多年草・宿根草

サルビア・ネモローサ

学名…Salvia nemorosa
科名…シソ科
属名…アキギリ属(サルビア属)
原産国…ヨーロッパ、アジア
花色…青紫、ピンク、白
草丈…30㎝~80㎝
日照…日なた
難易度…星
USDA Hardiness Zone:4 to 8

サルビア・ネモローサとは

サルビア・ネモローサ

サルビア・ネモローサは、ヨーロッパ、アジアに分布するシソ科アキギリ属(サルビア属)の多年草です。
分布域は、ヨーロッパ中央部を中心に、アジア西部から中央部まで広がっており、広葉樹林の中の乾燥気味の草原などに自生しています。
美しい花を咲かせ、栽培と繁殖が容易なことから、世界で広く普及しているサルビアの一種となっています。

サルビア・ネモローサの花期は5月~6月。
花期になると、茎の頂部に花序を出し、小さな花を穂状に多数咲かせます。
花はシソ科の植物に多く見られる唇形花です。
唇形花とは、筒状になった花の先が上下に分かれ、唇のように見える花の事です。
サルビア・ネモローサの唇形花は、長さ1㎝、径2㎝程度の大きさで、花序に密に付き、花序は下から上へと咲き進みます。

▼サルビア・ネモローサの花の様子

サルビア・ネモローサ

花色は青紫、ピンク、白。

▼ピンク色の花を咲かせるサルビア・ネモローサ

ピンクのサルビア・ネモローサ

葉は対生し、長楕円形~卵状披針形で、表面にはシワがあります。
茎は多数分枝し、花を咲かせながら草丈30~80㎝程度に成長します。

▼サルビア・ネモローサの草姿

サルビア・ネモローサ

耐寒性、耐暑性に優れており、育てやすい植物です。
放任でもよく育ち、たくさんの花を咲かせます。

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サルビア・ネモローサの近縁種については下記を参照下さい。

サルビア・ネモローサの育て方

サルビア・ネモローサの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い環境が適しています。
日光を好み、日当たりの悪い場所では生育、花付き共に悪くなります。
年間を通して、よく日の当たる場所で育てて下さい。

冬越し、夏越し

耐寒性、耐暑性に優れており、特に対策の必要はありません。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
冬越し中の株は、やや乾燥気味に管理しますが、完全に乾かしてしまわないよう、注意して下さい。

肥料

庭植え、鉢植え共に、春と秋に、緩効性化成肥料を置き肥して下さい。

植え付け、植え替え

適期は4月~5月です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土をしっかりと混ぜ込んで、水はけの良い環境を整えておきます。
元肥として、緩効性化成肥料も混ぜ込んでおいて下さい。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)7・腐葉土3などの一般的な配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。

植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりを起こしているようなら植え替えを行います。
一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行って下さい。

庭植えの場合は、特に植え替えの必要はありません。

切り戻し

花が終わったら早目に花序を切り戻すと、株が充実していれば2番花を咲かせます。

増やし方(株分け、挿し芽)

株分けと挿し芽で増やすことが出来ます。

株分け

株が大きく育っていれば株分けをすることが出来ます。
適期は春の4月~5月です。
掘り上げた株を切り分けて植え付けて下さい。

挿し芽(挿し木)

適期は5月~6月です。

茎を20㎝程度の長さに切り取って挿し穂にします。
花や蕾の付いている部分は切り落とし、下葉も取り除きます。
水揚げをした後、挿し木用土に挿して下さい。
水を切らさないように明るい日陰で管理して発根を待ちます。
発根して新芽が育ち始めたら鉢上げをして下さい。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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