ガーデニングの図鑑

宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

観葉植物

クロトンの育て方

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学名…Codiaeum variegatum
和名…ヘンヨウボク(変葉木)
別名…クロトンノキ
科名…トウダイグサ科
属名…クロトンノキ属
原産国…マレー半島、西太平洋諸島
樹高…10㎝~150㎝
日照…日なた
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:11 to 12

クロトンの特徴

クロトン

クロトン仲間は、マレー半島、スンダ諸島、インド東部、ジャワからオーストラリア、モルッカ諸島など、アジア・オセアニア地方に6種が分布する熱帯性の常緑低木です。

栽培されるのは、コディアエウム・バリエガツム(Codiaeum variegatum)の変種であるピクツム種(C. variegatum var. pictum)で、流通しているクロトンは全てこの変種から作出されたと言われています。
クロトンは「ヘンヨウボク(変葉木)」の和名の通り、多彩な色の変化を持つ葉が美しい観葉植物で、バラエティに富んだ姿の様々な品種が流通しています。

日本への渡来は江戸時代中期で、明治末期から栽培が始められました。

クロトンの見どころはその美しい葉です。
艶やかな光沢を持った葉は、色だけでなく形もバラエティに富んでおり、樹姿には南国を思わせるトロピカルな雰囲気があります。
非常に多くの園芸品種があり、葉の形によって広葉系、長葉系、細葉系、ほこ葉系などの系統に分類されています。

株が充実して温度があると花を咲かせます。
雌雄異花で雄花と雌花を咲かせますが、どちらも花は小さく観賞価値の高いものではありません。

▼クロトンの花(雄花)

クロトンの花

熱帯性植物のため、暑さには強いですが耐寒性はありません。
冬越しには10℃以上の気温が必要になるので、冬場は室内で管理します。
寒さに注意すれば基本的には育てやすい植物です。

ちなみに沖縄では、どこの庭先にも必ず一本は植栽していると言っても過言ではない位ごく一般的な庭木です。

クロトンの系統と代表的な品種

クロトンは世界で1000種以上の品種があり、国内でも200種近い品種があります。
非常に数多くの品種があることから、園芸上、葉の形で大きく幾つかの系統に分類されています。
ここではクロトンの主な系統と代表的な品種を紹介しています。

広葉系

幅のある葉を持つ系統で、美しい色合いの品種が多いのが特徴です。

‘アケボノ’ (Codiaeum variegatum ‘Akebono’)

クロトン アケボノ

戦前に日本で作出された広葉系品種です。
新葉は鮮やかな黄色と黄緑、下葉にはピンクや淡紅色の斑が複雑に混ざり合い、水彩画のような色合いです。
変化する葉色が非常に美しい、クロトンを代表する品種です。

アケボノの枝変わりのサマープリンスも有名です。
サマープリンスは、新葉は黄色、下葉には黄色い斑点が入る美しい品種です。

細葉系

細い葉を持つ系統です。

‘オウゴンリュウセイ(ゴールド・スター)’ (C. variegatum ‘Gold Star’)

クロトン リュウセイ

緑葉に黄色の斑がランダムに入る、細葉系の代表品種。

らせん葉系

螺旋のようににねじれた葉が独特の雰囲気を持つ系統です。

‘キンセンコウ’(C. variegatum ‘Kinsenkou’)

クロトン キンセンコウ

ツヤのある緑の葉に鮮やかな黄色の覆輪が入る、ラセン葉系の代表品種です。
日に当てることで美しい色を発色します。

ほこ葉系

クロトン ほこ葉系

ほこのような形をした葉を持つ系統です。
緑葉に白い葉脈が浮かび上がる ‘ハーベスト・ムーン’(C.variegatum ‘Harvest Moon’)などが有名です。

飛葉系

飛葉系クロトン

葉の途中が糸のように細くなり、先端で再び広くなります。
ユニークな葉を持つ系統です。

他にも長い葉を持つ長葉系、葉の先端に突起を持つ有角系などの系統があり、多種多様な樹姿のクロトンが流通しています。

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クロトンの育て方

クロトンの育て方

栽培環境、季節の管理

よく日の当たる場所で育てることで、美しい葉色を発色します。
日照時間が足りないと本来の葉色が出ないので、よく日の当たる場所で育てて下さい。

※葉の薄い品種(アケボノなど)は、夏の直射日光で葉焼けを起こすことがあります。
夏の間は直射日光を避けて管理して下さい。

冬越し

熱帯性の植物で、耐寒性はありません。
冬越しには10℃以上の気温が必要になります。
室内に取り込んで、よく日の当たる場所で育てて下さい。

気温が10℃を下回るような場所では落葉してしまいます。
落葉しても枝が生きていれば春に再び芽吹きますが、出来るだけ気温を保つようにして下さい。

5月~10月の管理

春から秋にかけては生育期になります。
よく日に当てて育てて下さい。
風通しが良く、日当たりの良い戸外で管理すると、葉色が美しく発色します。

※アケボノなどの葉の薄い品種は夏の強い直射日光で葉色が悪くなったり、葉焼けすることがあります。
葉の薄い品種は真夏は強い直射日光が当たらない場所が適しています。
薄いレースのカーテン越しに柔らかな日差しが当たるような場所で管理して下さい。

水やり

春から秋の生育期は、用土の表面が乾きかけたらたっぷりと。
特に夏場の水切れには注意して下さい。

冬の間はやや乾燥気味に管理します。
鉢土が乾いてから水やりをして下さい。

肥料

5月~10月の生育期の間、緩効性化成肥料を2か月に1回程度、施して下さい。
または液体肥料を月に2~3回程度施します。

植え付け、植え替え

適期は5月~8月です。

植え付け

市販の観葉植物の培養土を使うか、赤玉土(小粒)6・ピートモス2・腐葉土2などの配合土を使います。

植え替え

根詰まりを起こすと、生育が悪くなったり、根腐れの原因になったりします。
1~2年に一度は、植え替えを行って下さい。

根鉢を1/4程度崩し、新しい用土を使って植え替えます。
植え替え直後は、しばらく明るい日陰で管理して下さい。

枝が伸びて下葉がなくなっているような場合は、この時期に切り戻しを行います。

増やし方(挿し木)

挿し木で増やすことが出来ます。

挿し木

適期は5月~8月中旬です。

枝を10㎝程度に切り取って刺し穂にします。
下葉を取り除き、水揚げをしたら挿し木用土に挿して下さい。
葉が大きい場合は、葉を半分程度にカットしておきます。

発根までは1か月程度かかります。
明るい日陰で水を切らさないように管理して下さい。
挿し木から2か月ほどたったら鉢上げをします。

病気・害虫

ハダニ

湿度が低い乾燥した環境で発生しやすい害虫です。
発生すると吸汁された葉の部分が、白く色が抜けるようになります。
発生した場合は、薬剤で対処して下さい。

ハダニは水が苦手なので、乾燥する時期に葉水をこまめに与えると、発生を抑制することが出来ます。

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