多年草・宿根草 一年草・二年草

コンボルブルス

コンボルブルス

育て方のポイント

コンボルブルスの育て方早見表

コンボルブルスは、日当たりと水はけのよい場所を好む植物です。 乾燥気味に育てると管理しやすく、高温多湿や水のやりすぎには注意します。 一年草タイプと多年草タイプがあり、冬越しの扱いは品種によって異なります。

分類
一年草、多年草、低木など品種により異なる
開花期
5月~7月中旬
花色
白、ピンク、青、紫、複色
草丈
10cm~60cm
日照
日なた
適した場所
日当たりと水はけのよい場所
水やり
庭植えはほぼ降雨のみ。鉢植えは表土が乾いたらたっぷり
肥料
春と秋に緩効性化成肥料を施す
植え付け
4月~5月、9月下旬~10月
植え替え
直根性で移植を嫌うため、根を傷めないように植え付ける
夏越し
高温多湿を避け、風通しよく乾燥気味に管理する
冬越し
暖地では庭植えで冬越し可能。-5℃以下では防寒が必要
増やし方
多年草タイプは挿し木、一年草タイプは種まき
病害虫
ほとんど発生しない

育て方のコツ: 水はけのよい土に植え、やや乾燥気味に管理します。 酸性土壌を嫌うため、庭植えでは必要に応じて苦土石灰で土壌を中和しておきます。 特に梅雨から夏にかけては、蒸れと過湿に注意します。

コンボルブルスの基本情報

  • 学名…Convolvulus
  • 和名…セイヨウヒルガオ(西洋昼顔)
  • 科名…ヒルガオ科
  • 属名…セイヨウヒルガオ属
  • 原産国…世界の温帯から亜熱帯
  • 花色…白、ピンク、青、紫
  • 草丈…10㎝~60㎝
  • 日照…日なた
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:8 to 10

コンボルブルスとは

コンボルブルスは、ヒルガオ科セイヨウヒルガオ属(コンボルブルス属)の一年草、多年草、または低木です。
セイヨウヒルガオ属の植物は、世界の温帯から亜熱帯にかけて約200種が知られています。
属の大半は雑草ですが、花の美しい幾つかの種が観賞用として栽培されています。

ここでは観賞用として栽培される数種のセイヨウヒルガオ属の植物をコンボルブルスとして紹介しています。


コンボルブルスの花期は5月~7月中旬。
花期になると、茎の上部の葉腋から花柄を伸ばし、アサガオに似た漏斗状の花を咲かせます。
花には5本前後の帯があります。

▼コンボルブルスの花

コンボルブルスの花
コンボルブルス・サバティウス

雄しべは5個、雌しべは1個で柱頭は2個。

▼コンボルブルスの雄しべと雌しべ

コンボルブルスの雄しべと雌しべ
セイヨウヒルガオ

花の寿命は2~3日で、雨の日や夜など日が陰っている時は閉じています。
一つ一つの花は短命ですが、花期の間、次々に開花します。
花色は白、ピンク、青、紫、複色。

▼コンボルブルスの花

コンボルブルスの花
コンボルブルス・トリカラー

葉は互生する単葉で、品種により大きさ、形は異なります。
マット状に広がる品種や、低木状に育つ品種があります。

耐寒性は品種によりやや異なりますが、年間最低気温が-5℃以下になるような地域では防寒対策が必要です。
高温多湿な環境を嫌うため、水はけの良い環境で育てると夏越しも容易です。

コンボルブルスの主な品種

コンボルブルスには、一年草、多年草、低木など性質の異なる種類があります。
代表的な品種の特徴を比較すると、次のようになります。

品種・種類 分類 特徴 花色 冬越し
コンボルブルス・サバティウス 這い性の常緑多年草 淡いブルーの花を咲かせる代表的な種類。グランドカバーにも向く。 淡い青 最低気温-3℃程度なら対策なしで冬越し可能
コンボルブルス・トリカラー 一年草 青・白・黄色の三色咲きが特徴。花後は枯れる。 青、紫、白、黄、ピンク 一年草のため基本的に冬越ししない
コンボルブルス・アルタエオイデス つる性の常緑多年草 ピンク色の花を咲かせ、葉に細かい切れ込みが入る。 ピンク 比較的寒さに強い
コンボルブルス・クネオラム 常緑低木 シルバーリーフが美しく、花のない時期も観賞価値がある。 -5℃以下では防寒が必要
セイヨウヒルガオ 多年草 全国で帰化しているつる性の種類。観賞用として扱う場合は広がりに注意。 白~ピンク 多年草として冬越しする

