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セイヨウヒルガオ

  • 学名…Convolvulus arvensis L.
  • 和名…セイヨウヒルガオ(西洋昼顔)
  • 科名…ヒルガオ科
  • 属名…セイヨウヒルガオ属
  • 原産国…ユーラシア、北アフリカ
  • 花色…白色~ピンク色
  • 草丈…つる性(40~100㎝)
  • 日照…日なた
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:4 to 8

セイヨウヒルガオとは

セイヨウヒルガオ

セイヨウヒルガオは、ユーラシア、北アフリカ原産のヒルガオ科セイヨウヒルガオ属のつる性の多年草です。
原産地の他、南北アメリカ、オーストラリアなどにも帰化しており、世界に広く分布しています。

日本には1900年頃に観賞用として導入後、1940年代以降に輸入農作物に混入した種子が鉄道輸送により散布され、現在全国で帰化しています。
繁殖力が強く、農耕地では難防除の強害草とされており、要注意外来生物に指定されています。


セイヨウヒルガオの花期は6月~8月。
花期になると、茎の上部の葉腋から花序を出し、ヒルガオに似た花を1~3個咲かせます。

花は長さ1.5~2.5㎝の広漏斗形で、白~淡いピンク色です。

▼セイヨウヒルガオの花

セイヨウヒルガオの花

花には中央に5本の帯があり、帯の外側には軟毛があります。

セイヨウヒルガオの花

雄しべは5個あり、長さは不等。
雌しべの柱頭は2個あり、糸状~長楕円形です。

▼セイヨウヒルガオの雄しべと雌しべ

セイヨウヒルガオの雄しべと雌しべ

萼片は長さ不等の3.5~5㎜程度。
外側2個は広円形~倒卵形で短く、まばらに軟毛があるか無毛で、先は退縮。
内側のものは卵状円形で縁は膜状になっており、先は鈍形~退縮。

▼セイヨウヒルガオの萼

セイヨウヒルガオの萼

よく似た花を咲かせるヒルガオ、コヒルガオでは萼を苞が包み込んでいます。
また花の大きさもヒルガオは大きく、コヒルガオもセイヨウヒルガオよりやや大きくなっています。

▼ヒルガオの萼の様子

ヒルガオの萼の様子

果実は蒴果で、長さ5~8㎜の円形~類球形です。
種子は黒~暗褐色で、4個、または4個より少なく、長さ3~4㎜の卵形です。


葉は長さ1.5~5㎝、幅1~4㎝の卵状長円形~卵形で、基部は左右に裂片が張り出した矛形です。
葉柄は0.3~2㎝。

▼セイヨウヒルガオの葉の様子

セイヨウヒルガオの葉の様子

つる性で地面を這うように広がり、またはよじ登ります。
つるの長さは40~100㎝程度です。

▼成長したセイヨウヒルガオの株

成長したセイヨウヒルガオ

関連図鑑

セイヨウヒルガオが属するセイヨウヒルガオ属(コンボルブルス属)の植物は世界に約200種が知られています。
大半は雑草ですが、花の美しい幾つかの種が観賞用として栽培されています。
観賞用として栽培される種は属名であるコンボルブルスの名前で流通しています。

よく似た花を咲かせる植物にヒルガオ、コヒルガオ、ハマヒルガオがあります。
三種はヒルガオ属の在来種で、セイヨウヒルガオとは別属になります。

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