一年草・二年草

ハツユキソウ

  • 学名…Euphorbia marginata Pursh
  • 和名…ハツユキソウ(初雪草)
  • 別名…フクリンタイゲキ、ユーフォルビア・マルギナタ
  • 科名…トウダイグサ科
  • 属名…トウダイグサ属
  • 原産国…北アメリカ
  • 花色…白(上部の葉)
  • 草丈…60㎝~100㎝
  • 日照…日なた
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:2 to 11

ハツユキソウとは

ハツユキソウ

ハツユキソウは、北アメリカに分布するトウダイグサ科トウダイグサ属の一年草です。
分布域は、アメリカ・ミネソタ州からコロラド州、テキサス州などを中心に広がっており、草原や牧草地などに自生しています。
美しい草姿からアメリカでは広く栽培されており、逸出したものが各地で野生化しています。

日本への渡来時期は不明です。


ハツユキソウの花期は7月~10月。
花期になると、真っ直ぐに伸びた茎の頂部に多数の花序を出し、小さな花を咲かせます。

▼ハツユキソウの花序の様子

ハツユキソウの花序

花序はトウダイグサ科の植物に特有の杯状花序(はいじょうかじょ)です。

※杯状花序(はいじょうかじょ)…合着してカップ状になった総苞の中に、雄花数個と雌花1個が包まれる形になった花序。

▼ハツユキソウの杯状花序

ハツユキソウの杯状花序

花序に付く花は花弁などが退化しており、雄花は雄しべ1個、雌花は雌しべ1個のみの構造となっています。

▼ハツユキソウの杯状花序の構造

ハツユキソウの杯状花序の構造

①雄しべ
花序には4個の雄花が付き、それぞれ一つの雄しべを持ちます。

②腺体(せんたい)
花序には4個の腺体が付きます。
腺体は淡緑色で、密を出し終わると茶色くなります。

③腺体の付属体
付属体は腺体より大きく白色で花弁のようにも見えます。

花序には雄花だけで構成されたものと、雄花と1個の雌花からなるものがあります。

▼ハツユキソウの雌花の雌しべ

ハツユキソウの雌花の雌しべ

雌花は花序に1個付き、雌しべの柱頭は3裂し、さらに先が2裂しています。

雌花を持つ花序では、雌しべが先に伸びて受粉すると子房が膨らみ、花序からぶら下がる形になります。
その後、雄花が成熟し雄しべから花粉を放出します。

▼ハツユキソウの花序からぶら下がる子房

ハツユキソウの花序からぶら下がる子房

葉は互生し、長さ5~7㎝、幅3㎝程度の長楕円形です。
花序が出始める頃になると、上部の葉は密集し、白い覆輪が入ります。

▼ハツユキソウの葉の様子

ハツユキソウの葉の様子
ハツユキソウの葉の様子

ハツユキソウの名前は、この美しい葉に由来しています。

茎は上部で分枝し、草丈60~100㎝程度に成長します。
群植すると、夏の花壇に涼し気な風景を作り出します。

▼たくさんの花を咲かせたハツユキソウ

たくさんの花を咲かせたハツユキソウ

美しい葉は切り花の素材としても利用できます。
ただし、茎を傷つけたときにでる乳液は、肌が弱いとかぶれることもあるので注意が必要です。
乳液を洗い流すと、水揚げもよくなります。

耐暑性に優れ、育てやすい植物です。
病害虫の発生もほとんど無く、放任でも美しく育ちます。
冬には枯れてしまいますが、こぼれ種でよく増えます。

ハツユキソウの近縁種

ハツユキソウが属するトウダイグサ属(ユーフォルビア属)は、世界に約2000種が分布する巨大な植物群です。
多くは熱帯の乾燥地域に分布しており、多肉植物として栽培される種を除くと1000~1500種の種が分類されています。

観賞用として栽培されているトウダイグサ属の代表的な植物(多肉植物以外)には以下のようなものがあります。

ハツユキソウの育て方

ハツユキソウの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
日照時間が足りないと徒長して倒れやすくなるので、しっかりと日の当たる場所で育てて下さい。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫ですが、雨が降らず長く乾燥が続くようなら水やりをして下さい。
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと。

肥料

庭植えの場合は、元肥として完熟堆肥や腐葉土を用土に漉き込んでおきます。
追肥は6月~7月の葉が色づき始める頃に、少量の即効性化成肥料を施します。

鉢植えの場合は、本葉が出始めたら少量の緩効性化成肥料を定期的に与えます。

どちらの場合も多肥にすると草丈が大きくなり、倒れやすくなってしまうので様子を見ながら調整して下さい。

植え付け ・植え替え

植え付け

適期は5月~7月上旬です。
直根性で移植を嫌うので、ポット苗で入手した場合は根鉢を崩さないように植え付けて下さい。

庭植えの場合は、用土に腐葉土や完熟堆肥などを混ぜ込んで土を作ります。
株間は30~50㎝と広めにとって風通しを良くして下さい。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6・腐葉土4などの配合土に緩効性化成肥料を混ぜて土を作ります。

植え替え

直根性で移植を嫌うため、基本的に植え替えは行いません。
どうしても植え替えが必要な場合は、根を傷つけないように注意して行って下さい。

増やし方(種まき)

種まきで増やすことが出来ますが、こぼれ種でもよく増えます。

種の採取

花序の子房が膨らみます。
子房は最初はぶら下がっていますが、種の成長と共に立ち上がり、熟すと再び垂れます。
垂れた果実から種を採取して下さい。
採取した種は袋などに入れて涼しい場所で保管します。

種まき

適期は4月下旬~5月です。
発芽温度が20℃~25℃と高いので、暖かくなってから播いて下さい。
種は花壇や鉢に直まきするか、ポットに蒔き、覆土は1㎝程度。
2~3粒ずつまいて発芽後に間引きます。
本葉が6~8枚程度になったら定植して下さい。

摘芯・支柱立て

摘芯をしないと草丈が大きくなり、草姿も悪くなります。
5月~7月の間に2回程度、摘芯を行って下さい。

草丈が高くなって風などで傾いた時は、株元に土を寄せて下さい。
それでも倒れそうな時は支柱を立てます。

病気・害虫

ほとんどありませんが、稀にハダニが発生します。
発生したら薬剤で対処して下さい。

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