宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

ガーデニングの図鑑

低木 庭木

マンサクの育て方

更新日:

学名…Hamamelis japonica
和名…マンサク(満作、万作)
別名…ハマメリス
科名…マンサク科
属名…マンサク属
原産国…日本
花色…黄、オレンジ、赤
樹高…2m~3m
日照…日なた~半日蔭
難易度…星
USDA Hardiness Zone:5 to 8

マンサクの特徴

マンサク

マンサクは、日本原産の落葉低木の花木です。
日本の本州太平洋側から九州に分布しており、各地の山林に普通に自生しています。
「マンサク」の名前の由来は明らかではありませんが、早春に他の植物に先駆けて咲くことから「まず咲く」「まんずさく(東北地方訛り)」という言葉が転じたものと言われています。
また、枝に多数の花を付ける株姿から作物の豊年満作を占う植物として古くから親しまれており、そこから「満作」と名前が付いたとも言われています。

花期は2月~3月。
葉の展開に先駆けて、前年の葉の付け根から短い花序を出し花を咲かせます。
一つの花はひも状のよじれた花弁を4枚持ち、数輪がまとまって開花します。
花弁の長さ1.5㎝ほどの小さな花で派手さはありませんが、葉のない時期に咲く花はよく目立ち、早春を代表する花木の一つです。
花色は黄、オレンジ、赤。
日本原産のマンサクの他、中国原産のシナマンサク、その2種の交配種も多く流通します。

▼マンサクの花

マンサク

葉は楕円形で縁にゆるやかな波状の鋸歯を持ち、枝に互生します。
秋には美しく紅葉します。

▼紅葉したマンサクの葉

マンサク

※黄色く黄葉する品種もあります。

耐寒性に優れており、育てやすい植物です。
夏の強い西日を嫌いますが、適地で育てれば病害虫の発生もほとんどなく、樹形も自然にまとまります。

生垣などによく利用される花木にトキワマンサクがありますが、トキワマンサクはトキワマンサク属、マンサクはマンサク属に分類されており、別属の植物です。

マンサクの主な品種

シナマンサク(Hamamelis mollis)

シナマンサク

中国原産のマンサクで、花、葉、樹高ともに日本原産のマンサクに比べるとやや大型です。
花期は1月~3月と日本原産のマンサクよりも早咲きで、よく枯葉を残したまま花を咲かせています。
花には芳香があり、花期には周囲にほんのりと甘い香りを漂わせます。

園芸品種の‘パリダ’がよく流通します。
こちらは密に付く花が美しい品種で、強い芳香を持っています。
秋には葉が美しい黄色に染まります。

インテルメディア(H. × intermedia)

インテルメディア

Photo credit: col&tasha via Visualhunt / CC BY

アメリカで作出されたマンサクとシナマンサクの交配種です。
赤やオレンジなど普通のマンサクには見られない様々な花色の園芸品種が揃います。
オレンジ花の‘エレナ’、濃い赤花の‘ディアン’などが有名です。
性質はマンサクと大差ありません。

スポンサーリンク

マンサクの育て方

マンサクの育て方

栽培環境

日当たりが良く水はけの良い環境が適しています。
乾燥しすぎる場所は苦手な性質なので、西日が株元に当たらないような場所で育てて下さい。
半日蔭程度の日照でも育ちますが、花付きは日当たりに比例します。

冬越し、夏越し

冬越し

耐寒性に優れており、特に対策の必要はありません。

夏越し

乾燥や強烈な日差しを嫌います。
鉢植えの場合は、夏場は午後から日陰になるような半日蔭の場所で管理します。

水遣り

乾燥は苦手な性質です。

庭植えの場合は、根付くまでは乾燥に注意し、根付いてからも夏場に乾燥が続くようなら水やりをして下さい。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
特に夏場の水切れには注意して下さい。

肥料

庭植えの場合は、寒肥として冬の2月頃に堆肥を株元に施します。
鉢植えの場合は、盛んに枝を伸ばす5月頃と12月頃に、緩効性化成肥料、または固形の油粕などを株元に施して下さい。

植え付け、植え替え

植え付け

適期は厳冬期を避けた落葉期の11月、3月です。

庭植えの場合は、根鉢の2~3倍の植穴を掘り、用土に腐葉土や堆肥をたっぷりと混ぜ込んで植え付けて下さい。
植え付け後は水極めをして、根の間にしっかりと土が詰まるようにして下さい。
ぐらつくようなら支柱を立てます。

鉢植えの場合は、赤玉土6・腐葉土4などの配合土を使います。

植え替え

鉢植えの場合は、鉢の中で根がいっぱいになっているようなら植え替えを行います。
適期は開花前の2月、芽出し前の4月、秋の10月~11月です。
一回り大きな鉢に、新しい用土で植え替えて下さい。

剪定

マンサクの花芽は、比較的短い枝の葉の付け根に6月~7月に作られます。
剪定は花後すぐ新葉が出る前に行います。
自然樹形に魅力のある樹なので、基本的に大きな剪定は行いません。

枯れ枝を取り除き、内側に伸びる枝(内向枝)や徒長枝を切り除き、適度に透かすように剪定します。
接ぎ木で増やすことが一般的な園芸品種では、ひこばえがよく発生します。
ひこばえが出てきたら季節に関わらず付け根から切り取って下さい。

スペースに限りがある場合は、小枝の先を切り戻して、全体的な樹形を整えます。

増やし方(取り木)

流通しているマンサクの多くは、接ぎ木で増やされています。
一般家庭では取り木が一番簡単な方法です。
挿し木も出来ますが成功率は高くありません。

取り木

適期は3月頃です。

直径1㎝程度の新しい枝を選び、ナイフなどで1~2㎝の切れ込みを入れます。
切れ込みを入れた部分の樹皮を剥ぎ取り、湿らせたミズゴケで覆って下さい。
乾燥を防ぐためビニールなどを被せて、上下を紐で縛ります。
発根まではミズゴケが乾燥しないように注意します。

9月頃になったら発根しているので、根の下の部分で切り取って鉢上げをします。
しっかりと根付くまでは直射日光を避けた半日蔭の場所で管理します。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

-低木, 庭木
-, , ,

Copyright© ガーデニングの図鑑 , 2017 All Rights Reserved.