多年草・宿根草 グランドカバー

ブラッククローバー

  • 学名…Trifolium repens cv.
  • 別名…クロバツメクサ、クローバー・ティント
  • 科名…マメ科
  • 属名…シャジクソウ属
  • 原産国…園芸種
  • 花色…白、ピンク
  • 草丈…10㎝~20㎝
  • 日照…日なた
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:4 to 9

ブラッククローバーとは

ブラッククローバー

ブラッククローバーは、マメ科シャジクソウ属の多年草です。
シロツメクサの園芸品種で、クロバツメクサとも呼ばれます。

特定の品種があるわけでは無く、シロツメクサの園芸品種の中で葉色の黒いものをブラッククローバーと呼んでいます。
主な品種には、ペンタフィラム(Trifolium repens ‘Pentaphyllum’)、アトロパーピュレアム( ‘Atropurpureum’ )、パーパラスセンズ・クアドリフォリアム( ‘Purpurascens Quadrifolium' )などがあります。
どの品種もシロツメクサと比べるとやや矮性です。


クロバツメクサの花期は4月~6月。
花期になると、長く伸ばした花柄の先に花序を付け、小さな花を多数咲かせます。
花序は球形で、一つの花序には20~50個の花が付きます。

▼ブラッククローバーの花序

ブラッククローバーの花

花はマメ科の植物に多く見られる蝶形花です。

▼ブラッククローバーの花の様子

ブラッククローバーの花

花色は白、ピンク。

▼ピンク色の花を咲かせるブラッククローバー

ピンク色の花を咲かせるブラッククローバー

葉は3出複葉、いわゆる三つ葉です。
小葉は広倒卵形、葉柄は長さ6~20㎝。

小葉の中心部分は赤褐色~赤紫色、周囲は緑色となり、シロツメクサの小葉に見られる白い斑紋が薄く入ります。
※葉色の濃いものではほとんど見えません。

▼ブラッククローバーの葉の様子

ブラッククローバーの葉の様子

シロツメクサでは三つ葉が普通ですが、ブラッククローバーでは四つ葉や五つ葉の品種もあります。
そのため「四つ葉のクローバー」「ラッキークローバー」の名前でもよく流通します。

▼四つ葉のブラッククローバー

四つ葉のブラッククローバー

茎は地面を這いながら横に広がり、草丈10~20㎝程度に成長します。
地面を覆うように成長するため、グランドカバーとしてよく利用されます。

▼成長して広がったブラッククローバー

成長したブラッククローバー

耐寒性はありますが、何度も霜にあたると株の勢いがなくなります。
放任でもよく花を咲かせ、よく広がります。
シロツメクサほど繁殖力は高くないので、増えすぎて困ることもあまりありません。

ブラッククローバーの近縁種

ブラッククローバーが属するシャジクソウ属は、北半球に約250種が分布しています。
日本ではシャジクソウが自生している他、シロツメクサ、ムラサキツメクサなどの帰化種も多数見られます。

観賞用として栽培されるものには、本種の他以下のようなものがあります。

クロバツメクサ(ブラッククローバー)の育て方

クロバツメクサ(ブラッククローバー)の育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
真夏の強い日差しで葉焼けを起こすことがあるので、強い西日が当たらない場所だと理想的です。

冬越し

耐寒温度は-5℃程度で、そのまま戸外で冬越し可能です。
霜に当たると葉が多少傷むので、気になる場合は霜の当たらない場所に移動するか、霜よけを設置して下さい。

最低気温が-5℃を下回るような地域では、室内に取り込んで冬越しをさせて下さい。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
冬場はやや乾燥気味に管理して下さい。

肥料

庭植えの場合は、ほとんど必要ありません。
鉢植えの場合は、4~6月、9~10月の生育期に、液体肥料を月に1回程度施して下さい。

多肥な環境で育つと徒長して草姿が乱れます。
肥料は控え目を心がけて下さい。

植え付け、植え替え

適期は春の4月、秋の10月です。

植え付け

庭植えの場合は、水はけが悪いようなら用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作って下さい。
さらに元肥として、少量の緩効性化成肥料を施しておきます。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)7・腐葉土3などの一般的な配合土を使います。

植え替え

根詰まりを起こしやすいので、鉢植えの場合は1~2年に一度、植え替えを行います。
一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行って下さい。

庭植えの場合は特に必要ありませんが、増えすぎているようなら株分けを行って下さい。

増やし方(株分け)

株分けで増やすことが出来ます。

株分け

適期は植え替え時の、4月、10月です。

根が伸びている茎があれば、茎を切り取って植え付けます。
または、掘り上げた株を、丁寧に手で割って植え付けます。

どちらの場合も、花がついている場合は切り取って下さい。

病気・害虫

ハダニ、アブラムシが発生することがあります。
見つけ次第駆除して下さい。

ハダニは水に弱いので、葉裏に水をかけることで数を減らすことが出来ます。
被害が大きい場合は、薬剤で対処して下さい。

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