和名…アマナ(甘菜)
別名…ムギグワイ
科名…ユリ科
属名…アマナ属
原産国…日本、中国、朝鮮半島
花色…白
草丈…10㎝~20㎝
日照…日なた
難易度…
USDA Hardiness Zone:6 to 9
アマナとは
アマナは、日本、中国、朝鮮半島に分布するユリ科アマナ属の多年草です。
日本では本州東北地方南部以南の地域から四国、九州に分布しており、日当たりの良い草地などに自生しています。
かつては里山などで普通に見られた野草ですが、環境の変化に伴い自生地は減少傾向にあり、秋田県、福井県、鹿児島県では絶滅危惧Ⅰ類に指定されています。
アマナの花期は3月~4月。
花期になると、伸ばした花茎の頂部に、花径3㎝程度の花を1輪咲かせます。
※1輪以上の花が付くこともあります。
花は披針形の6個の花被片を持ち、花被片の裏側には赤紫色から暗紫色の筋が入っています。
雄しべは6個で葯は黄色く、雌しべは1個。
花は日が当たると開き、曇りや雨の日には閉じています。
▼アマナの花
▼アマナの蕾
葉は長さ15~20㎝、幅0.5~1㎝の線形で、やや白みを帯びています。
花を咲かせながら草丈10~20㎝程度に成長します。
▼アマナの葉の様子
花後には地上部が枯れて休眠期に入ります。
かつてはチューリップ属に分類されていましたが、花粉の形態や花茎に苞があることなどの違いから現在ではアマナ属に分類するのが主流です。
▼アマナの花茎の苞
写真のアマナは購入したエゴノキにくっ付いてやってきたものです。
気づくと株元から生えてきていたので、球根が根鉢に入り込んでいたものと思われます。
植え替えはせず、エゴノキの株元で5年ほど育てています。
当初1株だったアマナも現在ではかなり増えました。
▼増えたアマナ
アマナの花が終わる頃にはオダマキが葉を展開して成長を始めます。
うまく共存しているようです。