長さがあり、花序は下から上へと咲き進みます。
▼バーベナ・リギダの花

花色は基本種の紫の他、淡いピンク色。
▼淡いピンク色の花を咲かせるバーベナ・リギダ

葉は対生し、長さ5~10㎝程度の披針形で、縁に鋸歯があります。
▼バーベナ・リギダの葉の様子

茎は四角く、あまり分枝せずに草丈30~60㎝程度に成長します。
葉や茎には荒い毛が生えています。
▼バーベナ・リギダの茎の様子

耐暑性に優れており、育てやすい植物です。
地下茎で増える他、こぼれ種でも生えてきます。
病害虫の発生もほとんど無く、放任でもよく花を咲かせます。
宿根バーベナとして流通する植物との違い
バーベナ・リギダの和名は「宿根バーベナ」ですが、園芸店で宿根バーベナとして流通している植物の多くは、グランダラリア・テネラ(バーベナ・テネラ)系の品種です。
どちらも多年草として扱われますが、草姿や使い方には違いがあります。
バーベナ・リギダは草丈30cm~60cmほどに立ち上がる草姿で、花壇の中段やナチュラルな植栽に向きます。
一方、宿根バーベナ・テネラは草丈が低く、地面を這うように横へ広がるため、グランドカバーや花壇の縁取りに使いやすい植物です。
購入するときは、「宿根バーベナ」という名前だけで判断せず、学名や草姿を確認すると選びやすくなります。
バーベナ・リギダによく似た花
- 三尺バーベナ(ヤナギハナガサ)…南アメリカ原産の帰化植物で草丈50~150㎝に成長します。観賞用としても栽培されています。
- アレチハナガサ…帰化植物で東北南部以南に広く分布。花序が小さく、茎の中が詰まっているのが特徴です。
- ダキバアレチハナガサ…アレチハナガサによく似ていますが、葉の基部が茎を抱くのが特徴です。
バーベナ・リギダの育て方

栽培環境
日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
日光を好み、日当たりの悪い場所では生育、花付き共に悪くなるので、よく日の当たる場所で育ててください。
冬越し
耐寒温度は-10℃程度です。
根まで凍るような寒冷地の場合は、室内で冬越しをさせる方法もありますが、一年草として扱う方が簡単です。
花後にできる種を採取しておき、翌年の春に蒔いてください。
水やり
やや乾燥気味の環境を好みます。
庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
冬越し中の株は乾燥気味に管理しますが、カラカラに乾かしてしまわないよう時々水やりをしてください。
肥料
やせ地でも育つ植物で多くの肥料は必要ありません。
庭植えの場合は、元肥を施しておけば、追肥の必要はありません。
鉢植えの場合は、生育期間中に少量の緩効性化成肥料を置き肥してください。
植え付け、植え替え
適期は春の4月~5月です。
植え付け
庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作ってください。
さらに元肥として緩効性化成肥料も混ぜ込んでおきます。
株間は25㎝程度です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土7・腐葉土3などの一般的な配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。
植え替え
鉢植えの場合は、根詰まりを起こしているようなら植え替えを行います。
一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行ってください。
庭植えの場合も、増えすぎているようなら株分けを行います。
バーベナ・リギダの花が咲かない原因
バーベナ・リギダの花が咲かない場合は、日照不足、水はけの悪さ、肥料の与えすぎ、株の混み合いなどが原因として考えられます。
日当たりのよい場所を好むため、日照時間が短い場所では生育が弱り、花付きも悪くなります。
また、やや乾燥気味の環境を好むため、常に湿った状態では根が傷みやすくなります。
水はけのよい土に植え、鉢植えでは用土が乾いてから水やりをします。
地下茎で増えて株が混み合っている場合は、株分けで整理します。
花が一段落したら切り戻しを行うと、草姿が整い、次の花を楽しみやすくなります。
花がら摘み、切り戻し
花が終わった花序は、切り取ってください。
または、花が一段落した段階で全体を切り戻します。
増やし方(株分け、種まき)
株分けと種まきで増やすことが出来ます。
株分け
地下茎でどんどん増えていくので、切り分けて植え付けます。
種まき
適期は春の3月下旬~4月です。
種は播種箱などにまき、覆土はごく薄くします。
発芽までは水を切らさないように管理し、発芽後、本葉が2~3枚程度になったらポット上げします。
ポットに根が回ったら定植してください。
こぼれ種で増やす場合
バーベナ・リギダはこぼれ種でも発芽します。
自然に増やしたい場合は、花後の花序をすべて切り取らず、一部を残して種を実らせます。
一方で、増えすぎるのを防ぎたい場合は、花が終わった花序を早めに切り取ります。
発芽した苗が混み合う場合は、間引いて風通しをよくします。
病気・害虫
病害虫の発生はほとんどありません。
よくある質問
バーベナ・リギダのよくある質問
バーベナ・リギダを育てるときによくある疑問をまとめました。 宿根バーベナとの違い、冬越し、花が咲かない原因、地下茎やこぼれ種で増える性質などを確認しておきましょう。
バーベナ・リギダは多年草ですか?
バーベナ・リギダは多年草です。 和名は「宿根バーベナ」で、環境が合えば冬を越して翌年も花を咲かせます。 ただし寒冷地では冬越しが難しい場合があるため、一年草として扱うこともできます。
バーベナ・リギダと宿根バーベナ・テネラの違いは?
バーベナ・リギダは本来「宿根バーベナ」の和名を持つクマツヅラ属の多年草です。 一方、園芸で宿根バーベナとしてよく流通する宿根バーベナ・テネラは、グランダラリア属の植物です。 バーベナ・リギダはやや立ち上がる草姿で、テネラは地面を這うように横に広がります。
バーベナ・リギダは冬越しできますか?
バーベナ・リギダの耐寒温度は-10℃程度です。 関東以西では戸外で冬越ししやすいですが、根まで凍るような寒冷地では冬越しが難しいことがあります。 寒冷地では種を採っておき、翌春にまいて一年草として育てる方法もあります。
バーベナ・リギダの花が咲かない原因は?
花が咲かない場合は、日照不足、水はけの悪さ、肥料の与えすぎ、株の混み合いなどが原因になることがあります。 バーベナ・リギダは日当たりを好むため、日照時間が短い場所では花付きが悪くなります。 また、地下茎で増えて株が混み合っている場合は、株分けをして整理します。
バーベナ・リギダは切り戻しが必要ですか?
花が終わった花序は切り取ります。 花が一段落したタイミングで全体を切り戻すと、草姿が整い、次の花を楽しみやすくなります。 放任でも咲きますが、花後の切り戻しをすると見た目がきれいに保てます。
バーベナ・リギダはこぼれ種で増えますか?
バーベナ・リギダはこぼれ種でも増えます。 自然に増やしたい場合は、花後の一部を残して種を実らせます。 増えすぎるのを防ぎたい場合は、花が終わった花序を早めに切り取ります。
バーベナ・リギダは地下茎で広がりますか?
バーベナ・リギダは地下茎で広がります。 庭植えで増えすぎる場合は、株分けをして整理します。 スペースが限られる場所では、広がり方を見ながら植え場所を決めると管理しやすくなります。
バーベナ・リギダは鉢植えでも育てられますか?
バーベナ・リギダは鉢植えでも育てられます。 鉢植えでは日当たりのよい場所に置き、用土が乾いたら水やりをします。 根詰まりしてきたら、一回り大きな鉢へ植え替えるか、株分けを行います。


