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マロウの育て方

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学名…Malva
別名…ゼニアオイ(銭葵)、ウスベニアオイ(薄紅葵)、コモンマロウ、ジャコウアオイ(麝香葵)、ムスクマロウ
科名…アオイ科
属名…ゼニアオイ属
原産国…ヨーロッパ、北アフリカ
花色…ピンク、白、紫、赤紫
草丈…30㎝~150㎝
日照…日なた
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:4 to 8

マロウの特徴

マロウ

マロウは、ヨーロッパ西部、北アフリカに分布するアオイ科の多年草です。
古代エジプト時代からハーブとして利用されてきた長い歴史があり、現在ではアジアや北米など広い地域で帰化しています。
日本へはマロウの一種であるゼニアオイ(Malva sylvestris var. mauritiana)が、江戸時代に渡来しています。
本州以南の地域では、逸失したものが野生化して帰化しています。

マロウには多くの種類がありますが、日本で主に栽培されているのは、前述のゼニアオイの他、ウスベニアオイ(コモンマロウ:M. sylvestris)、ジャコウアオイ(ムスクマロウ:M. moschata)の3種のマロウです。
どの種も多年草ですが、株の寿命は比較的短く、4~5年で株の更新をして育てます。

マロウの主な花期は5月~8月。
花期になると直立した茎の葉の付け根から、短い花柄を伸ばし、花径3~6㎝程度の花を咲かせます。
花は5枚の花弁を持ち、花弁には濃い色の筋が数本入ります。
花色は白から薄紫、赤紫、ピンク。

▼マロウ(ウスベニアオイ)の花

ウスベニアオイ

葉は掌状で、深く裂けているもの、浅く裂けているものなどがあります。
葉は茎に互生し、草丈30~150㎝程度に育ちます。

耐寒性、耐暑性に優れており、育てやすい植物で、こぼれ種でもよく増えます。
ただし、アオイ科の植物であるため、ハマキムシの食害には注意が必要です。
冬に地上部を枯らして宿根し、春に再び芽吹きます。

よく似た草姿の植物にタチアオイがあります。

マロウのハーブティー

葉や花は食用として、ハーブティなどに利用されます。
中でもウスベニアオイ(コモンマロウ)の花を乾燥させたものでいれたハーブティーは「夜明けのハーブティ」と呼ばれ、人気があります。
鮮やかな青からグレーに変化し、さらにレモンを加える事で、パッと茜色に。
その様子が「夜明けのハーブティ」と呼ばれる所以です。
生花でも利用できますが、乾燥させた方が色が鮮やかに出ます。

マロウの主な品種

ウスベニアオイ(コモンマロウ:Malva sylvestris)

ウスベニアオイ

マロウと言うと一般的にこのウスベニアオイを指します。
花は白から淡い紫で、赤紫の筋が入ります。
葉は掌状で5~7裂します。
日本には江戸時代に観賞用として渡来し、本州中部以南の地域で野生化しています。

ゼニアオイ(M. sylvestris var. mauritiana)

ゼニアオイ

ウスベニアオイの変種で草姿も花もよく似ていますが、ゼニアオイは葉の切れ込みが浅く、茎が無毛です。
花は赤紫で濃い色の筋が入ります。
こぼれ種でもよく増え、こちらも野生化し帰化植物として定着しています。
果実の形が銭に似ていることからこの名前が付いたと言われています。

両種の見分け方についてはこちら⇒ウスベニアオイとゼニアオイの違い

ジャコウアオイ(ムスクマロウ:M. moschata)

ムスクマロウ

花は淡いピンク色から白色で、甘い芳香があります。
葉は深い切れ込みを持ちます。
日本には明治時代に渡来し、こちらも帰化しており北海道、東北地方、長野などで生息しています。

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マロウの育て方

マロウの育て方

栽培環境

日当たりと風通しが良く、水はけの良い場所が適しています。
草丈が大きくなり、強い風が当たると倒れやすくなります。
その場合は支柱を立てて倒れるのを防いで下さい。

酸性土壌を嫌います。
土壌が酸性の場合は、あらかじめ苦土石灰を使用して、土壌を中和しておいて下さい。

冬越し

耐寒性はかなり強く、そのまま戸外で冬越し可能です。
土まで凍るような寒冷地では、地面の凍結から根を守るため、腐葉土などで株元をマルチングて下さい。
鉢植えの場合は、軒下などに避難し用土の凍結を防止します。

水遣り

鉢植えの場合は、用土の表面がが乾いたらたっぷりと。
冬場は乾かし気味に管理します。

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

肥料

元肥として用土に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
追肥は春と秋に、緩効性化成肥料を置き肥するか、液体肥料を少量施します。

植え付け・植え替え

適期は3月~5月上旬、9月下旬~11月上旬です。

マロウは直根性の植物で移植を嫌います。
植え付け、植え替えの際は根を傷つけないよう注意して下さい。

植え付け

酸性土壌を嫌います。
庭植えの場合は、あらかじめ用土に苦土石灰を混ぜ込んで土壌を中和しておきます。
さらに腐葉土や堆肥を混ぜ込んで、肥沃な土壌を作り、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
株間50㎝以上で植え付けて下さい。

鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)5・腐葉土3・軽石2などの配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。
大きく育つので、9~10号鉢に1株が目安です。

植え替え

庭植えの場合は、必要ありません。

鉢植えの場合は、根詰まりを起こしていたら株分けを兼ねて植え替えを行います。
その際、太い根を切らないように注意して下さい。

増やし方(株分け、種まき)

株分けと種まきで増やすことが出来ます。
ウスベニアオイ、ゼニアオイはこぼれ種でもよく増えます。
種まきについては下記「種まき」の項目を参照下さい。

株分け

適期は10月~11月です。
株を堀り上げて、ハサミで分割します。
1株に3~5芽つくように分けて、植え付けて下さい。

種まき

種の採取

花後に実が出来るので茶色く熟したら採取して、中から種を取り出します。
種を保存する場合は、紙袋などに入れて涼しい場所に保管して下さい。

種まき

適期は4月~6月、9月です。

移植を嫌うので、種まきは直まきかポットまきで行います。
2~3粒ずつまき、覆土は5㎜程度に薄く。
発芽温度は15℃~20℃です。
発芽までは乾かさないように管理し、発芽したら間引きます。
ポットまきの苗は、ポットに根が回ったら定植して下さい。

病気・害虫

アブラムシ

春に発生しやすいので、見付け次第駆除して下さい。

ハマキムシ、ワタノメイガ

アオイ科の植物であるため、ハマキムシの食害が多く発生します。
見付け次第補殺するか、発生数が多い場合は薬剤で対処します。

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