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ユリズイセン

  • 学名…Alstroemeria pulchella L.f.
  • 和名…ユリズイセン
  • 別名…アルストロメリア
  • 科名…ユリズイセン科
  • 属名…ユリズイセン属
  • 原産国…ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ
  • 花色…赤
  • 草丈…50㎝~100㎝
  • 日照…日なた~半日蔭
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:8 to 10

ユリズイセンとは

ユリズイセン

ユリズイセンは、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ原産のユリズイセン科ユリズイセン属の多年草です。
分布域は、ブラジル南部、アルゼンチン北部、ウルグアイ北東部にあり、森林の中の湿った場所、河川、沼地などに自生しています。

美しい花を咲かせることから世界で広く栽培されており、南アメリカの他、ニュージーランドやオーストラリアで栽培を逸出したものが野生化しています。

日本への渡来時期は不明ですが、同様に各地で野生化しています。


ユリズイセンの花期は5月~7月。
花期になると、茎の頂部に花序を出し、3~8個の花を咲かせます。
花序は散形花序、苞(ほう)があります。

▼ユリズイセンの花序と苞

ユリズイセンの花序

花は長さ3~7㎝の高杯形で、花被片は6個。
花被片は赤く、先は緑色を帯び、内側には紫褐色の斑点が入ります。

▼ユリズイセンの花の様子

ユリズイセンの花の様子

花被片6個の内、外側にある3個は萼で幅が広く、内側にある3個は花弁で幅が狭くなっています。

▼ユリズイセンの萼と花弁

ユリズイセンの萼と花弁

雄しべは6個、雌しべは1個。
雌しべの花柱は3裂しています。

▼ユリズイセンの雄しべ

ユリズイセンの雄しべと雌しべ

果実は長さ約1.3㎝、幅1㎝の蒴果です。
ほぼ球形で、先に近い部分に棘のような突起があり、各弁の内側に狭い翼があります。

▼ユリズイセンの果実

ユリズイセンの果実

葉は長さ6~11㎝、幅1.5~3㎝の披針形~楕円状へら形です。
花茎を伸ばすまでは幅が広く、花茎を伸ばすと幅が狭くなります。

葉柄が捻じれており、葉表が下に、葉裏が上に向きます。

▼ユリズイセンの葉の様子

ユリズイセンの葉の様子

地中に塊根を持ち、広がり、多数の茎を出します。
花を咲かせながら草丈50~100㎝に成長します。

▼たくさんの花を付けたユリズイセン

たくさんの花を付けるユリズイセン

丈夫な性質で、放任でもよく育ち、よく増えます。

関連図鑑

ユリズイセンが属するユリズイセン属の植物は南アメリカに約60種が知られています。

ユリズイセンの他では、アルストロメリア・アウレアが広く栽培されています。
「アルストロメリア」というのはユリズイセン属の学名ですが、一般的にユリズイセン属の観賞用品種の総称として用いられています。

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