ケマンソウの育て方

学名…Lamprocapnos spectabilis
和名…ケマンソウ(華鬘草)
別名…タイツリソウ(鯛釣り草)
科名…ケシ科
属名…ケマンソウ属
原産国…中国、朝鮮半島、ロシア
花色…ピンク、白
草丈…30㎝~90㎝
日照…半日陰
難易度…星
USDA Hardiness Zone:3 to 9

ケマンソウとは

ケマンソウ(タイツリソウ)

ケマンソウは、中国北部から朝鮮半島、ロシアに分布するケシ科ケマンソウ属の多年草です。
自生地は森林の縁などの涼しい場所で、やや湿り気のある環境を好みます。
美しい花と葉を持つこと、耐陰性があることから、欧米では人気のガーデニング植物となっています。

また、中国では古くから薬用として栽培されており、同様に日本でも薬用として栽培されていましたが、全草にアルカロイドを含むため、現在では観賞用としてのみ栽培されています。

ケマンソウの花期は4月~5月。
花期になると、茎の頂部、または葉腋から花序を出し花を咲かせます。
花序は曲がってほぼ水平になり、7~20個の花を付けます。

▼ケマンソウの花序の様子

ケマンソウの花序

花は特徴的なハート形をしており、4個の花弁を持ちます。
外花弁2個はピンク色で、基部は幅の広い袋状、先は細くなって反り返ります。
内花弁2個は白色で、黄色と紫色の斑紋があり、外花弁から突出します。

▼ケマンソウの花

ケマンソウの花

内花弁は、2枚が向き合うように付いており、雄しべと雌しべの先端を包みます。
雄しべは幅広で、3個ずつが葯の下で融合しています。

▼ケマンソウの雄しべと雌しべ

ケマンソウの雄しべと雌しべ

基本種の花色はピンク色ですが、白花の品種もあります。

▼白花のケマンソウ・アルバ(Lamprocapnos spectabilis ‘Alba’)

白花ケマンソウ

葉は5~12㎝の葉柄を持ち、対生します。
2回三出複葉で、小葉は3深裂しています。
三出複葉(サンシュツフクヨウ)とはいわゆる三つ葉で、2回三出複葉になると三出複葉が2回繰り返されており、三又に別れた葉柄にそれぞれ三つ葉が付く形になります。

▼ケマンソウの葉の様子

ケマンソウの葉の様子

茎は直立して分枝しながら草丈30~90㎝程度に成長します。

▼大きく育ったケマンソウ

大きく育ったケマンソウ

寒さに強く、基本的に丈夫な性質です。
半日陰で育つので、シェードガーデンの宿根草としてよく利用されます。
春に花を咲かせた後、夏までに葉が枯れて休眠期に入ります。

ケマンソウの育て方

ケマンソウの育て方

栽培環境

半日陰で、水はけが良く、水持ちの良い場所が適しています。
自生地は森林の縁などのやや湿り気のある場所で、乾燥が苦手な性質です。

夏場に一日中強い日差しが当たるような場所では、暑さと乾燥から株が弱ってしまいます。
庭植えの場合は、落葉樹の下など、夏場の強い日差しが避けられるような場所に植えて下さい。

※冷涼な気候の地域であれば、一日中陽の当たる場所でも育ちます。

冬越し、夏越し

冬越し

耐寒性は高く、特に対策の必要はありません。

夏越し

鉢植えの場合は、風通しが良く、強い日差しが当たらない場所に移動します。
夏場に地上部が枯れて休眠期に入りますが、根は生きています。
完全に乾かしてしまわないよう、時々水やりをして下さい。

水やり

庭植えの場合は、乾燥が続くようなら水やりをして下さい。

鉢植えの場合は、葉がある生育期の間は、鉢土が完全に乾く前に水やりをして下さい。

肥料

庭植えの場合は、元肥として植え付け時に緩効性化成肥料を用土に混ぜ込んでおきます。
追肥として春に緩効性化成肥料を株元にばら撒きます。

鉢植えの場合は、元肥の他、葉がある生育期の間に、薄めの液体肥料を施します。

植え付け、植え替え

適期は2月~3月上旬です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土をたっぷりと混ぜ込んで水はけの良い環境を作って下さい。
さらに元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
株間は20~30㎝です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土7・腐葉土3などの一般的な配合土を使います。

植え替え

鉢植えの場合は、1~2年に一度、植え替えを行います。
一回り大きな鉢に新しい用土で植え替えて下さい。

庭植えの場合も、大きくなりすぎているようであれば、株分けを行います。

いずれの場合も移植に強い性質では無いので、根を傷めないように注意して下さい。

日常の管理

花が終わったら、花茎を切り取って下さい。

増やし方(株分け)

大きく育っていれば、株分けで増やすことが出来ます。

株分け

適期は植え替え時の2月~3月上旬です。

掘り上げた株を、自然に別れている部分で分けます。
または、太いゴボウ根や芽を傷めないように注意して、一株に2~3芽が付くように切り分けます。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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