多年草・宿根草

キャッツテール

  • 学名…Acalypha chamaedrifolia (Lam.) Müll.Arg.
  • 別名…キャットテール、アカリファ
  • 科名…トウダイグサ科
  • 属名…エノキグサ属
  • 原産国…西インド諸島
  • 花色…赤
  • 草丈…10㎝~25㎝
  • 日照…日なた
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:9 to 11

キャッツテールとは

キャッツテール

キャッツテールは、西インド諸島原産のトウダイグサ科エノキグサ属の多年草です。
分布域はキューバ、ケイマン諸島、ドミニカ、ハイチ、ジャマイカ、リーワード諸島、ウィンドワード諸島、プエルトリコにあり、松林の中の岩場、荒れ地などに自生しています。

特徴的な花を付けることから、観賞用として栽培されています。


キャッツテールの花期は5月~11月。
花期になると、茎の頂部に花序を出し、多数の花を咲かせます。

雌雄異花で、花序には雄花と雌花が別々に付きます。
花序は穂状で雄花部分は長さ0.8~2.5㎝、雌花部分は長さ1.5~3㎝、幅1~1.5㎝。

▼キャッツテールの花序

キャッツテールの花序

赤い毛状のものは雌しべの花柱です。
雌しべの花柱は多数裂け、または不規則に切れ込みます。

▼キャッツテールの雌花の花柱の様子

キャッツテールの雌花の花柱

葉は長さ0.3~2.1㎝、幅0.3~1.2㎝の心形~先のとがった円形で、縁に鋸歯があります。
葉柄は長さ0.1~0.5㎝。

▼キャッツテールの葉の様子

キャッツテールの葉の様子

茎は横に伸びるか斜上し、花を咲かせながら草丈10~25㎝に成長します。

▼大きく成長したキャッツテール

大きく成長したキャッツテール

耐暑性が高く、丈夫な性質です。
寒さには弱いので、冬場は室内での管理が基本になります。

気温があれば、周年開花します。

関連図鑑

キャッツテールと同じエノキグサ属の植物ではベニヒモノキがあります。
ベニヒモノキはパプアニューギニア原産の低木で、よく似た花を咲かせます。

キャッツテールの育て方

キャッツテールの育て方

栽培環境

日当たりが良い場所を好みます。
高温多湿の環境にもよく適応し、夏場に一日中日の当たる場所に置いても、葉焼けすることはありません。

日当たりが悪い場所では、生育、花付き共に悪くなるので、年間を通じてよく日の当たる場所で育てます。

冬越し・夏越し

冬越し

気温が0℃を下回るような環境では枯死してしまいます。
5℃以上の気温があれば安心です。
※10℃以上の気温があれば、開花します。

10月中旬には室内に取り込みます。
室内ではよく日の当たる場所で、やや乾燥気味に管理します。
※庭植えにしている場合は、鉢上げをしておきます。

夏越し

高温多湿の環境にはよく耐えますが、梅雨の長雨にさらされると花が傷みます。
梅雨の時期には、雨の避けられる軒下などに移動して下さい。

水やり

用土が乾いてきたら、水やりをして下さい。
乾燥には弱い性質なので、春から秋の生育期には水切れに注意します。

冬場は生育が止まるので、やや乾燥気味に管理してください。

肥料

春から秋の間、緩効性化成肥料を置き肥するか、液体肥料を定期的に施します。

植え付け、植え替え

植え付け

適期は4月~9月です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土7・腐葉土3などの配合土を使います。

植え替え

適期は春の4月頃です。

一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行います。

日常の管理

花が終わった花序は切り取ります。
草姿が乱れた場合は、全体を刈り込んで下さい。

増やし方

挿し芽、株分けで増やすことが出来ます。

挿し芽

適期は5月中旬~7月上旬です。

茎の先から3~4節を切り取って挿し穂にします。
水揚げをしてから、挿し木用土に挿して下さい。
明るい日陰で水を切らさないようにして、発根を待ちます。

株分け

適期は春の4月頃です。

植え替え時に手で株を分けて、植え付けて下さい。
根を傷めないように優しく扱います。

病気・害虫

ハダニやアブラムシが発生することがあります。

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