和名…トウフジウツギ(唐藤空木)
別名…リュウキュウフジウツギ、シマフジウツギ
科名…ゴマノハグサ科
属名…フジウツギ属
原産国…中国
花色…紫
樹高…1m~3m
日照…日なた~半日陰
難易度…
USDA Hardiness Zone:Not Applicable
トウフジウツギとは
トウフジウツギは、中国に分布するゴマノハグサ科フジウツギ属の落葉低木です。
分布域は主に中国南東部にあり、標高2700m以下の森林の縁、小道や小川沿いに自生しています。
観賞用として世界で広く栽培されており、逸出したものがアメリカ南東部の他、沖縄などでも野生化しています。
トウフジウツギの花期は5月~10月。
花期になると、枝先から花序を出し、多数の花を咲かせます。
花序は長さ4~20㎝、幅2~4㎝の細長い円錐形で、花は一方に偏って付いており、花序の先へと咲き進みます。
▼トウフジウツギの花序
花は長さ1.3~2㎝の筒状で、筒部は湾曲しており先端が4裂します。
花の外側には微細な毛が密生して白みを帯び、先端内側は紫~赤紫色となります。
▼トウフジウツギの花
葉は対生し、長さ3~11㎝、幅1~5㎝の先の尖った楕円形~楕円状披針形~卵形です。
※枝先で互生になることもあります。
▼トウフジウツギの葉の様子
近縁種であるフジウツギによく似ていますが、フジウツギの葉柄の基部には托葉状の付属体が付いており、見分けることが可能です。
▼トウフジウツギの葉柄の基部
※托葉状の付属体がありません。
若い枝は4稜形で、断面は四角形です。
▼トウフジウツギの若い枝
枝は分枝しながら樹高1~3m程度に成長します。
丈夫な性質で、病害虫もほとんど発生せず、育てやすい植物です。
枯れた花が花序に残るので、花序が伸びてくるとやや見苦しくなるのが難点です。
近年では近縁種であるフサフジウツギ(ブッドレア:Buddleja davidii)が広く流通するようになり、見かけることが少なくなりましたが、庭木としても栽培されています。
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