コンボルブルス・サバティウス(Convolvulus sabatius)

コンボルブルス・サバティウス
USDA Hardiness Zone:8b to 11

イタリア、北アフリカに分布しており、コンボルブルスの中で最も普及している種です。
和名はアオセイヨウヒルガオ。

這い性の常緑多年草で、地面を這うように横に広がることから、ブルーカーペットとも呼ばれます。

花径2~5㎝程度の淡いブルーの花を咲かせます。
寒さにはやや弱い性質ですが、最低気温-3℃程度であれば対策無しで冬越し可能です。

コンボルブルス・トリカラー(Convolvulus tricolor)

コンボルブルス・トリカラー
USDA Hardiness Zone:8 to 11

南ヨーロッパのスペイン、ポルトガルなどに分布するコンボルブルスです。
和名はサンシキアサガオで、サンシキヒルガオとも呼ばれます。

乾燥地域に生息する一年草で、花色は外側から中心に向かって青(紫)、白、黄色のトリカラーです。
ピンク色の花を咲かせる品種もあります。

コンボルブルス・アルタエオイデス(Convolvulus althaeoides)

コンボルブルス・アルタエオイデス
USDA Hardiness Zone:6 to 8

地中海沿岸部原産のコンボルブルスで、つる性の常緑性多年草です。
和名はアオイヒルガオ。

花径3~5㎝程度のピンク色の花を咲かせます。

葉は掌状で細かい切れ込みを持っており、やや白みを帯びます。
寒さには強い性質です。

コンボルブルス・クネオラム(Convolvulus cneorum)

コンボルブルス・クネオラム
USDA Hardiness Zone:8 to 10

スペイン、イタリア、クロアチアなどの沿岸地域に分布するコンボルブルスで、常緑低木です。
樹高30~60㎝に成長し、花色は白。

葉は緑を帯びたシルバーリーフで、花の無い時期にもカラーリーフとしての観賞価値があります。
最低気温が-5℃を下回るような地域では冬越しの対策が必要です。

セイヨウヒルガオ(Convolvulus arvensis)

セイヨウヒルガオ

ユーラシア、北アフリカに広く分布する多年草です。
日本には戦前に観賞用として導入され、現在全国で帰化しています。

つる性で地面を這うように広がり、またはよじ登ります。
花径1.5~2.5㎝程度、白~ピンク色の花を咲かせます。

⇒セイヨウヒルガオの詳しい特徴はこちら

コンボルブルスの育て方

コンボルブルスの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
乾燥気味の環境を好むので、さらに風通しが良い場所だと理想的です。

酸性土壌を嫌います。
土壌が酸性の場合は、用土にあらかじめ苦土石灰を混ぜて土壌を中和しておいて下さい。

コンボルブルスの冬越し

一年草タイプのものは秋になると枯れてしまいますが、多年草タイプのものは冬越しすることが出来ます。

寒さにはやや弱い性質ですが、暖地であればそのまま庭で冬越し可能です。
最低気温が-3℃程度であれば問題ありません。
-5℃以下になるような地域では対策が必要になります。
鉢植えの場合は、霜の当たらない暖かい場所に移動して下さい。
寒冷地では霜が降りだす前に鉢上げをして暖かい場所で管理して下さい。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
多湿な環境が苦手な性質です。
水のやりすぎには注意して下さい。

肥料

庭植えの、鉢植えともに、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥します。
一年草のトリカラーは、春から花期の間、液体肥料を月に1~2回程度、施して下さい。

