- 学名…Lamium amplexicaule
- 和名…ホトケノザ(仏の座)
- 科名…シソ科
- 属名…オドリコソウ属
- 原産国…日本、中国、ロシア、西アジア、ヨーロッパ、北アフリカ
- 花色…紅紫色
- 草丈…10㎝~30㎝
- 日照…日なた~半日蔭
- USDA Hardiness Zone:不明
ホトケノザとは
ホトケノザは、日本、中国、ロシア、西アジア、ヨーロッパ、北アフリカ、南北アメリカ(帰化)に分布するシソ科オドリコソウ属の一年草です。
日本では北海道を除く全土に分布しており、道端や土手、荒れ地や耕地などでごく一般的に見られる草花です。
※春の七草のホトケノザはコオニタビラコを指しており、本種ではありません。
ホトケノザの花期は3月~6月。
花期になると、茎の上部の葉腋に3~6個の花を密に咲かせます。
▼ホトケノザの花の様子
花はシソ科の植物に多く見られる唇形花です。
唇形花とは、筒状に合着した花弁の先が上下2つに分かれている花のことで、この様子を口に見立て、上部を上唇(ジョウシン)、下部を下唇(カシン)と呼びます。
ホトケノザの唇形花は長さ2㎝程度の大きさで、紅紫色をしています。
上唇は湾曲して笠状になり、上面には細かい毛が密生しています。
下唇は3裂、中央裂片は大きくさらに2深裂しており、濃色の斑紋があります。
▼ホトケノザの唇形花
花筒部は萼よりかなり長くなっています。
萼は5裂しており、細かい毛が密生しています。
▼ホトケノザの唇形花と萼
雄しべは4個、雌しべは1個で、花柱の先端は2裂しています。
▼ホトケノザの雄しべ
葉は1~2㎝程度の扇形で、縁に鈍い鋸歯があります。
上部の葉は無柄で対生し、下部の葉は長い柄を持ちます。
▼ホトケノザの葉の様子
茎は四角形で直立し、花を咲かせながら草丈10~30㎝に成長します。
▼ホトケノザの草姿
ホトケノザの近縁種
ホトケノザが属するオドリコソウ属の植物は、世界に約40種が知られています。
日本には本種ホトケノザの他、オドリコソウが自生しており、またヒメオドリコソウなど数種の帰化種の分布が確認されています。
海外産のオドリコソウ属の植物には観賞用として栽培される種もあり、属名であるラミウムの名前で流通します。