- 学名…Oxalis versicolor L.
- 和名…シボリカタバミ(絞り酢漿草)
- 別名…オキザリス・ベルシコロル、オキザリス・パーシカラー
- 科名…カタバミ科
- 属名…カタバミ属
- 原産国…南アフリカ
- 花色…白地に赤
- 草丈…10㎝~20㎝
- 日照…日なた
- 難易度…
- USDA Hardiness Zone:7 to 9
オキザリス・バーシカラーとは
オキザリス・バーシカラーは、南アフリカに分布するカタバミ科カタバミ属の多年草です。
分布域は南アフリカ南西部のケープ州にあり、州西部を中心に平野や斜面などで自生が見られます。
ユニークな花姿から、観賞用として世界で広く栽培されているオキザリスの一つです。
オキザリス・バーシカラーの花期は12月~3月。
花期になると、分枝した上部の茎の葉の付け根から花柄を伸ばし、花径2㎝程度の花を咲かせます。
花柄は2~4㎝、花弁は5個で長さ1.6~1.9㎝の倒卵形です。
▼オキザリス・バーシカラーの花
花弁はプロペラ状に重なっており、裏側の縁には赤い覆輪が入ります。
このため蕾の状態では、赤白のパラソル、あるいはキャンディーの包みのような愛らしい姿となります。
▼オキザリス・バーシカラーの蕾
雄しべは長短2段になっており、雌しべは2段の雄しべの中間の長さとなっています。
▼オキザリス・バーシカラーの雄しべ
花は日が当たると開き、夜間や天気の悪い日には閉じています。
花期の間は次々と開花し、最盛期には株を覆うように花を咲かせます。
▼株いっぱいに花を咲かせたオキザリス・バーシカラー
葉は3出複葉、いわゆる三つ葉です。
小葉は長さ7~14㎜、幅1.5~4㎜の線形~長楕円形です。
葉柄は0.2~5㎝。
▼オキザリス・バーシカラーの葉の様子
細く繊細な葉を持つため、他のオキザリスに比べるとかなり草姿が異なります。
茎は分枝して花を咲かせながら草丈10~20㎝程度に成長します。
▼成長したオキザリス・バーシカラー
丈夫な性質ですが、寒さにはあまり強くありません。
冬は霜の避けられる軒下などで管理します。
秋に植えて冬に開花する秋植え球根で、夏は地上部を枯らして休眠し、秋に再び芽吹きます。
オキザリス・バーシカラーの品種
シンデレラムーン
オキザリス・バーシカラーの八重咲き品種。
育て方は基本種と同じです。
オキザリス・バーシカラーの近縁種
オキザリス・バーシカラーが属するカタバミ属は世界に約700種が知られており、南半球の熱帯、亜熱帯を中心に、温帯まで広く分布しています。 栽培が容易で花の美しい種が数多くあることから、観賞用として広く親しまれています。 栽培されているカタバミ属の植物には本種の他以下のようなものがあります。
オキザリス・バーシカラーの育て方
栽培環境
日当たりが良く、水はけの良い環境が適しています。
強い霜に当たったり、凍ると枯れることがあるので、冬場は軒下などの霜の避けられる場所で管理して下さい。
耐寒性があまり高くないので、通常は鉢植えで育てます。
夏越し
5月頃になると地上部が枯れて来るので、水を切り、乾いた状態でそのまま置いておきます。
雨の当たらない場所で管理して下さい。
休眠中は日陰に置いても問題ありません。
水やり
乾燥を好みますが、土が乾いたらたっぷりと水やりをして下さい。
休眠期には水を切ります。
肥料
肥料はほとんど必要ありません。
与えすぎると葉ばかりが茂り、花付きが悪くなります。
施さなくても問題ありませんが、秋の10月~11月頃に、少量の緩効性化成肥料を株元に置き肥すると花数が増えます。
植え替え、植え付け
適期は9月~10月です。
植え付け
用土は市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)7・腐葉土3などの配合土を使います。
5号鉢に5~6球が目安で、覆土は2㎝程度です。
植え替え
よく分球するので、込み過ぎているようなら植え替えを行って下さい。
一回り大きな鉢に植え替えるか、分球して植え付けます。
増やし方(分球)
自然分球でよく増えます。
分球
適期は9月~10月です。
自然に分球しているので、分けて植え付けます。
病気・害虫
病害虫の発生はほとんどありません。