植え付け、植え替え

適期は春の4月~5月、秋の9月下旬~10月です。
直根性で移植を嫌います。
植え付け、植え替えの際は根を傷つけないように注意して下さい。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土やピートモスなどを混ぜて水はけの良い環境を作っておきます。

鉢植えの場合は、市販の山野草の培養土を使うと夏越しが容易になります。
一年草のトリカラーは花後に枯れるので、一般的な草花用培養土で問題ありません。

植え替え

多年草タイプのもので、根詰まりしているようなら植え替えを行って下さい。
庭植えの場合は、特に必要ありません。

コンボルブルスの切り戻し

株が混み合って蒸れやすい場合は、伸びすぎた茎を軽く切り戻して風通しをよくします。
特に梅雨前や花後は、株元が蒸れないように管理します。

増やし方(挿し木、種まき)

多年草タイプのものは挿し木、トリカラーは種まきで増やすことが出来ます。

挿し木

適期は5月~6月です。
茎の先端を切り取って挿し穂にします。
下葉を取り除き、水揚げをしてから挿し木用土に挿して下さい。
明るい日陰で水を切らさないように管理して、発根を待ちます。

種まき

適期は4月~5月です。
暖地の場合は、秋の9月下旬~10月に蒔くことも出来ます。

移植を嫌う性質なので、種はポットにまき、覆土は種が隠れるくらいに5㎜程度。
発芽温度は20℃~25℃です。
水を切らさないように管理したら、7~10日程度で発芽します。
ポットに根が回ったら、根鉢を崩さないように注意して定植して下さい。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

よくある質問

コンボルブルスのよくある質問

コンボルブルスを育てるときによくある疑問をまとめました。 冬越しや花が咲かない原因、地植えでの管理などを確認しておきましょう。

コンボルブルスは多年草ですか?

コンボルブルスには、一年草、多年草、低木など性質の異なる種類があります。 代表的なコンボルブルス・サバティウスは多年草、コンボルブルス・トリカラーは一年草として扱われます。 品種によって冬越しの可否が異なるため、育てている種類を確認しておくと安心です。

コンボルブルスは冬越しできますか?

多年草タイプのコンボルブルスは、暖地では庭植えのまま冬越しできることがあります。 ただし強い霜や凍結には注意が必要で、最低気温が-5℃を下回る地域では防寒対策をした方が安全です。 一年草タイプは基本的に花後に枯れるため、冬越しはしません。

コンボルブルスの花が咲かない原因は?

花が咲かない場合は、日照不足、水はけの悪さ、肥料の与えすぎなどが原因になることがあります。 コンボルブルスは日当たりのよい場所を好むため、半日陰や日照時間の短い場所では花つきが悪くなります。 また、過湿を嫌うので、乾燥気味に管理することも大切です。

コンボルブルスは地植えできますか?

コンボルブルスは地植えでも育てることができます。 日当たりと水はけのよい場所に植えるとよく育ちます。 酸性土壌を嫌うため、庭植えにする場合は植え付け前に苦土石灰などで土を中和しておくとよいでしょう。

コンボルブルスは鉢植えでも育てられますか?

コンボルブルスは鉢植えでも育てられます。 鉢植えでは水はけのよい草花用培養土を使い、表土が乾いたらたっぷり水を与えます。 梅雨時期や夏は蒸れやすくなるため、風通しのよい場所で管理します。

コンボルブルスは切り戻しが必要ですか?

株が混み合って蒸れやすい場合は、伸びすぎた茎を軽く切り戻します。 特に梅雨前や花後に切り戻して風通しをよくすると、株が蒸れにくくなります。 強く切りすぎるよりも、混み合った部分を整える程度にすると管理しやすいです。

コンボルブルスの増やし方は?

多年草タイプのコンボルブルスは、挿し木で増やすことができます。 一年草タイプは種まきで増やします。 種まきする場合は、移植を嫌う性質があるため、植え替えの時に根を傷めないように注意します。

  • この記事を書いた人

suzuna(すずな)

バラや季節の草花に囲まれて育ち、現在も自宅の庭でガーデニングを楽しんでいます。 植物の基本情報は、国内外の植物園・植物データベースなどを確認しながらまとめています。

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